ども台湾在住のナカジマチカ（@nakazimachica）です。
こうして台湾で暮らしていると、台湾に住むことに興味を持っている方や他の国に住んでいる方からよく聞かれることがあります。
「台湾で暮らして良かったことはなんですか？」という質問なんですが、これが実はなかなか答えづらい質問なんです。
「『人が親切』『食べ物が美味しい』『物価が安い』『温暖』…だから台湾は暮らしやすくて良い。」
…といった台湾に対して描かれやすい理想と重なるような回答が自分の本心としてあれば良いのですが、僕の台湾に対する考えは断続的に更新されていて、滞在年数が長くなるにつれ良いと思う面も一言で言い表すのは難しくなっています。
今回は僕個人が台湾で暮らして良かったと思っていること（≠台湾の良いところ）について改めて考えてみたいと思います。どうぞご覧ください。
目次
実利的な話
まず実利的且つ現実的な話からすると、台湾で広く使われる中国語（台湾華語）を学び長期居留資格を得たことで、日本とは異なる仕組みで動く国で最低限の生活ができるようになりました。これは紛れもなく台湾で暮らして良かったことのひとつでしょう。
具体的に言うと何らかの理由があって日本に住めなくなっても、台湾にも住めるリスクヘッジが生まれたということです。もちろん逆も然り。
これは台湾である理由はありませんが、たまたま日本以外で住んでみたいと思ったのが日本にほど近い台湾という場所で、実際に住んでみたら自分にうまく整合したのは大きな収穫だったと考えています。
自分の変化
次に台湾で暮らすことによって自分の中に起きた良い変化の話です。
色々あるのですが、大元を辿ると「台湾を通して興味の幅が広がった」に集約されると思います。
僕個人の話を少しすると、コレだという対象が見つかったら夢中になって掘り下げていくものの、決して幅広く物事に興味を持つタイプではないことを自覚しています。
また年を重ねるにつれ自分が何かの力をある程度の水準まで高めたい時は、的を絞って愛情を注ぎ込む方が効率が良いことも覚えていきました。
ただ一方で沢山の物事に触れて知見をためておくと、自分が今までに取り組んできた事と結びついて新しい道が拓けることも理解していたので、僕はもっと色々なことに興味を持ちたいと常々思っていたんですよね。
そんな中で20代後半にして初めて訪れた台湾は僕が深くのめり込んだもののひとつでした（現在進行系）。
出発地点は台湾観光で、それがやがて飛躍して台湾での生活を始め、当初は初の海外暮らしのワクワク感に加えて観光の延長のような心持ちで毎日を過ごしていました。
無論、台湾の世界も365日24時間に触れていれば、流石に非日常から日常へ変わっていくのですが、台湾自体に対する興味は衰微することがなかったため、次第に入口だった観光分野の枠を超え、台湾に存在する種々のものに触れるようになります。
その最中に台湾があらゆる分野に派生する非常に魅力的な題材であることにも気づき、台湾に関することなら何でも楽しく学べたことも後押しになって、今まで興味のなかった分野にも自然と目を向け、掘っていくようになっていきました。
このブログでは台湾に関することばかりを書いていますが僕のライフログでもあるので、アップしている記事内容は台湾と共に時間を重ねてきた僕の変化を顕著に表していると思います。
そうして見つけた新しく夢中になれる物事は、元々僕が好きだったことと混ざり合い、新たな考究対象の道標にもなり、間違いなく自分の人生を更に楽しくしてくれていると言えるでしょう。
最後に
以上、僕が台湾で暮らして良かったと思っていることでした。
読んでみて分かるように僕に起きた変化は台湾以外の他の国に住んでいても、むしろ日本に住んでいたとしても起こり得ます。
けど自分にとっては台湾に住もうと思っていなければ無かったことなんですよね多分。
これからも台湾をよく見て考えをしっかりアップデートしながら、台湾を楽しみ尽くしたいと思います。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。
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