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その語学留学・ワーホリちょっと待った! 今会社員の日本人が大好きな台湾で暮らし始める前に準備しておくと良いかもしれない事

ども台湾で語学留学とワーホリ(ホリデーのみを享受)を1年ずつ経験し、現在も台湾で生活しているナカジマチカ(@nakazimachica)です。

最近、日本で会社員として働いている方から語学留学やワーホリを通して台湾で暮らすことについての様々な質問を頂く機会が増えてきました。

もちろん台湾に滞在している期間中に努力したり楽しむことは大事なのですが、個人的にはその期間中と同じくらい前後も大事だと思っています。

そこで今回は台湾での語学留学やワーホリが人生において断片的な一欠片になって後悔しないために、事前に日本で準備しておくと良いかもしれないと思うことを書いていきたいと思います。どうぞご覧ください。

目次

今回の話の対象者

  1. 日本で会社員として働いている(または日本国内の企業へ就職が決まっている)
  2. 台湾が好きなので住んでみたい
  3. けれど台湾駐在等の可能性はなく、台湾では仕事のあても身寄りもない
  4. そこである程度お金を貯めてから語学留学やワーホリを利用で0から台湾に住もうと考えている
  5. 予定期間の台湾生活が終わった後、何をするのかが明確ではない

今回のお話の対象はこんな条件の方々です。

日本の会社を辞めて台湾語学留学・ワーホリに臨む懸念事項

台湾のラーメン屋

先程挙げた条件の方は、元々お金に余裕がある場合や借金をするという手を除き、日本でしばらく働き資金を貯め、その資金の範囲内で台湾生活にかかる費用をやりくりする計画を立てると思います。

例えば僕が台北に1年間滞在した時の諸々の費用は“ただ生活するだけ”なら日本円でざっと140万前後。もちろん語学学校に通ったり食やレジャーを重視すればその分必要なお金も増えます。

日本なら実家に住み1年間フルで働けば届かない額でもないので資金面は問題ないと思います。

そして無事目標の貯金額を成し遂げ、憧れの台湾生活へ突入。あれよあれよと時間は過ぎていきます。

台湾に滞在する予定期間が終わったら?

さて問題はここから。予定滞在期間が終わりに近づき生活資金もなくなってきたら、いよいよ日本へ帰るか台湾に残るか、はたまた別の道へ行くか決断をしなくてはなりません。

ちなみに僕が台湾で暮らす中で出会った日本人の中で元々台湾が好きな人は、短期間(1年未満)台湾に住んだ後は「台湾にもっと住みたい、日本へ戻りたくない。」と考えるようになる人が少なくありませんでした。

台湾に残りたい場合はどうするかというと、当然まずはお金の工面ですよね。

そこで現実的な選択肢として台湾で就職して台湾に残ることを選ぶ人もいますが、周りを見ていると日本の会社員と比較して給料や働き方に差がある場合が多く、特に日本で既に働いた経験がある人はそれらが原因で精神的に辛くなることもあります(もちろん楽しく暮らす人もいます)。

更にこじらせてしまうと、台湾で暮らす別の日本人と生活の質を比べてしまったり、台湾や台湾人の悪い所に目がいきがちになり、好きだった台湾での生活が嫌いになってしまう可能性もあります。

僕個人としては台湾を好きな人がそういう状況に陥ってしまうのはとめたいのです。

台湾で生活を始める前に日本で何をするべきなのか?

横浜の街並み

語学留学やワーホリに意識の高い目標は必要?

今勤めている会社を辞めて台湾へ行くという考えを周囲に伝えた時、「語学留学やワーホリ自体を目的にしてはいけない。その後のことをしっかり考えて。」なんて返ってくるパターンは皆さんおそらく飽きてますよね。

中には「台湾で半年間ワーホリする内、3ヶ月間は台湾現地の語学学校や塾などに通い中国語を強化して、日本に帰ったら中国語を使う仕事に就き、たまの台湾旅行を楽しむ生活をする。」という具体的な目標を持って台湾に来る方もいます。

けど先を見据えたキャリアプランを描くのはなかなか難しいです。

今回色々偉そうなことを書いていますが、僕も結局は台湾で生活してみたいなーと思って「まぁ何とかなるだろう」という感じで当時働いていた会社を辞め、台湾で語学留学を開始した人間です。

