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台湾留学1年間でかかった費用をできる限り細かく公開する

ども、かつて台湾現地の語学学校で中国語を1年間学んだことがあるナカジマチカ(@nakazimachica)です。

こちらをご覧になっている皆さんは中国語を学ぶための台湾留学を検討されている方だと思います。僕もかつてそういった想いを抱き台湾へやってきました。

そして実際に台湾へ語学留学しようと思った時、大体どのくらいお金が必要なのか気になりますよね。

ちなみに僕が当時ネットで台湾で語学留学をするための費用を調べた時は、非常にざっくりとした金額しか載っていなかったので費用の仔細はよく分かりませんでした。

そこで今回は過去の自分の疑問を晴らすため、1年間の台湾語学留学を実際に経験した僕が、台湾で生活しながらコツコツ記録していた台湾語学留学1年間の支出の詳細を公開したいと思います。

台湾で1年間語学留学をしながら生活してかかったリアルな金額は一体いくらだったんでしょうか。包み隠さず細かいところも全て公開していきます。それではご覧ください。

目次

台湾語学留学にあたっての前提条件

台北駅

今回の台湾語学留学1年間の費用を紹介するにあたり、僕の生活環境や為替レートなどの前提条件を下記とさせていただきます。

  • 生活期間は1年間(12ヶ月間)
  • 住む場所は台北(新北市)
  • 套房(日本の単身用賃貸に相当する部屋)を借りて一人暮らし
  • 食事は基本的に外食
  • 国立台湾師範大学の語学センターで中国語を1年間勉強
  • 台湾に滞在するためのビザは語学研修用の停留ビザを利用 → 語学センター入学4ヶ月後に居留証に切り替え
  • 台湾ドルで支払った費用は留学終了時(2016年)の為替レート1元=3.5円で計算

台湾語学留学にかかる費用の項目

実際に台湾で語学留学で使用したお金の紹介に入る前に発生する費用の項目を整理します。

  • 飛行機代
  • 停留ビザ、居留ビザおよび居留証の申請費
  • 日本であらかじめ購入した必需品代
  • 荷物郵送費
  • 賃貸契約初期費用
  • 生活費(家賃や食費など)
  • 台湾に着いてから購入した必需品代
  • 語学センターの学費

ざっとこれだけの費用が必要になります。続いてそれぞれの項目の詳細や内訳を見ていきましょう。

台湾語学留学1年間でかかった費用の内訳

台湾ドル

飛行機代 52,678円

  • 行き 41,800円
  • 帰り 10,878円

まずは台湾に渡航するための飛行機代です。当然ですが最低でも往復分の航空券を購入する必要があります。

周りの日本人たちが3ヶ月~半年に1度くらいのペースで帰国する中、日本に戻る用事もなく他の国を旅行する予定も入れなかった僕は、結局まるまる1年間台湾から出ることはありませんでした。

行きだけやけに高いのは台湾の旧正月休みと重なってしまい連休価格になっているためです。

飛行機は渡航時期を調整すれば往復2〜3万円で済むので、1〜3月から台湾に住み始める予定で飛行機代を少しでも節約したい人は台湾の旧正月休み期間を避けてチケットを購入しましょう。

台湾行きの航空券を見てみる

停留ビザ、居留ビザおよび居留証の申請費 34,374円

  • 停留査証(語学研修ビザ)申請 11,276円
    [内訳/手数料 10,000円、銀行残高証明書 756円、卒業証明書 520円]
  • 停留査証(語学研修ビザ)延長 157円(45元)
    [内訳/在学証明書 20元、成績表 25元]
  • 居留ビザ申請 18,308円(5,231元)
    [内訳/手数料 3,000元、在学証明書 20元、成績表 25元、健康診断 1,424元、麻疹抗体接種 592元、証明写真 120元、銀行残高証明書 50元]
  • 居留証申請 4,077円(1,165元)
    [内訳/手数料 1,000元、在学証明書 20元、成績表 25元、証明写真 120元]
  • 居留証延長 507円(145元)
    [内訳/在学証明書 20元、成績表 25元、証明写真 100元]

台湾へ長期滞在するために必要なビザや居留証などの申請費用です。

3ヶ月以内の留学の場合はこれらビザは必要ありませんが、半年以上の留学を予定している方はビザは申請しておいた方が便利です。

また申請時には書類を集めるためにMRTやYouBikeで移動したり、様々な書類をコピーする必要があるので細かいお金がちょいちょい出ます。上記の細かい内訳には含めませんでしたが毎回パスポート等のコピー代も発生していて、そのコピー代の合計は49円(14元)でした。

日本であらかじめ購入した必需品代 98,552円

  • iPhone 5S 32GB(SIMフリー版) 76,464円
  • キャリーバッグ 17,280円
  • 運転免許翻訳 3,786円
  • 洗濯物干し補助器 1,022円

当時はまだSIMロックが解除されたSIMフリースマホが一般的ではなかったので、台湾現地の通信業者のSIMカードが使用できるようにSIMフリーのスマホを購入、そして大きいサイズのキャリーバッグなどを日本で事前に買いました。

