台湾美人YouTuberの収録の裏側に潜入! クリエイターの活動を支える台湾のYouTuber事務所CAPSULE(カプセル)の「YouTuberサポート」の内容を紹介
ども、ブログ読者の方から時々「(台湾のことを紹介する)YouTuberもやってください」と言われる台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
実を言うと、YouTubeへの動画投稿自体は2012年から行っていて、巷で言われるような本人がカメラの前に現れて何か行うタイプのYouTuberではありませんが、独自制作した動画をYouTubeへアップしている人という意味では、僕もYouTuberという言葉がない頃からYouTuberの1人です。
そんなYouTuberが世間に浸透してきたと同時に耳にするようになったのが「YouTuber事務所」という存在です。僕はお世話になるほど自分のチャンネルは大きくありませんが、大物YouTuberと言われる人は、ほぼどこかのYouTuber事務所に所属されていますよね。
ただYouTuber事務所に所属した経験がない自分からすると、YouTuber事務所に所属する具体的なメリットが分かりにくいのが正直なところ。
今回はそんなYouTuber事務所への理解を一歩深めるため、前回台湾のYouTuber事務所のCAPSULE(カプセル)を訪問させて頂いた際、CAPSULEが行っている「YouTuberサポート」の内容について詳しく話を伺ってきました。
YouTuberをはじめとしたクリエイターの活動を支えるためにCAPSULEが行っていること、そしてCAPSULEに所属するYouTuberの収録の様子などを紹介してきます。それではご覧ください。
目次
CAPSULEの「YouTuberサポート」について
CAPSULEにはYouTuberをはじめとしたクリエイターの発掘や育成、そしてサポートやマネジメント業務を行う「クリエイターサポート部門」があります。
こちらの部門の一部スタッフはCAPSULE所属しているクリエイターに担当として付き、自分が担当するクリエイターの要望に合わせて最適な提案を行っています。
YouTuberなどのクリエイターのためにCAPSULEが存在する理由
登録者数や平均再生数が多いYouTubeチャンネルを持つ人気YouTuberは、動画を撮影・編集して投稿するという作業以外にもやらなくてはいけない作業がたくさんあります。
メールの対応、どの企業のどういった依頼を受けるかの検討、それらが終わったら何を撮るかを考え、撮影準備、動画の撮影、編集、YouTubeへの投稿、効果測定…。
こんなスケジュールで動いていると、それだけで1日が終わってしまうこともあり、「好きなことで生きている」ように見える彼らは、下手をしたら会社員よりも自分自身の趣味に使える時間や、表現活動(仕事)に必要なインプットの時間が少なくなってしまう問題を抱えることがあります。
CAPSULEは、そんなYouTuberをはじめとしたクリエイター達へできる限りサポートを行い、クリエイターには創造力を最大限に高めて表現活動に専念してもらい、その価値を世界に届けて欲しいという「クリエイターファースト」な想いのもと活動しています。
CAPSULEがクリエイターに提供できること
CAPSULEがYouTuberをはじめとしたクリエイターに提供している具体的なサポート内容は下記です。
- チャンネル運営の戦略
- 企業との連絡や仕事をスムーズに進行
- 撮影場所、設備、機材、その他撮影に必要な道具の用意
- デザインや素材を含む動画編集、MV制作などの技術面のサポート
- リアルイベント、他のクリエイターとのコラボや交流の企画・開催
ただこれらは一例で、基本的にクリエイターからの要望は、活動内容に関連するものであればどんな事でも協力を惜しまないのがCAPSULEのスタンスです。
実際にCAPSULE所属YouTuberの動画収録の様子を見学
さてお次は、会社訪問の記事でもちらっとお見せしましたが、実際にCAPSULEのオフィスの中にあるスタジオで、CAPSULE所属YouTuberが動画収録をする様子とそれをサポートをするスタッフの裏側を見ていきたいと思います。
とてもそれっぽいお部屋のセット。こういった撮影場所があるのは、台北の住宅事情(撮影に十分なスペースがある部屋を借りるのが難しい)からすると非常に有用だそうです。
スタジオの中には料理動画などが撮影可能なキッチンもあります。日本の単身用賃貸と違い、台湾の一人暮らし用の部屋は基本的にキッチンがないのでこういう設備は嬉しいですね。
