ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
これから台湾に住むので持ちきれない荷物は日本からEMSで送りたい、またはコロナウイルス流行以降航空運賃が高騰してしまって日本へ気軽に帰れないので日本に居る家族などに荷物を郵送してもらう等の状況があるかと思います。
ただし国際郵便は国内郵便と異なり、事前に専用サイトで送り状を作成する必要があるなど一筋縄ではいかないようになっています。
そこで今回は日本から台湾宛にEMSで荷物をなるべくスムーズに送る方法と手順を紹介したいと思います。
日本から台湾へEMSで荷物を送る手順
01. 郵送する物品の準備
郵送する物品をダンボールなどの箱に入れて準備します。
宛先が台湾の場合、EMSで送ることができる荷物は最大の長さが1.5m以内、長さ+横周が3m以内、重量は30kgまでです。
また、台湾に送ることが禁止されている物もあるので郵便局の台湾の禁制品ページをご確認ください。
02. 郵便局の国際郵便マイページに登録
国際郵便マイページサービスにアクセスし、『はじめての方』欄にある『個人のお客さま』をクリックして、お客さま情報(送り主の情報)を入力します。
この仮登録作業が終わると入力したメールアドレスに国際郵便マイページサービス事務局からメールが届くので、文中のURLを24時間以内にクリックして本登録を行います。
03. 送付先住所の登録
登録したメールアドレスとパスワードで国際郵便マイページにログインして、まずは送付先の住所(荷物を送りたい台湾の住所)の登録を行います。
メインメニューから『アドレス帳一覧』を開き、表示するアドレス帳の種類が『お届け先アドレス帳』になっていることを確認して『新規アドレスを登録』をクリックして送付先住所などの情報を登録します。
台湾の郵便番号(郵遞區號)については、中華郵政の郵遞區號查詢から調べることができます。
04. 内容品リストの作成
国際郵便マイページメインメニューに戻り、『内容品リストの作成』→『新規内容品を登録』とクリックして、送付する物品をひとつひとつ英語で入力し、単価を設定します。
05. 送り状の作成
次は送り状を作成していきます。メインメニューから『送り状を作成する』をクリックします。
送り主の住所が選択されていることを確認し『お届け先の選択』へクリックします。
送付先の住所を選択して『内容品の入力へ』をクリックします。
発送種別には『EMS(物品)』を選択し、『内容品一覧を参照』をクリックして、作成した内容品リストを開きます。
内容品リストの中から送りたい物にチェックを入れて『送り状に内容品を登録』をクリックします。
画面が戻るので登録された内容品名の個数を入力します。
すべての内容品の個数を入力し内容品総額が算出されたら、内容品種別から『贈物』を選択して、「上記内容品は危険物に該当しないことを確認済みです。〜」にチェックを入れて『発送関連情報の入力へ』をクリックします。
必須記入項目を下記のように選択します。
発送予定日 | 発送日を選択 |
---|---|
インボイス印刷指定 | 規定枚数印刷する(国・地域の条件にあった枚数を印刷します) |
有償/無償 | 贈答品の場合は無償 |
配送ステータスメール通知設定の必要な部分へチェックを入れたら『登録内容を確認する』をクリックします。
登録内容を確認して『送り状を登録する』をクリックします。
『注意事項に同意して送り状を印刷』をクリックします。
お客さま印字内容確認画面のプレビュー欄から、プリンターのアイコンをクリップしてpdfで保存します(もし送る側が送り状を作成していて、プリンターを持っている場合はそのまま印刷して次の手順06. 送り状の印刷は飛ばしてください)。
pdfで保存できたら『印刷終了』をクリックします。
06. 送り状の印刷
国際郵便マイページで作成した送り状のデータを印刷します。
送る側がプリンターを持っていて、送り状のpdfデータを利用してプリンターで印刷することができれば、そのまま手順05. 送り状の作成で作った送り状のpdfデータを印刷します。
もしこの手順での印刷が難しい場合は、セブンイレブンなどのコンビニが提供しているマルチコピー機のネットプリントを利用するといいかもしれません。
数十円〜数百円の印刷代はかかりますが、送ってもらう側が作成したpdfデータを日本のネットプリントのサーバーにデータをアップすれば、送る側はコンビニで複合機を操作してプリント予約番号を入力するだけで、こちらで設定した条件で送り状が印刷されるので、プリンターに関する知識がなくてもpdfデータを印刷可能です。
送り状が印刷できたら、数箇所ある署名欄に送り主名をサインします。
07. 専用パウチの準備
国際郵便は専用パウチという作成した送り状をダンボールなどの箱に貼り付けるために必要な袋を準備する必要があります。
荷物を郵便局へ直接持ち込む場合は、郵便局で発送手続きをする際に貰えばよいですが、集荷しに来てもらう予定で手元に専用パウチがない場合は、事前に最寄りの郵便局へ取りに行く必要があります。
08. 荷物の発送(持ち込み又は集荷)
- 梱包済みの物品
- 専用パウチ
- 送り状
以上3点が揃ったら準備は完了です。荷物の発送手続きをします。
荷物は直接郵便局に持ち込んでも良いですが、郵便局のWeb集荷サービスを利用し家まで集荷に来てもらえば、郵便局へ運ぶ手間が省けるので楽です。
郵送代は重量と届け先の国・地域によって決まります。例えば3kgの荷物をEMSで台湾へ郵送する場合は4,300円の郵送代がかかります。
09. 荷物の追跡
国際郵便で心配なのが荷物が無事送付先まで届くかどうかですが、05. 送り状の作成時に配送ステータスメール通知設定をしていれば、追跡情報が更新された時にメールでお知らせを受け取ることができます。
ただメール通知は実際の処理が行われた時間とのずれが大きいので、その場合は郵便追跡サービスを利用すると送った荷物の状態をリアルタイムで調べることができます。
荷物が台湾に入った後は中華郵政の國際及大陸各類郵件查詢から確認するとより詳しい状態が分かるようになっています。
こうして各所で何事もなければ、宛先が台湾でEMSの場合だと荷物は通常2〜7日で指定した住所に到着します。
ちなみに今回のEMSに限らず台湾で荷物の受け取りを家に指定している場合の問題点として、荷物が到着した時、送付先に受け取る人がいなかったり、配達員からの電話を受けられなかったりすると、台湾は日本ほど再配達システムが発達していないので若干面倒なことになるケースがあります。
最後に
以上、日本から台湾へEMSで荷物を送る際の方法と手順でした。
ポイントは日本から荷物を送る側は郵送する物の準備以外でほとんど外に出る必要はなく、送り状の作成や集荷依頼などの慣れていないと手間のかかる手続きなどの手配はオンラインで手配できる点です。
これから日本から台湾へ引っ越しするための荷物を送ったり、日本から台湾にいる家族・友人へ荷物を送りたい時にご参考ください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。