ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。少し前に馬祖(連江県に属する諸島)へ初めて遊びに行ってきました。
例によってまだ行ったことがない場所を訪れる際は、現地をスムーズに観光するため事前に情報収集をしていたのですが、馬祖に関しては過去に訪れた澎湖島や小琉球のように自分が知りたい情報が容易に入手できなかったんですよね。
そこで今回は僕が馬祖を旅行で訪れる際に調べた、馬祖旅行に役立つと思われる情報を書き残しておきたいと思います。それではご覧ください。
目次
台湾本島から馬祖への渡航手段
台湾本島が出発地点の場合、馬祖へ渡航するには飛行機か船を利用します。
飛行機
馬祖(南竿/北竿)行きの飛行機が運行しているのは立榮航空 UNI AIRで、台北の松山空港か台中にある台中空港から渡航可能です。
航空券代は時期にもよりますが平日発なら片道ひとり9,000〜11,000円。台中空港発の方が若干高めです。
僕は初めての馬祖旅行には時間節約のため飛行機を利用しました。フライト時間は1時間前後なのであっという間に到着します。
馬祖行きの飛行機は座席数が少なめで予約が取りにくいので、馬祖へ行く数ヶ月前に航空券を買うことを考えておいたほうが良いと思います。
注意点として濃霧などの悪天候の影響でフライトがキャンセル、または出発後に引き返すこともあるようです。
当日のフライト状況を調べる際は立榮航空の公式サイトか、馬祖航空站に馬祖にある空港発着のフライト情報がまとまっています。
船
船で渡航する場合は基隆の港から馬祖行きの船が出ていて、南竿または東引の港に到着します。夜中に出発して朝方に到着する約9時間の行程になります。
飛行機と同じように客席はファースト、ビジネス、エコノミー、エコノミー(座席)とクラスが分かれていて、エコノミークラス(シングルベッド)の価格は片道約4,500円です。
飛行機よりかなりゆっくりの移動になりますが、運賃は飛行機の約半額なので時間に余裕があり船で馬祖に行ってみたい人におすすめです。
船の種類によっては映画館があったりと設備はそこそこ充実しているようなので、僕も人生で一度くらいは馬祖行きの船に乗る体験をしたいと思っています。
馬祖の宿泊施設
馬祖行きの飛行機と同様に馬祖の宿泊施設も予約は取りにくいです。こちらも数ヶ月前から予約しておくことを考えた方が良いでしょう(特に北竿エリア)。
馬祖の宿泊施設を予約する際の注意点ですが、予約後にデポジットとして事前に宿泊費の数十%〜全額を指定された銀行口座へ振込む必要のある宿泊施設が多いです。
もちろん期限内にキャンセルしたり、悪天候のため当日中に飛行機が飛ばなかったなどの理由があれば全額返金に対応してくれます。
バイクのレンタル
馬祖の陸地を移動する手段については現地でバイクをレンタルする方が多いと思いますが、馬祖の南竿と北竿をアイランドホッピング(台湾では『跳島』と呼ぶ)をする人は、KKdayからレンタルバイクを事前予約しておくと便利かもしれません。
理由としてはネットから簡単に予約ができ、業者によっては南竿北竿の各港・各空港で貸出・返却可能で、時間も柔軟に対応してくれます。それでいてレンタル代も馬祖のバイクレンタルの相場500元(約2,350円)/ 1日と同様の価格です。
KKdayでレンタルバイクのプランを探す際は、言語設定が日本語になっているとプランが出てこないので、言語を繁體中文に設定し馬祖 租機車と検索するといくつかのプランが出てきます。
馬祖でバイクを借りる際の注意点
バイクレンタル当日に少し注意が必要なのが、ネットで予約をして予定到着時間を伝えていたとしても、レンタルバイク業者によっては空港付近にお店を構えていないので、空港に到着した後自分から連絡してはじめて準備を始めてくれるパターンがあります。
これはおそらく、予約されていたとしても客が予定時間通りに来るか分からない可能性があり、お店も空港からそこまで離れていないので連絡を受けてからバイクを用意した方が効率が良いという考えからこうなっているのではないかと思います。空港に到着後それらしき人やバイクが見当たらない場合はお店の連絡先に電話をして確認しましょう。
南竿・北竿の移動
馬祖を観光をする人はリピーターを除き、人口が多く観光開発が進んでいる南竿・北竿をメインに観光すると思いますが、馬祖列島内の移動は基本的にフェリーを利用します。南竿・北竿の移動についても同様です。
南竿では南竿福澳港、北竿では北竿白沙港からフェリーに乗ることでそれぞれの港へ渡ることが可能です。
運行スケジュールはどちらの港も7〜18時の間に1時間1本の運行、料金は大人1人片道160元(約752円)、乗船時間は12分程度です。
運航スケジュールの詳細は船班資訊をご覧ください。
チケットの販売は現地でも購入できますが直近の便のチケットしか購入できないので、週末や連休などの旅行客が多そうな日程で馬祖を訪れる場合は、事前にネットからチケットを予約購入しておいた方が良いでしょう。
藍眼淚の鑑賞
馬祖の特徴のひとつとして『藍眼淚(青い涙)』と呼ばれる海洋性のプランクトンが大発生すると、夜に海中で青い光を発する美しい自然現象を観賞することができます。
藍眼淚が観賞できる時期は3月〜9月(特に4月〜6月が最適)の間で、季節になると藍眼淚を鑑賞する馬祖観光のパッケージツアーなどの催行されています。
ただツアーに参加しなくても、馬祖の観光スポットや浜辺などで運が良ければ観賞できることもあるそうです。
北海坑道の藍眼淚観賞ボートクルーズ
軍事的必要性から1970年に掘られた北海坑道では、藍眼淚を鑑賞するためのボートクルーズが催行されています。
このツアーでは高確率で藍眼淚を鑑賞できると聞いていたので、確実に藍眼淚が見たかった僕はこちらに参加してきました。
北海坑道の藍眼淚観賞ボートクルーズの参加方法ですが、完全予約制なので事前にKKdayなどを通して予約するか、公式LINEを通して参加予約を行います。
日本語で説明を読みながら予約ができるので、中国語ができない人はKKdayからの参加予約がおすすめです。
KKdayの藍眼淚観賞ボートクルーズ参加はこちら
KKdayなどで参加予約をした場合は北海坑道内にあるサービスカウンターでバウチャーを見せて乗船登録を行います。
公式LINEを通して参加予約をした場合は、当日の予約時間の20分前までにサービスカウンターでチケットを購入し乗船登録をします。チケット代は大人ひとり350元(約1,645円)です。
その後は藍眼淚の概要や、船に乗って暗闇の洞窟を進むツアーなので乗船に関するレクチャーを受けて出発となります。
施設情報
北海坑道
連江縣南竿鄉北海坑道地図(Googleマップ)で見る
営業時間/08:30〜17:00
定休日/なし
https://www.matsu-nsa.gov.tw/Attraction-Content.aspx?a=2742&l=1
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。