ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
突然ですが自分が初めて台湾を訪れたのは2012年の12月。そして現在は2022年12月です。つまり初の台湾体験からちょうど10年の月日が経ちました。
そこで今回は10年前の台湾(台北)はどんな雰囲気だったのかを、当時の写真とともに今の台湾と比較しつつ振り返りたいと思います。
当時撮影した写真はどこかに載せるつもりもなく、無論このように10年後に記事を書くことなどを全く想定していなかったので若干ボケている写真もありますが、少し古い写真の味としてお楽しみください。
羽田─松山(台北)便で台湾に到着。飛行機の窓越しに広がる台湾を見て最初に感じたのは全体的にグレーな色合い。
松山空港から出て初めて目にした台湾人の姿。男性の髪型のトレンドが今とは全然異なりますし、体型も全体的にほっそりしているように感じますね。
当時の台北MRTの自動券売機。UIがかなりシンプルで、路線図も緑の線や赤い線が短かかったり、桃園機場線や環状線、淡海輕軌などもまだ開通していないのでコンパクトに見えます。
京站脇の承德路一段から撮った道路の様子。和欣客運の車両がくぐっている歩道橋は部分的に作り直している最中で、西へ横断できなくなっていますね。
奥に見えているのが臺灣銀行なので、おそらく台北駅の南西にある漢口街一段で撮った写真。
台北駅の南側にある飲食店が密集しているところ。
雨が降っていたので中山地下街を歩いてホテル近くの雙連駅へ移動。
現在の中山地下街には誠品書店が入っていますが、当時は写真のように通路の真ん中に書籍が置かれた本屋さんがありました。
同じく中山地下街にあった展示の名前。
当時は「なぜ突然日本の地名が?」と思っていましたが、恥ずかしいことに初訪台時は台湾の歴史に対しての知識が皆無に等しく、台湾が日本統治下にあった時代は中山地下街がある一帯が『御成町』と呼ばれていたことを全く知りませんでした。
雙連駅の地下から出て台湾で初めてとった食事。注文したのは肉羹麵です。
こちらのお店は現在も雙連駅の近くにあり当時の価格表はこんな感じ。だいたい15元〜20元値上がりしています。
ちなみに注文時はもっぱら看板の下に書いてある商品名を指差しして注文してました。
宿泊した新仕商務飯店。今地図を見ると正面口は大通りに面した分かりやすい場所にあるのですが、当時は台湾の街並みにまだ慣れておらず探すのに苦労しました。
受付の女性が日本語を話せたのでメールアドレス(当時はSNSやLINEなどのコミュニケーションツールが一般的ではなかった)を交換して、日本へ帰国した後も色々台湾のことについて教えてもらった思い出。
ホテルチェックイン後、今はなき臺北西站A棟(バスターミナル)へ。建物があった場所は現在駐車場になっています。
今は台北駅の近くにある國光客運台北車站から出ている桃園空港行きのバス(1819路線)も当時はここから出ていましたね。
臺北西站A棟からバスに乗って約1時間。基隆に到着。
台北市内の市街地も密度は高いですが、基隆の街並みはそれを更に雑多にした感じ。
進香團に遭遇。
カラフルな出で立ちの人々が音楽を奏でながら爆竹を放つ賑やかな行進は衝撃的でした。
休憩がてらドリンクスタンドへ。ここで飲んだのが台湾のドリンクスタンドで初めて買った飲み物、たしか橘子工坊のオレンジ系の何か。当時は袋が無料だったので飲み物とセットで渡されてますね。
また、台湾のドリンクスタンドを利用したことがある方はご存知だと思いますが、台湾では飲み物を注文すると色々聞かれることがあり、この時は観光化されているエリアにある店舗で買ったわけでもなかったので、中国語をほとんど喋れない状態での注文は苦戦しました。
ちなみに砂糖なしで注文したんですが、対応してくれたアルバイトの男の子2人がとても驚いていた記憶があります。
台北市内に戻ってくるともう日が暮れていたので士林夜市へ。写真は文林路と大東路の三叉路です。
コロナ流行後に状況は変わってしまいましたが、当時は平日も休日も夜は人で溢れていました。
台湾グルメが日本での地位を確立した今、台湾に来たことがない人でもその名を知っていそうな魯肉飯。初めての滷肉飯は士林夜市でいただきましたが、正直に言うとここで食べた魯肉飯が口に合わず以降しばらく食べなくなりました。笑
今では美味しい魯肉飯があることも知り、入った飲食店にあれば時々注文しています。
今はもう慣れてしまいましたが、食べ物のすぐ側で衣類が売られている状況に当時は驚きました。
翌日。まずはホテル周辺を散歩。ここは中山北路と南京西路・南京東路の交差点ですね。
台北牛乳大王 南京店前にて。今この辺りは自転車専用道路もできて綺麗に整備されました。
台北MRT中山駅周辺は建設中の建物が多かった記憶があります。
遅めの朝ごはんを食べようと思ってふらっと入ったお店の、見た目は普通の水餃子がとても美味しかったことに感動しました。
台北MRT忠孝復興駅のあたり。ちなみに右に見えるSHARE TEA 歇腳亭は今もあるドリンクスタンドで、栄枯盛衰の台湾ドリンク市場においては海外展開もしている比較的息の長いお店です。
大通りに対して斜めに伸びる道で左に公園らしきもの、そして奥に台北MRTの出入り口が見えるのでおそらくここも台北MRT忠孝復興駅の周辺です。
忠孝復興駅を出てすぐのところから出ているバスに乗って九份にも行きました。
九份行きのバスは市街地を抜けるとしばらく山道が続くのですが、細い山道を爆速で攻める刺激的な台湾のバスにドキドキでした。
石の階段を登った先にある九份阿柑姨芋圓で休憩。
店舗情報
九份阿柑姨芋圓
新北市瑞芳區豎崎路5號地図(Googleマップ)で見る
営業時間/月曜日〜金曜日 09:00〜20:00、土曜日・日曜日 09:00〜21:00
台北市街地へ帰るためのバスに並んでいる人々。並ぶのが面倒だったので同じ方向に帰る日本人を探してタクシー相乗りで帰った気がします。
その足でMRTに乗り北上。淡水老街へ。
淡水河を眺めながら初めて飲む奶蓋綠茶(チーズティー)は今までに体験したことがない味でしたが非常に美味でした。今でも大好きな飲み物のひとつです。
翌朝は雙連朝市へ行きました。
当時はぎちぎちに露天が並んで雑然としていましたが、現在は防災上の理由で整理され、道もかなり広くなっています。
雙連朝市は手頃なホテルが林立するエリアのすぐ近くにあるので、過去に台北を訪れた方の中には、写真のように露天とお客、容赦なく突っ込んでくる車両でごった返していた風景が印象に残っている人も多いのではないかと思います。
滞在最終日だったので思い出したように台北MRT東門駅の近くにある鼎泰豐(本店)へ、ひとりだったのでスムーズに入店できました。
店舗情報
鼎泰豐 信義店
台北市大安區信義路二段194號地図(Googleマップ)で見る
営業時間/月曜日〜金曜日 11:00〜20:30、土曜日・日曜日 10:30〜20:30
当時の鼎泰豐のメニュー。今より50元(約220円)くらい安いメニューもありますね。
食べ物が特別美味しかったり観光地がとても美しかったというわけでなかったけど、期待していた以上になんだか楽しく、もっと台湾のことを知りたいと思った初めての台湾旅行。
帰りの飛行機で再び台湾へ来る計画を立てました(この旅から3ヶ月後にまた来ます)。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。