ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
先日高雄へ行ってきたのですが、高雄市の東端にある林園区という場所に日本統治時代に建てられた料亭旅館の廃墟があるという話を聞き、実際に現地へ行ってきました。
今回はその林園安樂樓の概要や行き方、現地の様子を紹介していきます。それではご覧ください。
目次
林園安樂樓とは?
林園安樂樓は元々1930年頃に建てられた料亭旅館でした。
しかし1933年に入ると日本軍の将校集会所として利用され、終戦後は再び料亭旅館に戻ったり、別の施設としても利用されてきましたが、時代と共に廃れ今は廃墟となっています。
2015年に放送された台湾の人気歴史ドラマ「一把青」のロケ地としても使われました。
林園安樂樓への行き方
高雄MRT小港駅の1番出口を出ます。
1番出口を出て後ろに振り返ると、小港轉運站というバスターミナルがあるのでそこでバスを待ちます。
乗るバスは紅3路線です。ただこの路線のバスは一時間に2〜4本しかないのでご注意ください。
その代わり、周辺にはタクシーも待機していますしUberも利用できます。
バスに乗って30分くらいで到着する「鳳林路一段」というバス停で下車します。
運賃はICカード利用で片道21元(約76円)、現金だと24元(約86円)です。
バス停から歩いて5分ほどで林園安樂樓に到着します。
林園安樂樓はお店が軒を連ねている通りにあり入口が少し奥まっているので、現地周辺に近づいたら建物の隙間を注意深く観察してみてください。
林園安樂樓の現地の様子
こちらが入口です。お店の間を通っていきます。
奥に進んだところ。ひと目見ただけで現代の建築ではないことが分かりますね。
林園安樂樓にある部屋は現在がらんどうになっていますが、天井も高くはなく小さめのつくりです。
部屋の窓から見える景色。樹の枝に覆われています。
今はもう機能していない朽ち果てた屋根。
2階に上がってみた様子です。建材にはレンガと石材の両方が使われているんですね。
石柱などにバロック式の装飾が見られます。
鉄筋がむき出しになってしまっている柵。
構造的にお手洗いだった場所でしょうか。
こちらは洗面台?
2階の奥に位置する大広間。当時はダンスホールとして利用されていたそうです。
最後に
以上、高雄にある料亭旅館廃墟「林園安樂樓」の紹介でした。
実際に現地へ行ってみると思ったより小規模の場所でしたが、歩き回りながら当時利用していた人々がどんな時間を過ごしていたのかあれこれ考えを巡らせました。
観光地らしい観光地というわけでもなく管理されているわけではありませんが、日本と繋がりを持つ台湾の建築物に興味がある方は覗いてみても良いと思います。
施設情報
林園安樂樓
高雄市林園區林園北路91號地図(Googleマップ)で見る
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。