ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
みなさんは台湾の路上や夜市などで台湾人がザルとトングを構え、店頭に並べられた茶色っぽい物体を熱心に選んでいる様子を見かけた経験はないでしょうか?
それはおそらく台湾でスタンダードなB級グルメとして愛されている「滷味(ルーウェイ)」という食べ物を購入しようとしている日常風景です。
遠巻きに見たことがあって「食べてみたいんだけど購入方法が難しそう」と思って購入を躊躇したことがある方もきっといらっしゃるでしょう。実際僕も台湾で数年生活していますが今まで一度も滷味を買っている日本人(観光客)を見たことがありません。
というわけで今回は中国語が分からなくてもできる実は簡単な滷味の購入方法を実際に買いながら紹介していきたいと思います。どうぞご覧ください。
今回滷味を購入してみるお店
滷味を売るお店は道端だったり百貨店の中だったり結構色々な場所にあるのですが、今回はチェーン店として展開している「滷底撈」というお店へ来てみました。具材の種類が豊富で比較的清潔感があるお店なので僕はよく利用しています。
購入方法
1.食べたい具材を選ぶ
特に店員さんに何も言わないで結構ですので、店頭に置いてあるザルとトングをおもむろに手に取り具材を選んでいきます。
ガラスケースを開けて食べたい具材をトングを使ってザルに入れていきます。各具材の配置に対応した価格表が下にあるので値段も分かりやすいです。
夜市などにある滷味は具材がむき出しのまま陳列してあったりして、ついつい見えないゴミや虫などの心配をしてしまいますが、こちらのお店は具材がガラスケースの中に入っていて取り出す時のみ開放するので衛生面はバッチリです。
野菜も豊富にあります。おすすめはヤングコーン。
滷味は見た目が日本のおでんに似ているので、日本人的にはそのおでん似の汁に炭水化物を投入するのはなんとなく抵抗がありますが、インスタント麺を入れるのも想像以上に美味しいです。一度お試しください。
2.レジでお会計
具材を選び終わったらザルをレジに持っていきましょう。店員さんが選んだ具材を計算をしてくれるのでお会計をします。
この時に辛さをどうするかも聞かれます。滷味はお店によって味は違うのですが今回訪れた滷底撈はデフォルトで既に相当辛いので、辛いのが好きな人以外は「不辣(ブラァ)」を選びましょう。
次にお持ち帰りか店内で食べるかを聞かれるので、お持ち帰りなら「外帶(ワイダイ)」、店内で食べるなら「內用(ネイヨン)」と答えましょう。
代金を支払ってお会計が終わると整理番号付きのレシートを渡されます。
3.受け取る
自分の注文した滷味が出来上がると先程のレシートに書いてあった整理番号で呼ばれるのですが、当然中国語で呼ばれるので中国語が分からないと自分がいつ呼ばれているのか分かりません。
そんな時は整理番号が呼ばれた後、他に受け取りに行く客がいなければ自分のレシートの整理番号を店員さんに見せて自分のものか確認しにいきましょう。
受け渡し時に「要餐具嗎?…食器は必要ですか?」と聞かれるので、必要な場合は「要(ヤオ)」と答えて受け取ります。
外帶(テイクアウト)だとこんな感じで紙の器に盛り付けられて提供されます。
大きめの具材は一口サイズにカットしてくれています。いただきます。
最後に
以上、「滷味(ルーウェイ)」の購入方法でした。お店によって微妙に購入手順は変わりますが大筋は一緒なので一度買ってみると意外に簡単です。
僕の好きな鹽水雞や鹽酥雞といったその他の台湾B級グルメに関しても、自分で食材を選んで店員さんに渡し、2,3受け答えをして会計を済ませ、出来上がるのを待つという流れなので、滷味と購入方法はほぼ同じなんですね。
このタイプの購入方法の流れを理解していると台湾での食の幅が更に広がりますので、台湾にいらっしゃった際には滷味などをはじめとした一見少し敷居の高そうな台湾B級グルメにも是非挑戦してみてください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。