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台湾の風習「冥婚」や赤い封筒の意味とは? 台湾の路上に赤い封筒が落ちていたので観察してみた

ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。台湾で暮らして数年、先日ついに“アレ”と遭遇しました。

そう、道端に落ちている赤い封筒です。

僕自身この落ちている赤い封筒の意味は承知しており、某日本の番組内で紹介された情報で「台湾の路上に落ちている赤い封筒を拾ったら死者と結婚させられる」ことをご存知の方もいらっしゃると思います。

今回は僕が実際に赤い封筒を台湾の路上で発見したのをきっかけに、この落ちている台湾の赤い封筒の意味と冥婚について改めて調べてみました。

更に遭遇したその赤い封筒の行く末も観察してみましたのでご覧ください。

目次

台湾の風習「冥婚」とは?

冥婚を紹介している書籍

「冥婚」は東アジア・東南アジアなどを中心とした地域にある死者と結婚する風習および儀式です。これが台湾にも存在します。地域ごとに微妙な違いがあるので本記事では台湾における冥婚に絞って紹介していきます。

台湾の冥婚は「娶神主」とも呼ばれ、通常の結婚と異なる点は結婚する者に中に死者がいることです。

つまり冥婚は以下2つのパターンがあります。

  1. 生きている人間×死者
  2. 死者×死者

死者を結婚させる理由としては、未婚のまま死んでしまうと死後の世界へ行けないと言われていて、魂がまだ地上に残っている内に結婚させて、送り出してあげるためだそうです。

例えば、結婚式を挙げる寸前に何らかの原因で亡くなってしまった女性と、その女性の恋人だった人間が結婚するケースもあります。これも冥婚のひとつです。特に婚約まで進んでいた場合は強制ではありませんが冥婚が推奨されているそうです。

落ちている赤い封筒

さて日本で台湾の冥婚が知られるきっかけとなった、クレイジージャーニーという番組で紹介された台湾で赤い封筒を拾うと死者と式を挙げさせられる件です。

上記番組内では台湾の恐ろしい奇習としてのイメージが強く押し出されていました。確かにそういった風習が台湾に存在するのは事実ですが、赤い封筒云々は冥婚を行うためのプロセスのひとつです。

今回は実際に台湾で赤い封筒が落ちている場面に遭遇したので、その時の状況とあわせて赤い封筒と冥婚についてもう少し補足をしていきたいと思います。

赤い封筒が台湾の路上に落ちていたので観察してみた

僕が台湾の路上で赤い封筒に遭遇したのは、じわじわ夏の兆しが訪れていた2019年ゴールデンウィーク真っ只中。

あるドリンクスタンドで飲み物を買おうと注文カウンターに向かうと赤い封筒が地に伏していました。

ドリンクスタンドの前に落ちている赤い封筒

この赤い封筒は「紅包袋」と呼ばれ、普段は祝い事がある時に金銭等の入れ物として使われます。

しかし冥婚のために道端に放置される紅包袋は、亡くなってしまった人間の写真、頭髪や爪、お金、亡くなった方の生年月日・干支が書かれた紙などが入っています。また赤い封筒ではなく財布やバッグというパターンもあるそうです。

僕が見つけた時は明らかに中には何も入っていない様子で、大方誰かが誤って落としてしまったゴミの赤い封筒であることは推測できました。

ですが紅包袋は紅包袋なので注文した飲み物をすすりながら、この赤い封筒がどうなるのかしばらく様子を伺ってみることにしました。

ちなみにこの赤い封筒が本当に冥婚のための紅包袋だった場合は、誰かがその赤い封筒を拾ったら、物陰に隠れて監視していた未婚で亡くなった故人の親族が現れ、拾った人を確保して結婚相手候補にすると言われています。

さて、僕が実際に出くわした赤い封筒の様子の続きです。

様子を伺いはじめてから数分後、ドリンクスタンドを回していたお兄さんが清掃のために店頭へ出てきました。これは確実に気付くフラグ。

赤い封筒と対峙する台湾人のお兄さん

予想通りそのお兄さんは落ちている紅包袋の存在に気付き、一瞬ぎょっとした様子を見せた後、少し間を置いて手に持ったほうきとチリトリで回収し、普通にお店のゴミ箱に捨てていました。

その後何かが起こるかと少しドキドキしましたが、噂に聞いているようなことは何も起こりませんでした。

もし台湾で冥婚を目的とした赤い封筒を拾ったらどうなる?

鹿港天后宮媽祖歴史文物館

今回は只のゴミの赤い封筒でしたが、もしこの赤い封筒が冥婚のために置かれた本物だった場合、その赤い封筒を拾った方は未婚のまま亡くなった方の結婚相手候補になります。

ただしこの時点ではあくまで結婚相手候補であり、親族の依頼した占い師によって正式に冥婚を執り行うかどうか判断されるそうです。

ちなみに一度赤い封筒を拾ったら冥婚に応えたとみなされるので、手に取った後に捨てても意味はないそうです。また踏んでしまうのも拾うのと同じ行為に当たります。スマホの画面に集中しながら歩いていると予想外なことが起きてしまうかもしれません。

そして占い師からOKが出たら結婚式を挙げます。冥婚の式の内容は生きている人間と行う結婚式とほぼ同じです(又は少し簡略化されたもの)。費用は全部相手持ちになります。つまり冥婚は比較的裕福な親族によって行われることが多いそうです。

あと重要な点としては冥婚で亡くなった方と結婚した後でも、生きている人間との結婚は可能です。

台湾で赤い封筒を拾って冥婚をした人はいるのか?

さて冥婚と赤い封筒についての説明をしてきましたが、実際に台湾で赤い封筒を拾って冥婚をした人がいるのか気になりますよね。

昔の台湾のニュース番組で見た情報ですが、台湾には30年の間に赤い封筒を3回拾い、3度にわたり冥婚を行った男性もいるそうです。

上述のように冥婚をした後でも生きている人間と結婚できるので、その男性は4人目にして初めて生きている女性を妻として迎えたそうです。

最後に

以上、台湾の風習「冥婚」の紹介および実際に赤い封筒が落ちている現場を観察した僕のレポートでした。

台湾は日本から見ると小さな島ではあるものの、各地から集まった民族で構成されている移民社会ということもあり、多種多様な風習が存在しています。

台湾の友人曰く、外国人観光客が冥婚に繋がる赤い封筒を拾っても中国語が話せなければ諦められる可能性は高いとのことですが、遊び半分で安易に拾うのはやめておいた方が良いでしょう。

※参考資料・動画
喪禮俗稱解說 https://cemetery.dayuan.tycg.gov.tw/09/P09S01-04.html
娶個鬼新娘─臺灣喪葬儀式中的冥婚-臺灣女人 https://women.nmth.gov.tw/?p=1940
觀‧臺灣 電子報 http://mocfile.moc.gov.tw/nmthepaper/watchtw_tw18/edm_c_p01.html
冥婚是什麼?這些禁忌千萬別觸犯! https://www.youtube.com/watch?v=2rmBkdApIi0

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

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ナカジマチカ

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神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

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