他にも台湾へ行く直前に細々したものも購入していますが、それは日本で生活している時も使用する日用品なので、純粋に台湾で生活するために購入・用意したものは以上です。

荷物郵送代 9,450円

台湾へ出発する前に日本で郵送手続きをして、ダンボール1個分の荷物を台湾で住む家の住所へ送りました。

しかし台湾には日系のお店も多く、日本の物も比較的手に入れやすいため、台湾現地で揃えた方が郵送代より安く済む可能性もあるので少し後悔している項目です。

僕は日本郵便局の航空便を利用して約13kgの荷物を台湾へ送ったのですが1万円近くかかってしまいました。船便ならもう少し安く済むようです。

賃貸契約初期費用 77,000円(22,000元)

  • 押金 11,000元
  • 礼金 11,000元

台湾で賃貸を契約する際にほぼ発生する初期費用です。ただ僕が賃貸を契約した時は少し特殊な借り方だったので、上記費用について少し補足します。

まず僕の借りていた家の家賃は11,000元/月でした。そして台湾では賃貸を契約する際、礼金が無い代わりに「押金」という日本でいう敷金にあたるものを家賃の2ヶ月分先払いするのが一般的です。

ただ上記の内訳を見ると僕も日本のように礼金を払っています。それはなぜかというと部屋を契約した時まで遡る必要があるのですが、僕は実際に台湾に住む1ヶ月以上前、事前に台湾現地へ足を運び部屋を内見してその場で契約まで至りました。

当然大家さん側としては運用している部屋にひと月でも空室は作りたくないので「だったら押金の1ヶ月分を礼金にしませんか?」という提案があったためです。実質入居できない1ヶ月間の部屋を抑えておくために礼金という名で1ヶ月分の家賃を払う形となったわけです。

これが日本だったらこういった融通は効かなかったと思いますし、初めての海外生活で住む家が最初から用意されているという安心感には代えられなかったので、これはこれで良しとしています。もちろん家賃1ヶ月分の押金は退去時に全額戻ってきました。

生活費 1,114,991円(318,569元)

  • 家賃 132,000元
  • 光熱費 12,669元
  • 通信費 2,250元
  • 食費 115,891元
  • 日用品代 1,961元
  • 交通費 16,825元
  • 交際費 4,026元
  • レジャー費 8,966元
  • ファッション代 18,887元
  • 医療費 5,139元

以上が台湾1年(12ヶ月分)の生活費だけの金額です。参考までに1ヶ月の平均支出額も出してみますと月平均92,914円(26,547元)でした。

台湾に着いてから購入した必需品代 15,386円(4,396元)

  • 枕 199元
  • 掛け布団 1,199元
  • 掛け布団カバー、枕カバー 1,799元
  • マットレスカバー 1,199元

台湾に着いてから購入する必需品代は細かい物を挙げていくとキリがないので若干省略します。ただ寝具だけは別です。

僕が借りた部屋はあらゆる家電や家具は揃ってはいたものの、マットレスを除いた寝具だけはありませんでした。

というわけで台湾で生活するために最低限買い足す必要があった物は布団類だけだったのですが、誰もが必要になる物としてこちらに特別に項目を設けました。

語学センターの学費 444,220円(126,920元)

  • 入学費 1,000元
  • 授業料 32,400元(インテンシブコース)x3学期分 + 25,200元(レギュラーコース)x1学期分=122,400元
  • 保険代 255元x4学期分=1,020元
  • 教材代(合計) 2,500元

以上は国立台湾師範大学の語学センターで中国語を1年間学んだ時にかかった全費用です。

補足として僕が語学センターに通っていた頃はちょうど学校の体制が切り替わる時期と重なり、試用版の教科書を使うことになっていたため教材代が少しお得でした(その分誤植がちらほらありましたが)。

また授業料も現在と比べて全体的に数千元安かったので、これから台湾師範大学の語学センターへ1年間通う場合、学費は上記金額プラス数千元〜かかることを心づもりください。

台湾語学留学1年間の費用まとめ

それではお待ちかねの台湾語学留学1年間に掛かった費用の合計を発表します。

項目費用
飛行機代52,678円
停留ビザ、居留ビザおよび居留証の申請費34,374円
日本であらかじめ購入した必需品代98,552円
荷物郵送代9,450円
賃貸契約初期費用77,000円
生活費1,114,991円
台湾に着いてから購入した必需品代15,386円
語学センターの学費444,220円
合計1,846,651円

台湾語学留学1年間でかかった費用の総額は1,846,651円でした。

けど実はこれ裏がありまして、台湾ドルで支払った費用に関しては最初の前提条件で書いたように、語学留学を終えた時(2016年3月)の為替レート1元=3.5円でまとめて計算した金額になっています。

ただし現在(2022年12月時点)台湾ドルは当時より高くなっていて1元=4.4円。

この記事で紹介した台湾ドルで支払いをした項目を1元=4.4円で計算し直してみると、合計約227万円の費用がかかることになります。その差約43万円…。

更に台湾ドル高円安だけではなく、一食あたりの食事代や家賃、語学センターの学費など台湾の物価も僕が留学をした時から上昇しています。つまり当時の僕と全く同じお金の使い方をしても、1年間台湾で生活しながら語学学校に通うと227万円+αは必要になるでしょう。

最後に

以上、台湾で語学留学を1年間経験した者によるかかった費用の詳細でした。

これから台湾への留学を検討されている方は是非ご参考くださいませ。

※1元=3.5円で計算(2019年1月19日現在)

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。

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神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。

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