引き続き居留ビザ申請のための必要な書類等を台北市内を駆けまわり集めているわけですが、今回は証明写真を撮ってきました。
以前証明写真を自作する技を紹介しましたが、台湾はコンビニに置いてあるプリンタはそもそも出来ることが違い、自作方法を調べて実行に移すまでのコストが掛かりそうな気がしたので、今回は正攻法で証明写真撮影機を使って証明写真を作ることにします。
日本なら駅や大きめのスーパーには必ず1台は置いてあるので苦労せず見つかる証明写真撮影機ですが、台湾ではほとんど見掛ける機会がなく、実際僕の家の周りにでは1回も見たことはありません。
ネットで調べてみると台北駅の地下には置いてあるとか情報があったりするんですが、詳しい場所までは載っておらず、僕は家から台北駅まで結構距離があるのでわざわざ行って見つからなかったら無駄骨なので、面倒くさがリストとしてはそれは避けたいところ。
そこで、台湾人がパスポートを作りに訪れる外交部なら必ず置いてあるだろうということで、近いうちに居留ビザ申請でまた行くことになる場所なので、下見も兼ねて外交部で証明写真を撮影してきました。
ただこの外交部での証明写真撮影、日本と勝手が異なり特殊なことになっておりました。今回はそんな台湾での初証明写真作成のお話です。
外交部領事事務局へ行く
台北の外交部は、MRTの台大醫院駅もしくは善導寺駅から5分程歩いたところにあります。行きは台大醫院駅から、帰りは善導寺駅へ歩いてみた感想としては、善導寺駅から歩いていった方が道を曲がる回数が少なく単純ルートで行けるのでお勧めです。
物騒なバリケードで固められた敷地の周りを歩いて行くと「外交部領事事務局」の案内が見えてきます。こちらの門から敷地内へ入り、多くの人が出入りをする大きな建物に入ります。
証明写真撮影機を探す
建物に入ったら早速証明写真が撮れそうな機械が置いてある場所を探すわけですが、くまなく探すまでもなく入ってすぐ右手側に置いてあります。撮影機の見た目は日本とほぼ一緒。
僕が外交部領事事務局を訪れた時は夏季休暇が近いせいか、パスポート取得のため(?)の台湾人が沢山来ており、パスポート申請と同時に証明写真を撮影する人が多かったのか、証明写真を撮るための行列ができていました。仕方なく僕も一緒に並びます。
外交部には証明写真撮影機は3台置いてあり、1台につき1人ずつ撮影サポート係のお姉さんが付きます。ちなみにこの日は1台機械の調子が悪かったのか分かりませんが、2台体制でやっていました。
15分くらい待ったでしょうか、そろそろ自分の撮影の番ということまで来ました。撮影料金の120元をお釣りが出ないよう用意しておきます。
いよいよ撮影
周りが台湾人ばかりということもあり、僕も台湾人だとお姉さんに勘違いされて、台湾人のパスポート用の写真を撮る前提で機械を操作されてしまうと困るので、先にちょっと質問してみました。
「僕は外国人で、居留証取得と健康診断のために証明写真を撮りたいのですが、どのサイズが適してますか?」
すると「多分(台湾人の)パスポート用と一緒。」という返答が返ってきました。その後はお姉さんが写真を撮るために必要な操作を全てやってくれました。僕がやったことはお金を入れるくらいでした。
この時初めて知ったのですが、台湾のパスポート用証明写真は、脱帽は勿論のこと、目・鼻・口に加えて、眉毛と両耳に関しても全て露出させる(各器官が髪の毛で隠れてちゃ駄目)という厳しい規定があるようです。
ちなみに台湾に来る前、日本で停留ビザを作った時の僕の証明写真は眉毛と耳は完全に隠れてます。
係のお姉さんが僕に対してもその規定を適用しようと僕の髪をおもむろに触ってくるので「外国人の居留証用証明写真も、台湾人のパスポート用証明写真と同じ規定なの!?」と聞くと、「多分そう。」とまたあやふやな返事を頂き、証明写真撮影のための髪セットが始まりました。
この時の僕の頭髪は美容院に行ってから2ヶ月が経過していたため、サイドも前髪もだらしなく伸びていました。両耳に髪を掛け、前髪をピタピタと額に貼り付けて、最終的にレゴブロックのモブキャラ(男)みたいな髪型になったところでお姉さんが満足し撮影スタート。
シャッターが切られプレビューが表示。慈愛に満ちたマザー・テレサすらしかめっ面しそうな僕の顔が目の前に映し出される。
撮影チャンスがもう1回あるということで、「格好良くなるよう、自分で少し髪の毛弄って!」とお姉さんに言われたので、自分で髪をセット。よしほんの少しマシになった。ハイ、ポーズ。
台湾の証明写真はこうして2回撮影した内から1枚選ぶことが出来ます。確か日本の撮影機は一発勝負だったと思うので、その点ではある程度選択の自由がある台湾の証明写真撮影機は良いですね。(表現の自由はないけど)
自分で髪を整えて臨んだ2回目の写真の方がそこそこマシに見えたので、お姉さんに「こっちがいい!」って言ってみたんですが、「こっちは右眉がちょっと隠れてるから駄目!」と言われました。少しごねても駄目だったので前言撤回。
証明写真完成
そんなこんなで撮影終了。撮影後、証明写真撮影機の近くで待機していると、先ほどお世話になった係のお姉さんが手渡しで写真を持ってきてくれます。
出来上がりはこんな感じ。どん!
髪型との相乗効果が望める愛嬌がある顔だったり、髪型とのギャップが発生するイケメンフェイスではないので、モザイク処理させて頂きます。悪しからずご了承ください。
このあと出来上がる予定の、この写真を使った居留証が気になる奇特な方は是非僕に会いに来てください。お見せします。
最後に一言
結局、居留証用証明写真の規定が、本当に台湾人のパスポートの証明写真と同じくらい厳しいのか分からず終いのまま、居留証を取得することになりそうです。
今後台湾で居留証を取得される予定の方は、手厳しいお姉さんが居ない場所で証明写真を撮り、どこまで表現の自由を許されるのか居留証申請の限界を是非試してみてください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。