ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。台湾にある「二輪戲院」という娯楽施設をご存知でしょうか?
二輪戲院とは入場料を一度払えば台湾における準新作映画作品を心ゆくまで観ることができる、台湾の空気感をたっぷり含んだ趣深い映画館です。
今回はその二輪戲院へ行ってきたので映画を見る手順や中の様子などをお伝えしていきたいと思います。それではご覧ください。
目次
二輪戲院とは?
二輪戲院は簡単に言えば日本で言うところの名画座に近い映画館です。
ただ名画座と比べると、用意されている作品が桁違いに多く1日滞在すれば5本以上の作品を観ることができます。しかも料金は名画座の半額以下と非常にリーズナブル。
二輪戲院の特徴
- チケットを1枚買えばその映画館(ホール)で上映されている映画が見放題
- 上映作品は準新作が中心
- (基本)飲食物の持込み自由
- 席の事前予約は無く、全席早い者勝ち
- 上映ごとの清掃無し ※場所によっては有り
二輪戲院の場所の調べ方
二輪戲院の場所の一番早い調べ方はGoogleマップを使い「二輪戲院」で検索することです。僕の住む台北市には現在5つの二輪戲院があるようです。
二輪戲院で映画を観る手順・二輪戲院の中の様子
現地に到着したらまずは窓口で入場券を購入します。
ここで一点注意なのが、二輪戲院によっては鑑賞できる作品がホールごとに分かれていることがあります。その場合は入場券売り場の近くにある上映スケジュールを見て、Aホールに観たい作品が多ければAホールの入場券を購入する形になります。
今回行った二輪戲院ではホールの選択肢がなかったので、入場券を購入すればA1〜A4スクリーンで上映される全作品を観ることができました。またMRT信義安和駅の近くにある湳山戲院では入場券を1枚購入すればA〜Dホール全ての作品を見れるようになっていたり、場所によってルールが微妙に異なります。
もちろん各二輪戲院の上映作品及びスケジュールは現地までいちいち行かなくてもWeb上から確認することができます。スケジュール確認の際は下記サイトなどをご覧くださいませ。
入場料ですが今回行った二輪戲院はひとり130元(約546円)でした。回数券があったり学割が適用される二輪戲院もあるので更に安く入場することも可能です。
台北以外の都市にある二輪戲院では1人100元を切るような非常に安い二輪戲院もあるそうです。
また普通の映画館のようにネットで入場券を購入したり、事前に席の予約を行うといったシステムはありません。入場券は全て当日現地購入です。
入場券を購入したらスクリーンのあるエリアへ行き、係員に入場券と引き換えに手や腕にスタンプを押してもらって入場します。
買い物などで外に出て再入場する時はこのスタンプを見せて入ります。スタンプはよく見ると映画館オリジナルのものではなくミッフィーちゃんだったのでその辺で簡単に調達されてしまいそうです。笑
中に入っていくと飲食エリアもあります。映画館の規則上、匂いのキツいものはここで食べることになっていますが、皆あまり関係なしに映画を観ながら食べています。
ポップコーンなどの映画の定番おやつを販売する売店もありますが、大体の人はここではなく外で自分の好きな食べ物と飲み物を購入して持ち込んでいるようでした。
自分が観たい作品の上映時間になったら該当スクリーンに向かいます。
こちらがスクリーンの出入口。非常階段へ続く出入口臭がすごい。
しかし中に入ってみれば結構普通。全席自由席なので空いている席に座ります。
座席も普通の映画館と大差ありません。
定刻になると何の前触れもなく映画上映が始まります。上映前のCMは無し。上映のインターバルは大体10分〜20分でその間も何も流れません。
二輪戲院で映画を観る時の注意点
- 上映中に守られるべきマナーには期待できない
途中入退室が多いのは当然として、普通にみんなスマホを使うので白い光があちこちで見える上、マナーモードにしない人も多く着信音が鳴り響き、電話もその場で出ることもしばしば。また暗がりに乗じてイチャイチャするカップルもいます。 - 匂いが気になる
飲食物の持ち込みに遠慮がないので、常に他の方が食べている食べ物の匂いがします。 - エアコンで冷える・乾燥する
長居しようと思っている方は、例え夏でも羽織るものやマスクなどを持っていくと安心です。 - スタッフロール時の余韻が楽しめない
これは台湾の普通の映画館でも同じことが言えますが、スタッフロールが始まるとすぐさま照明が点きますし大体の人は退場していきます。
まとめ とにかくダラダラ映画を観たい、細かいことを気にしない人におすすめ
安いなりのデメリットがありますが、そういうモノだと割り切れる映画大好きな人にとっては非常に良い娯楽施設だと思います。
例えるなら大きいテレビを持っている友人の家のリビングでお菓子をつまみながら皆一緒に映画を観るようなゆるい空気感でしょうか。
台湾ローカル独特の雰囲気も同時に感じられる施設だと思うので、興味がある方は是非足を運んでみて映画を楽しんでみてください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。