僕は現在、台湾師範大学の語学センターに通い中国語を学んでいるのですが、こちらの語学センターでは新学期が始まった後、一定期間だけ「換課」というクラス変更制度を利用することが出来ます。
「このクラスのレベルは自分には合わない」というまともな理由から「朝のクラスは早起きがつらい」という個人的な理由まで拾ってくれ、別のクラスへ変更させてくれる悩める学生達の救済処置がこの換課という制度です。
実を言うと出来れば最後まで使いたくなかったこの制度。
だって、やり方を聞いただけで「あ、めんどくさ。」って思いますし、過去の9ヶ月間の中で、なかなか移動先が見つからないクラス変更活動中の学生の大変そうな様子を何度も見てきました。
だから基本的にクラス編成は全て成り行きに任せようと思ってました。(だから入学時のオリエンテーションの時にあった換課の説明は真面目に聞いてなかった。)
ですが最後の1学期、割り当てられたクラスへの不満を抑えきれず、また台湾へ中国語を勉強しに来たくなるくらい楽しく勉強して終わりたいと欲を出してしまい別のクラスに行くことを決意しました。
というわけで今回はこの台湾師範大学の語学センターにある「換課」という制度の利用手順やちょっとしたアドバイスなどを紹介したいと思います。どうぞご覧ください。
クラスを変更したくなった理由
まず始めに今回になってなぜ初めてクラス変更をしたくなったのか、その理由を挙げてみたいと思います。
- 日本人が多い
- 先生に冗談が通じない
- 雰囲気が重くて発言・質問しずらい
- pptやプリントなど授業を補助する教材が一切無い
- 教科書をひたすら読み合わせる授業方針
といった具合です。「贅沢言ってるんじゃねぇ!(パーン)」という意見も出そうですけど、中にはこういう不満が出ない先生やクラスも存在します。
自らの意志で環境を選択していけるなら、同じ学費を払っているんだし積極的に動いたもん勝ちだと思います。
クラス変更可能期間
始業日の翌日から1週間(土日除く)だけ可能です。
ちょうど僕がクラス変更を行った学期の日程が分かりやすかったので例に挙げると、12月1日が始業日で、その翌日の2~8日までクラス変更可能期間となっております。
クラス変更手順
- 6階で申請用紙をゲットする
掲示板の下に申請用紙が入った箱が雑に置かれているので申請用紙を一枚取ります。 - 申請用紙に必要事項を記入する
- 現在の先生に移動する承諾を得てサインをもらう
授業時間外でも直接職員室を訪ねてサインを貰いに行きましょう。そのため最初の授業で先生の職員室が何階にあるのか確認するのは大切です。 - 変更したいクラスへ行き聴講させてもらう
そのクラスの始業時間に教室の前で先生を待ち伏せして、先生が現れたら挨拶をして「我在考慮換到你的課,可不可以先旁聽?」みたいな感じで声をかけて、クラス内の空席の確認をしてもらい、もし空きがあれば授業を受けさせて貰うことができます。 - 申請書に新しい先生のサインをもらう
授業を受けそのクラスに移動することを決めたら、そのクラスの先生にサインをしてもらいます。 - 6階の大きい辦公室(職員室)一番奥の7or8番カウンターで申請用紙を確認してもらった後、専用ボックスに入れる
以上の手順が全て完了した後、翌日からは変更先の新しいクラスに行って、通常通り授業を受けて問題ありません。
申請用紙に記入する必要事項について
自分で記入するものとして学生番号、名前、今使っている教科書の名前、今学期開始する課の番号、クラスの時間帯、教室の番号があるのですが、その他に右上の欄に「なぜクラス変更をしたいのか」という理由を書く欄があります。
「學生自行換課(自発的にクラス変更)」か「程度不符,建議換至(レベルが合っていない)」のどちらかにチェックを入れるわけですが、後者の方はおそらく新入生がお世話になる理由だと思います。先生にお薦めのクラスを書いてもらいましょう。
2学期目以降の学生が換課する場合は、段々移動するクラスの選択肢がなくなってくるので、基本的に「學生自行換課」にチェックを入れることになると思います。
こちらにチェックを入れた場合「理由を示してください」とカッコ書きで書かれているんですが、実は理由を書かなくても問題ありません。チェックだけ入れて現在の先生にさっと口頭で説明すればサインを貰えます。
ワンポイントアドバイス的なもの
最後にこの「換課」を有利に行うためのちょっとしたアドバイスです。入学時のオリエンテーションの時も同じことを言ってますがもう一度。
一言で言うと、今いるクラスメイト達や横(例えば意思疎通が取りやすい同じ言語を使う人)との繋がりはきちんと作っておきましょう。
色々な人と繋がっておくことで、次学期で一緒のクラスにならなかった時、お互いに「そっちのクラスどんな感じ?」って具合に互いに声を掛け合うことで、他のクラスがどんな様子かを聞くことが出来るようになります。
僕も今回以前同じクラスだった友人達が、違う時間の同レベルの授業を受けていたので「うちのクラスはなかなか良いよ」的な情報をもらい、その友人達がいるクラスに移動することを決意しました。
授業を受けている他の学生たちの生の声が自分が授業を受けた感想にも繋がるので、他のクラスの情報をゲットできるネットワークを作っておくことが換課を行う上でのキーとなります。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。