今回収録をするYouTuberの方々が準備中。会社訪問の記事でも紹介しましたCAPSULEのスタッフ兼YouTuberの米雪さんと小楓さんです。
彼女たちのチャンネル八婆 BESTIESでは、挑戦系、時事ネタ、商品紹介やグルメなどの情報を扱っているので、日本人が見れば台湾の若い女性が今どういったことに興味があるかを知ることができるでしょう。
サポートスタッフがカメラをセッティング中。
みんなの準備が整ったところで、撮影前の最終打ち合わせを行います。
収録がはじまりました。
カメラ越しに真剣な眼差しで撮影の様子を見守るサポートスタッフ。
これはカンペを使って指示を出そうとしているところ。ちなみにスタッフが書いている中国語の「人家」は、女の子が使う日本語の「うち」に近いニュアンスの一人称のひとつです。(文脈によって別の意味になります。)
1本目の撮影が終了しました。
撮影終了後には別撮りでYouTube用のサムネイル撮影。大事な作業ですね。
おふたりはCAPSULEのスタッフも兼ねているので、僅かな撮影の合間にも収録以外の雑務を行います。
サポートスタッフも次の撮影の準備へ。
その後も撮影は順調に進み
無事撮影終了。
ちなみにこの時の収録で出来上がった動画がこちら。
実際にYouTubeに上がる動画は5分程度に編集されていますが、ひとつの動画の収録だけで1時間前後の時間を費やしています。
収録終了後の、食べ物を使った撮影でよくある「撮影後にスタッフ全員で美味しく頂きました」の図。笑
CAPSULEに所属するYouTuberを紹介
CAPSULEには、今回収録の様子を見学させて頂いた八婆 BESTIESの方々の他に、チャンネル登録者数80万人を越え、台湾で一番有名な日本人として名高い日本人YouTuberの三原慧悟さん(三原JAPAN Sanyuan_JAPAN)も所属しています。
最近では台湾に留まらず香港でも有名な日本人として名を連ね飛躍し続ける三原さんですが、現在CAPSULEのスタッフと協力し、新しいチャレンジとしてあるギネスに挑戦しようとしています。詳しくは下記のURLからご確認ください。
台湾で今一番アツい日本人のギネス挑戦とオレの応援プロジェクト
日本で活躍する台湾人YouTuberも多く所属
また、日本で生活しながら台湾人ならではの視点で日本を紹介している台湾人YouTuberである
- 阿倫さん(Alan Channel / 阿倫頻道)
日本で見たり経験した様々なことをチャンネルを通して発信して紹介 - 秀秀さん(秀秀)
日本の流行に敏感で目新しい物をシェアすると同時に、コメディ感覚で日本語や中日文化の差を紹介 - イリィさん(onedayili)
鋭い発言とセクシーなモデル体型を持ち、生活や観光名所、ビューティー関係を自然体でシェア
上記の方々もCAPSULE所属のYouTuberです。
台湾の文化に興味を持っている方は、台湾の中国語の勉強にもなるので是非ご覧になってみてください。
最後に
以上、YouTuber事務所CAPSULEのYouTuberサポート内容、CAPSULEに所属するYouTuberの動画収録の裏側、そしてCAPSULEに所属するYouTuberの紹介でした。
記事冒頭で書いたように、僕も以前は個人で作った動画をYouTube等の動画共有サイトへのアップして、動画制作の依頼を受けていた時期があったので、YouTuberをはじめとしたクリエイターの方々が抱える作業量の多さはとてもよく分かります。
ですが、自分のこだわりを持って「クリエイター」という生き方を選んでいる人間にとって、自分の活動に協力してくれるパートナー選びは非常にデリケートな問題です。
ただ今回のお話を伺った際、僕に強く刺さったのは、クリエイターサポート部門の方がおっしゃっていた「我々はクリエイターのマネジメントをしているというよりは、クリエイターのバディー(相棒)として共に活動している」という言葉です。
僕はこの言葉にCAPSULEのクリエイターに対する愛とリスペクト、そしてクリエイターの活動を支えることに対しての確固たる信念を感じたので、CAPSULEに所属しているクリエイターの方々もその想いに共鳴し、CAPSULE加入へと至ったのかもしれません。
会社情報
CAPSULE TAIPEI Inc. / 日商點子膠囊股份有限公司 台灣分公司
台北市松山區八德路三段34號15樓地図(Googleマップ)で見る
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。