ども、台湾在住日本人や台湾旅行中の日本人がTwitterにアップする台湾の美味しそうなご飯に「いいね」している皆様こんにちは。台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
皆がネットに上げている台湾のご飯の写真や、台湾を紹介するメディアで見られる台湾の料理って本当に美味しそうですよね。日本では「台湾○○」という食べ物を見かける機会が増え、台湾といえば「美食の国」というイメージが日本人に浸透しつつあるのではないでしょうか。
しかし台湾には人によっては口に合わない食べ物もたくさんあります。当然まずいご飯情報よりは美味しいご飯情報の方が有益であり人々に求められるので、「台湾のご飯はまずい」という情報がメインフロアに出てくることは多くありません。
今回は台湾在住日本人である僕が、改めて台湾の食のおいしさについて客観的に考えてみました。それではご覧ください。
目次
Twitterで「台湾 AND まずい」「台湾 AND まずかった」で検索かけると残酷な結果
僕自身の感じ方は一旦置いておき、Twitterで「台湾 AND まずい」とか「台湾 AND まずかった」とか検索かけると結構出てくるんですよね。日本人がツイートした「台湾の飯まずい」という感想が。笑
そのツイートをここへ貼り付けるのはあまりにも悲しいので具体的な紹介はしませんが、巷であれだけ美味しいと言われている台湾のご飯をまずいと思う人が一定数いるのも事実なわけです。
僕はというと台湾が好きで能動的に台湾に住み始めたくらいなので、苦手な食べ物もいくつかありますが、その100倍くらい好きな食べ物も多いです。
「きっと美味しいもの食べれなかったんだろうな…」と憂いながら、次の項目でどうして彼らが「台湾のご飯はまずい」と思ったのかを考えていきたいと思います。
台湾の料理をまずいと感じた理由を分析
薄く、甘い味付け
台湾の料理は日本の料理と比べると全体的に薄味です。
特に普段日本の濃厚ラーメン等を好んで食べている人は台湾の湯麵(タンメン)などを食べると、お湯に柔らか〜い麺が入っただけだと錯覚してしまい、味に対して確実に物足りなさを感じるでしょう。
ただ、WHOが食塩摂取量の目標を1日5gとしているところ、2013年の厚生労働省の調べによると日本人は1日あたり平均で男性が11.1g、女性が9.4gの食塩を摂取しています。
僕自身、台湾から日本へ戻って外で食事をすると料理の味が全体的に塩辛く感じることが多いので、日本の料理は味付けが濃すぎるとも言えます。
また台湾では「日本で甘くないものが甘い」ということがよくあります。
お茶が甘いのは想定の範囲内だとしてマヨネーズも甘い、ソーセージも甘い、ハムエッグサンドも甘い。日本人からすると「何でコレも甘いのか」みたいな食べ物はかなり多いです。
塩っぱいと思いながら食べたものが甘かったりすると余計美味しくなく感じますよね。
慣れない香辛料、香草
ご存知の通り嗅覚と味覚は密接な関係を持っており、鼻から得られる情報は食べる物の味に影響を及ぼします。
台湾では観光客が口にする機会の多い外で食べる料理に関しては、日本ではあまり使われない香辛料が使われることが多いのですが、それを良い匂いとは感じない人も多いようです。
あと強い匂いを放つ食材といえば香草類です。僕の周りにも苦手な人が多いパクチーは台湾でもガンガン使われています。
僕は元からパクチーは嫌いではありませんでしたが、台湾に住んで数年経った今でも「九層塔」と呼ばれる台湾バジルは苦手です。「不要九層塔! … 台湾バジル抜きで!」は必須フレーズ。
臭豆腐インパクト
僕は幸い大丈夫な側の人間なのですが、人によっては少し香っただけで吐き気がするくらい苦手な人もいるらしいので、匂いに敏感な人は台湾での食の思い出が全て臭豆腐に持っていかれている可能性も。
ツアーに組まれているレストランで食事をした
個人的に台湾のご飯に対してネガティブな感想を抱く日本人が出てくる理由の大部分を占めていると思っているのがこちら。
僕は台湾ひとり旅を何度か経験した後、一度だけ友人と一緒に現地ツアーに参加して台湾を旅行したことがあるのですが、そのツアーで訪れたレストランの料理が過去のひとり旅で食べたご飯と比べてまぁ美味しくなかったんですね。
一緒に行った友人もツアーで組まれていたレストランのご飯より、自由行動の時にフラッと入った大衆向けのお店で食べた1個5元(約22円)の水餃子の方が美味しかったと言っていました。
参加したツアーの値段にもよると思いますが、ツアーに組まれているレストランは自動的にお客さんがやってくる仕組みができてしまっているお店とも言えるので、味に関してはそこそこで落ち着いてしまっている可能性はあります。
台湾ビギナーにおすすめする、多くの日本人の口に合うと思う台湾のご飯
僕の好きなものが沢山ある台湾に来た人が「ご飯まずかった」という感想を抱いて日本に帰っていく様子を見るのは哀切この上ないので、ここで台湾在住の僕から多くの日本人が「美味しい!」と笑顔になれる可能性の高い台湾のご飯を紹介します。
小籠包
台湾人からは「観光客用料理」と揶揄されることもありますが何だかんだ言って美味しい小籠包。僕は1年間で2,3回食べるか食べないかくらいなんですが、それでもたまに無性に食べたくなる時があります。
1籠100元(約450円)前後で食べられるお店もありますが、台湾旅行が初めてなら鼎泰豐へ行って小籠包を食べるという体験はして欲しいなと思います。
餃子類
下手したら単価は小籠包の1/5以下、けど味は小籠包に劣らない是非一度は試してほしいのが台湾の餃子。
餃子といえば日本では焼餃子がメジャーですが、台湾では水餃子の方が一般的です。もちろん焼きもあります。なんなら蒸しもあります。どれも美味しいです。
僕は台湾で餃子を食べてから、自分の中の餃子ステージが1段階上に進んだ気がします(謎)。
火鍋
みんなで囲んで食べる鴛鴦鍋から1人用の小火鍋まで火鍋は全てススメです。
鶏肉
台湾の鶏肉は旨い。僕は週7くらいのペースで食べています。まずは「雞排 … フライドチキン」や「雞腿便當 … 鶏もも肉弁当」からどうぞ。
熱炒
僕が愛する熱炒。台湾で日本人をおもてなしする際は大体熱炒店へ行きます。
日本で有名な台湾にあるスイーツ
タピオカミルクティー、マンゴーかき氷、豆花、地瓜球。このあたりは安定です。
上記のものは最近日本でも食べることができるお店が続々と進出していますが、台湾で食べると日本で食べるより格段に安い上、ほとんど並ばずに買えます。
最後に
以上、台湾で食べたご飯をまずいと感じる日本人がいる理由の分析と、多くの日本人が美味しいと感じる可能性が高い台湾の料理の紹介でした。
比較的日本人の口に合うと言われている台湾の料理でも、国が異なればやはり美味しいと感じる食の基準は異なるので、日本人が美味しくないと思う味付けの料理は当然あります。
是非今回紹介した台湾グルメから試し、色々な台湾の美味しいご飯を見つけていってください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。