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Update

台湾で暮らして7年が経過したのでこの1年の出来事や考えたことなど

ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。

新型コロナウイルス(COVID‑19)が世界的に流行し、2年前に書いた台湾で暮らして5年の記事には「1年後は世界が好転してたらいいな」なんて書きましたが、あっという間に2年経ってしまいました。

もちろんウイルスが完全になくなり、全ての国が以前と同じように生活を営むことは難しいと思いますが、2022年は動きのある年になっていますね。

さて、例年通り台湾で暮らしていて起きた出来事や僕個人の考えたことなどを1年の節目として記録を残したいと思います。それではご覧ください。

目次

台湾の物価上昇と日本円の価値

安いニッポンの台湾版

行政院主計総処の統計を見ると、台湾は消費者物価指数が2021年後半あたりから前年同月比で2〜3%上昇する状況が続いているようです。

台湾で生活していても食料品や日用品等の値段へ顕著に反映されており、台湾の物価高を肌で感じて震えています。

先日ドリンクスタンドのCoCoの前を通りかかった時、タピオカミルクティー(珍珠鮮奶茶)の価格を見たら55元になっていました。僕が2015年に飲んだ時は確か30元だったはず。

更にご存知の通り日本円の価値も下落していて、日本円対台湾ドルの為替レートも僕が台湾に住んで以来見たことのない数字を繰り出しています(1元=4.3円 ※2022年5月現在)。収入の大部分が日本円の自分はまさに強い逆風にさらされている状況。

2019年以前、日本人が海外旅行先として台湾を魅力に感じる理由のひとつとして、少なからず「安い」があったと思うのですが、この台湾の物価高に加えて下落した日本円は台湾観光再開後も多少影響が出そうですね。

反対に、来月からいよいよ日本も外国人観光客受け入れを再開しますが、今後たくさんの台湾人やその他外国人が日本を訪れて消費することは容易に想像できます。

しばらく台湾を出ていなかった自分

成田空港

振り返ってみれば、2020年11月に日本から台湾へ戻ってきてから約1年半、一度も台湾を出ていませんでした。

日本人が台湾から日本へ帰るのはともかく、台湾への入境は外国人はもちろん台湾人や僕のような台湾居住者に対しても依然として入国後隔離7日間などの比較的厳しい水際対策措置が講じられているため、台湾の出入国はまだまだ容易ではありません(2022年5月現在)。

ちなみに自分が1年以上連続で台湾に滞在したのは語学留学の時以来。

語学留学の時は台湾在住1年目で、体験することのほとんどが新鮮だったのでこんな風に思うことはありませんでしたが、流石にずっと台湾にいると少し台湾以外の場所を訪れて気分転換したくなってきますね。

JR横浜タワー

そんな訳で実は数日前久しぶりに日本へ帰ってきました。

諸々処理しなくてはいけない雑務はあるのですが、2月に航空券を購入してからというもの、日本へ帰ったら行きたい場所や買いたい物、食べたい物をメモしたりして、今までにないくらいこの日本一時帰国を楽しみにしていた自分がいます。

2022年になってからは海外旅行客を受け入れ、日本に帰った後も待機を必要としない条件の国も増えてきて、お金と時間に余裕があれば以前と同じように海外旅行もできる状況ですが、まずは海外で生活しているからこそ分かる母国日本の良さを噛み締めたいと思います。

台湾の国際観光再開を考える

玉虫色のシャワーカーテン

ここに書くことは、専門家ではない台湾に住むいち一般人である自分の想像なのでご容赦ください。

2022年5月現在、日本からビザ免除・隔離期間なしで観光できる国は徐々に増えていますが、台湾はいまだ海外からの観光客受け入れに関しては慎重な姿勢です。

国が観光目的で訪れる外国人を受け入れられるレベルまで水際対策を緩和することは、即ちコロナとの共生に向き合うことになると思います。

ゼロコロナ政策を続け封じ込めにも成功し続けてきた台湾は、新型コロナウイルス感染者が周囲に存在することが当たり前ではなかったため、特にウィズコロナに抵抗がある人が少なくありませんでした。

例えば僕の周囲では、2021年に市中感染が広がった際、ある職場でひとりの社員が感染し、その後無事に回復したけど他の同僚がその感染した社員と一緒に働くことを嫌がり、その社員を仕方なく別の部署に異動させたなんて話も聞いています。

台湾でコロナに感染することは健康を害するだけではなく、根拠のない情報に基づく差別の対象になるなど感染者への風当たりの強さを感じていました。

台中新幹線駅

ただ、台湾の感染者数が再び増え始めた2022年の3月下旬からは一転し、

  • 感染者数は2021年の5〜7月頃と同じ警戒レベル第3級の水準に達しているが依然として第2級を維持。※警戒レベル第3級…ほとんどのレジャー施設が閉鎖され、基準を満たさない飲食店は店内飲食が禁止になる等ほぼ外出禁止に近い措置。
  • 2022年の市中感染者数に対する中等症・重症患者の比率を強調(全体の0.5%以下で推移)。
  • これまで行われてきた防疫措置を次々に緩和。

といった2021年5月に感染者数が増加した時とは異なる対応が見られ、ウィズコロナ政策が進行中であると捉えることができます。

また感染者数が増加したことで以前より感染が身近になり、SNS上では台湾で影響力を持つ方々も含めた多くの台湾人の感染記録を見かけることも増え、台湾社会にもウィズコロナを受け入れざるを得ない雰囲気が醸成されてきているようにも感じられます。

台湾の中央感染症指揮センターから今後は感染状況が同水準の国からの入国者であれば、外出禁止の検疫措置を免除する方針であることが明らかにされており、2022年5月に入ってからは1日の新規感染者数が日本を超える日も出てきました。

つまり先が不透明だった2020年・2021年とは異なり台湾も少しずつ動いているので、2019年以前の観光と同じに戻すまでは難しいにしても、2022年後半には何か期待できるアクションがあるのではないでしょうか。

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。

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