具体的な目標がない人は日本で稼ぐ方法や専門的技術を習得しておくのが手堅い

ただ僕は別にしっかりした目標がなくてもどんどん語学留学なりワーホリなりすればいいと思っています。心身ともに健康なうちにやりたいことをやって自分なりに満足感を得てそこからまた考える。それもまたひとつの選択です。

ですが語学留学やワーホリなどで台湾へ来て、あわよくばそのまま…ということを少しでも視野に入れているならば、より多くの蓄えを持っておくのは当然として、今からでも会社からの給料という形以外で収入を得る方法を作ってください。

平たく言えば副業、及びお金に換えることができる専門的技術です。もちろん今働いている会社も別の収入源と無関係ではありません。職種にもよりますが単純に貰うものだけ貰って辞めるのではなく、退職時に仕事を外注して貰えるくらい自分の役割を、社会全体においても必要とされる自分自身の武器として高めても良いんです。

または長いスパンで考えて場所に縛られない働き方を目標とするならば、予めフリーランスとして独立しやすい職業に就いておくのもひとつの手です。

予定滞在期間が近づき日本へ戻るか台湾に残るかとなった時に、日本に居る頃から場所を選ばず働けて収入を得る専門的技術があれば、日本円(その他外貨でも良いですが)で収入を得ながら台湾及び日本以外で暮らせるようになります。

その技術を活かして台湾で人手としてではなく人材としてビザを出してもらい良い待遇で働ける可能性も出てきますし、何より資金が尽きたから“仕方なく”就活や帰国という後ろ向きな選択をする必要もなくなります。

仕切り直すつもりで台湾で0から成長していくのもアリですが…

無論台湾で中国語を身に付け現地で就職し、そこで働きながら専門的なことを学んで、日本語ネイティブの日本人の感性を持った人材として、その界隈では重宝される存在になっていくという道もあります。

ただそれはそれなりの覚悟を持って外国人として台湾で暮らしている人でないと成し遂げるのは難しいでしょう。

そこまでに至らない人は、給料、やりたいことに近づける可能性、能力の伸ばしやすさ等、色々な面で日本で働く方が有利です。更に日本社会は幸いにも新卒採用+教育という、会社に利益をもたらす能力がまだ何もない人にとっても嬉しい土壌が比較的整っています。

もし日本で育ち日本の学校を出て日本企業に就職するという所謂日本社会のレールに乗って生きてきたならば、外国へ行き現地の公用語や共通の言語を就職できるレベルまで学んで現地就職し、日本と異なる文化や習慣をひとつずつ覚えながら技能を身に着けていく事が茨の道なのは明白だと思います。

しかも忘れてはいけないのは台湾社会において中国語は台湾人並にできてようやくスタートなのです。Webサービスやアプリで言ったら入念な準備をしてきてようやくたどり着いた「公開しました!」という“0→1”の地点です。

もちろん中国語ができる人とできない人で言ったらできる方が台湾で働くには有利ですが、中国語が喋れる前提の世界で働くので、中国語ができることは仕事上で賞賛を受けるような技能ではありません。

もちろん言語を学ぶことは、メリットがただその言語を覚えて日常生活や仕事で使えるようになるだけでないので、学ぶこと自体に意味がないわけではありませんが、あるラインから分かりやすい形で還元されるのが難しくなっていきます。

最後に

台北當代美術館

「別にきっちり目標とか決めなくても、自分は運が良いからきっと何かの縁で楽しい未来が待っている! 」という方は、何も考えずに台湾に来ればいいと思います。

スタートを切ることで始まる何かもありますし、外国人として海外で生活した経験はどこで生活するにしても自信と楽観的な視点を与えてくれます。

結局のところ僕は、台湾が好きだったのに最終的に日本と色々な面を比べて台湾クソだなーとなって、台湾でくだを巻きながら惰性で生活を続ける人や日本に帰る人が出てきてしまうのが少し寂しいわけです。

自身が望まない状況に陥る人が少しでも減らせたらいいなと思って、ついおせっかいを焼いてしまったのが今回の記事です。もちろん打開策は今回書いたひとつに限りません。みんなが楽しく台湾で生活できますように。

会社を辞めて違う環境で再スタートをしたいと思っている人にまず読んで欲しい本

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

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ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

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