いやーほんと歴史って知ってても女の子にモテないですよね。先日通っている語学学校で歴史をテーマに色々と討論しまして、男の子たちが食い気味で自国の歴史を語っていたのですが、その時同じクラスの女の子達の全く興味無さそうな顔に愕然としたナカジマチカ(@nakazimachica)です。
まぁねそう…自分の興味の無い歴史を聞くのはつまらないけど、興味のある歴史を学ぶのは無条件に楽しい! ということで最近台湾と日本の歴史を知る上で欠かせない「中華民国総統府」という場所を見学してきました。
中華民国総統府はかつて日本が台湾を統治するために「台湾総督府」として建てた建物で、戦後は今に至るまで100年近く台湾の政治の中枢を担ってきました。
この総統府は普段は平日の9時〜12時までの限られた範囲のみしか内部の様子を見ることはできないのですが、月に一度だけ我々外国人も含め、予約無しで無料で中に入り自由に参観(一部除く)できるようになる日があります。
実は台湾にきた半年前からずっと、その月に1度のチャンスがやってくる度に行こう行こうと思っていたのですが、友人との約束が入っちゃったとか天気が悪いからとか今日は暑いからとか理由を付けては二の足を踏み続け、秋になってようやく気候と共に気持ちが落ち着いてきたのでようやく足を踏み入れてきた次第です。
今回は月に一度だけ訪れる総統府の参観開放日の調べ方や現地への行き方、そして内部の様子を紹介していきたいと思います。
目次
総統府の開放日を確認する方法
まずは月に一度の開放日を総統府のサイトで確認しましょう。
「假日參觀時間」の項目に書かれている部分が、その月に一度自由に見学できるようになる日と時間帯です。ちなみに「星期六」は土曜日、「星期日」は日曜日という意味です。
総統府の場所
最寄り駅はMRT「西門」駅かMRT「台大醫院」駅です。どちらから行っても大体同じくらいの距離なので行きやすい方から行きましょう。
開放日当日の総統府への入り方
開放日当日の総統府への入り方ですが、入口は格好良い外観を眺めることができる正面からではなく、脇にある参観者専用の入口へ行きます。
この右手に見える台湾銀行を目印に回り込みましょう。
赤いロープが設置してあるところが総統府見学者の入口です。ここでは身分証明を求められるのでパスポートもしくは居留証などの身分証明書を提示して中に入ります。
刃物や火薬物?なんかを持ってる場合は、奥に見える赤白のボーダーのテントの下で預けます。
その先でさらに荷物検査を受けます。ポケットに入っているものは全てバッグの中に入れた上でバッグの中身も全てチェックされます。その後飛行場でよくみるアレをくぐってボディチェックも受けます。飲み物の持ち込みは問題ありません。
案内に従って歩きまして、
入口が見えてきました。
I’m at 總統府 (Presidential Office Building, Taipei) (台北市, 台湾)
※Foursquare使ったことありません。
総統府内部の様子
入ってすぐのエントランスホール。
メガテンにこんなボスいましたね。
大禮堂。脇に添えられた盆栽が日本の空気を醸しています。
後ろに振り返れば中華民国の国父と呼ばれる「孫文」の肖像画。
横浜出身の僕としては、日本人が建てたものが横浜山手にある西洋館と若干雰囲気が似てるのが気になります。
イカつい憲兵さんが至る場所に立っています。
1階に降りるとアーチ状の壁から覗く様子が可愛い中庭があります。
普段こういうところでは絶対に貰いませんが、今回は欲しかったパンフレットらしきものを1階でようやく発見。
パンフがこのように入口ではなく進路途中の1階に置いてあるのは、総統府は主に3階と1階が見学できるようになっているのですが、3階はギャラリー、1階は資料室といった具合に分けられているからでしょうか。
実際このパンフはペラペラで詳細については何にも書かれていません。資料室で紹介する内容の概要だけ。
台湾総督府ができる少し前に建てられた朝鮮総督府。台湾総督府とほぼ一緒の形です。建物を空から見ると「日」の形になってるのは有名な話ですね。
こちらは今見学している台湾の総督府。正直な感想としては朝鮮総督府の方が自然災害への耐久性は高そうに見えます。
総統府集合写真の前で台湾人の皆様がなんやかんや言っている様子。
中央に座っている蒋介石より、ザオリクとか唱えるのが日常っぽい人達に目がいっちゃいますね。
歴代総統に関する資料室。堅い題材のものを扱う時、文字の上に人間のチェストアップ載せるとか日本じゃ絶対やらなそうな加工。
台湾は世界的に見ても小さくはない存在の国だとは思うのですが、実際は正式に国交のある国って22カ国しかないんですね。しかも名前以外は詳しく分からない国ばかり。
日本どこかな~って探してたらキリバス共和国の裏に埋もれてました。悲しいっ
1960年台の台湾女子。
ストリートファイターIIの春麗ステージの影響で自分のの中華圏の街並のイメージはこんな感じ。
お土産コーナーなんて台湾国旗Tシャツとかそんなんばっかでしょ、絶対買わないと思いつつもちょっと覗いたのですが、この名刺ケースはなかなか良くないですか? 赤と水色なんかは日本で使ってたら逆にオシャレな感じ?
以上で台湾の総統府の見学は終了です。じっくり見て1時間~1時間半ってとこでしょうか。
最後に
以上、月に一度だけ自由に見学できるようになる総統府見学の様子でした。既に知っていることも勿論ありましたが、新しい発見、そして建築的な見所もそこそこありました。
僕は台湾に来てから半年も経ってからようやく行きましたが、歴史に関することに度々授業で触れる語学センターに通っている学生(特に台北の学校に通っている人)は行っておいて損はないと思います。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。
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