2018年、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
さて新年と言えば年越し、そして年越しと言えば僕が住む台北の12月31日の夜は、毎年やめるやめる詐欺を繰り返しながらも101から花火が打ち上がったり各所でライブが行われるなど、毎年年越しイベントで盛り上がります。(そして2日からは通常営業)
僕の年越しはというと、101の花火を現場で見ながらの年越しは既に2回経験済みで、またそれを繰り返すのはやや食傷気味。ということで2017年の12月31日は早々に床に就き、年が明けた早朝に起きて年始限定のイベント「国旗掲揚式」に行ってまいりました。
そこで今回は毎年元旦に行われている総統府の国旗掲揚式の様子をお届けしたいと思います。どうぞご覧ください。
目次
「国旗掲揚式」とは?
元旦に総統府前広場で行われる、読んで字のごとく国旗を掲げるセレモニーです。ちなみに中国語では『升旗典禮』と言います。
実はこの国旗掲揚式は総統府だけで行うものではなく、1月1日になると台湾の北部だけでも台北市・新北市・基隆市など各市でそれぞれ行い、更には2016年の政権交代で野党となった中国国民党も2018年は自分達で独自に行っています。
今回僕は初めての参加だったので、せっかく見るなら一番見応えがありそう(?)な総統府かな…ということで早起きして総統府まで行ってきました。僕の自宅から一番近いってのもひとつの理由です。
総統府の国旗掲揚式の様子
それでは紹介していきましょう。こちらは朝5時頃の総統府付近の様子です。
国旗掲揚式そのものは6時半頃に行われますが、そのメインイベントが始まるまでに色々な催しがあるので続々と人が集まってきています。総統府正面に向かって長い行列が何本かできていますね…。
長い行列の先は…。このように式会場へ入るためには総統府の中を見学する時と同じように厳重なチェックを受ける必要があります。
大きめのバッグやリュックを持っていると先程の列に並んで荷物検査を受けないといけないので、もしサッと中へ入りたい場合は何も持たず軽装で来るのをオススメします。
想像ではそこまで人は来ていないと思っていたのですが、かなり賑わっています。
国旗を持って総統府前で記念撮影をする台湾人の若年層。
日本だと新年に行われる皇居での一般参賀の際、皇室の方々のお出ましを国民が日本国旗を持って歓迎することはありますが、国内ではこういった国旗自体を取り扱うセレモニーはあまり馴染みがありませんよね。
同日同時刻に総統府のすぐ側のスペースでチャリティーイベントも開催。募金の他、社会福祉団体への寄付を証明する領収書を持参すると参加団体や業者から台湾製品や朝食と交換できるようになっていました。
こちらは国旗掲揚式以外の催し物のひとつ。台北市にある第一女子高校、中山女子高校、建国高校のマーチングカラーガードによるリレー方式の合同パフォーマンスです。
陸軍・海軍・空軍のマーチングバンドによるパフォーマンス。徐々に厳かな雰囲気になってきました。
そして蔡英文総統の登場。横に台北市長の柯Pもいますね。
国歌の斉唱。実はこの日初めて中華民国(台湾)の国歌をちゃんと聴きました。
これらの演目を経てついに高々と上がる国旗。あいにく自分が立っていた位置からは角度が悪く旗が綺麗にたなびく様子は収められず。
事前に確認したスケジュールでは、国旗は6時27分とやけに細かく指定された時刻に上がる予定になっていて、「ほんとにこんなぴったりに上がるんかいな?」と思っていたら1分のズレもなく国旗が上がったので驚き。
最後に木頭鏡というバンドによるライブ演奏が始まり会場はお開きムードに。
演奏が終わる頃には辺りもすっかり明るくなりました。この日用におめかしされた総統府が結構格好良いので、それをバックに卒業式に着るガウン姿で記念撮影をする大学生もたくさん見かけました。
最後に
以上、2018年の元旦に行われた総統府の国旗掲揚式の様子でした。
個人的には、まだ夜が明けていない中ライトアップされる総統府はなかなかインパクトがあるので、101の花火と同じくらい見に来る価値があると思います。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。