ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。ここをご覧になっている方は台湾や台湾人に少なからず興味がある方だと思いますが、みなさんは日台交流会へ参加したことはありますか?
日台交流会へ参加する動機としては「台湾人と知り合いたい」「台湾人の友人が欲しい」「中国語を喋る機会が欲しい」など色々あると思います。
そこで今回は台湾に住んでいる時、中国語が話せる台湾人の友人をつくるために日台交流会に参加することは有効なのか考えてみました。それではご覧ください。
目次
台湾に住んでいても台湾人の友人は簡単に増えない
環境や自分の人間性によっても左右されますが、通常、台湾でただ生活しているだけでは台湾人の友人は増えません。
いくら外国人に対して比較的フレンドリーな人が多い台湾と言えど、友人をつくるためにはある程度能動的に動く必要があります。
更には外見が台湾人に似ている人は、台湾生活に慣れれば慣れるほど、バッチリおしゃれをして台湾旅行を楽しんでいた時のように台湾人が声をかけてくれる機会が減ったりすることもあるでしょう。
じゃあ、日台交流会に参加してみる?
せっかく台湾にいるんだから台湾人と交流したり、台湾人の友人が欲しい。そんな時に人によっては思い浮かぶのが『日台交流会』の存在だと思います。
日台交流会は日本・台湾の各地で積極的に行われていて、FacebookやTwitter等で「日台(台日)交流会」と検索すれば、近くで開催されている日台交流のイベント情報が案外簡単に見つかります。
そして台湾で交流会に参加すれば自然と台湾人比率も高くなるので簡単に台湾人と知り合うことができます。
しかし交流会を通して台湾人と知り合うのは簡単ですが、友人として付き合える人を探そうと思ったら少し問題が出てきます。それを次の項目で掘り下げてみます。
日台交流会で台湾人の友人をつくろうとした時に生じる問題点
話す相手を外見情報で厳選せざるを得ない
まず友人になれる人を見つけるために参加者の誰かと多少は会話をする必要がありますよね。ただ交流会への参加人数がそこそこ多い場合は全員とまんべんなく話すのは難しいです。
そして参加者の事前情報が日本人or台湾人しかないならば、話す相手を外見情報に頼って選ばざるを得ないことになるので、交流する人が限られてしまうのは避けられないでしょう。
交流会への参加目的にズレがあると後でお互いにモヤモヤする
友人として付き合いたかったのに相手が別の関係を求めてきた等の理由から起こりやすいアレです。
もちろん仲良くなった末にどちらかまたは双方が恋愛感情を持つことは非常に良いことだと思います。
ですが周りの話の聞くと最初から「○○人の恋人が欲しい」という目的を持って交流会に参加する人もやっぱりいるので(僕からすると凄く効率悪いと思うけど)、そういう方と友人をつくるつもりで交流していても徒労で終わる可能性も高いです。
友人として続く関係になれる人がいるかは未知数
基本的に友人付き合いは国籍関係なく「一緒に居て楽しい」「趣味や価値観が近い・同じ」といったところ等からはじまるものだと思います。
国際交流会等で知り合った人とは、最初は自分が興味のある国の人間同士で交流するので、お互いの国の文化や言語の話で盛り上がるかもしれません。
ただ一段落した後、一緒にいて楽しいと思えなかったり趣味や価値観が異なる場合、段々話が盛り上がらなくなり、徐々に相手との繋がりが薄れていく可能性もあります。
この合うか合わないかに関しては知り合った後しばらく交流を続けてみないと分かりません。これは言語交換についても似たようなことが言えます。
国籍関係なく交流できる人を見つけられるのが良い
改まって言うほどのことではありませんが、「○○人だから」という理由で友達になるのではなく、国籍関係なく自分と似た価値観や趣味などを持っていて友達になりたいと思える人が、結果的に自分が学ぶ中国語を話す台湾人だったという順番になるのが理想でしょう。
小・中学校時代はほとんどの人が「相手が何人か?」などは特に考えずに友人づきあいをしていたかと思いますが、その時に考えていたことと大体一緒です。
また興味のあることを通じて人と交流した方が、自分が中国語で言いたいことを能動的に調べるようになるので語学力も伸びやすくなるはずです。
どうやって共通点のある台湾人を見つける?
では日台交流会へ参加する以外に、台湾でどうやって自分と似た価値観や趣味などを持つ台湾人を見つけるか? という話なんですが、幸いあなたは今台湾にいて台湾人の世界に飛び込みやすい環境があります。
だから一番シンプルな方法は台湾で自分の興味があることが楽しめるお店へ行くことです。コーヒーが好きならカフェ、お酒が好きならバー、洋服が好きなら服屋、雑貨が好きなら雑貨屋、ダーツが好きならダーツバーなどなど。
日本だと客としてお店に入ると、店員と「客と店員」という関係以上になることは難しいですが、台湾では「人と人」という関係で店員さんと自然と会話が始まったりします。もちろんその場にいる同じようにお客さんとして来ている人達も同様です。
また中国語がある程度話せる状態ならばサークルや習い事などのコミュニティに属するのも良いですし、自分の気になるテーマの勉強会・セミナーなどに参加し、その後の懇親会という形の交流会ならば共通点があらかじめ共有されている状態なので良いと思います。
面と向かって話すのが苦手な方は、同性と知り合える確率は多少下がりますがコストが低い方法として、言語交換アプリHelloTalk(ハロー トーク)などを使って台湾人と知り合い、じっくり付き合えそうな人と思えたら実際に会って関係を発展させていくのもひとつの手でしょう。
最後に
一応断っておきますが日台交流会自体を否定しているわけではありません。人はとりあえず面と向かってみないと分からないこともたくさんあります。
日本で暮らしている時は単純に台湾人の知り合いを増やすための手段として有効ですし、そこから更に広がってく輪もあるでしょう。
また主催者の方々も色々な趣向を凝らした企画を以って、ただ気になる人とのお喋りの場の提供だけにとどまらない交流会を用意してくれている場合もあると思います。
ただ個人的には、先に共通の好きなことや目標がありそれを一緒に楽しめる相手が台湾人という順番の方が、中国語が自然と上達していき、交流目的の食い違いが起こりづらく長く続く関係になれるんじゃないかと思います。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。