ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
みなさん海外生活でTwitter使ってますか? 僕も記事冒頭の定形挨拶文で分かるように日々台湾からTwitterをブリブリ使っております。
さて自分のTwitterの歴史を辿ると僕が一番最初に作ったアカウントは今年(2021年)で15年目。FF外から失礼します、無言フォローすみませんみたいなお作法はクソど〜でもいいと思っているTwitter老害です。
サービス自体も利用ユーザーも進化? を続けているTwitterなんですが、流石に十数年も使っていれば、その使い方について色々と面倒なことを考えてしまうこともあります。
そこで今回は記事タイトルにあるように、海外に住みそれなりに長くTwitterを使っている自分の目線から「Twitterの海外生活アカウントは暮らしを豊かにするのか?」というテーマで書いていきたいと思います。それではご覧ください。
目次
Twitterの海外生活アカウントとは?
Twitterの海外生活アカウントって何? というところからなのですが、名前の通り「母国を離れ海外生活を軸にツイートをしているアカウント」を指します。無論Twitterにおいてそういった定義があるのではないので僕が勝手に呼んでいるだけです。
今まで使っていた個人アカウントが海外で生活を始めたタイミングで自然に海外生活アカウントになったり、目的を持って海外生活用に新しくアカウントを作る方などがいるのではないかと思います。
僕が所持するTwitterアカウントのひとつ@nakazimachicaも、作成してから6年以上経っているので少しずつ使い方は変化していますが、台湾に住み始めてからはほぼ海外生活アカウントとして利用しています。
海外生活アカウントに期待すること
その海外生活アカウントを利用するにあたり、下記のようなことを期待する人がいるのではないかと思います。
- フォローした人から(現地の)有益な情報が手に入る
- 現地に住んでいる日本人の知り合いが増える
- Twitter上で知り合った人や自分が現地で感じていることに共感したりされて自分を慰めたり楽しむ
- 分からないことや困ったことをツイートすると誰かが解決策を提示してくれる
- Twitter外でも交流する人ができて、気の合う人達と友達付き合いができる
これらの希望を全て叶え、海外生活を便利に楽しく過ごすことができることありますが、良くも悪くも色々な考えの人と距離が近くなるTwitter(ネット)の世界では旨みだけを享受するのは難しかったりします。それを次の項目で説明していきます。
海外生活アカウントで陥りがちなこと
思ったよりフォロワーが増えない
プロフィールを見て同じ国に住んでいる風のアカウントをフォローしていきます。けど思ったよりフォローされません。誰にも反応されず虚しく流れていく自分のツイート。。
僕の住む台湾のように、日本人として台湾に住み在台日本人アカウントをフォローして、台湾生活の日常をツイートしていると、誰かが親近感を持ってフォローしてくれるような優しい世界でTwitterを使っていると分かりにくいのですが、Twitterは特に何も考えず使っていると既に有名な人を除いてフォロワーはほとんど増えません。
割合で言うと日本では、Twitterのフォロワー1,000人以下のアカウントが全体の80%を占めるみたいな情報もどっかで見ました。
フォロワーは本来それほど増えやすいものではなく、Twitter上で自分が満足できるレベルの反応を得やすい状態を築くのは結構難易度が高いのです。
「1日何十ツイート」「フォロバ狙いでとにかくフォロー」「インフルエンサーのツイートに引用RT」みたいな小手先のテクニックではなく、ヘルシーにフォロワーを増やしたい人は下記が参考になると思います
同じ国(地域)に住む人と自分を比べてしまう
ある程度の年齢になると、能動的に環境を変えたりしない限り自分と似た人としか出会わなくなりますが、日本から海外へ生活拠点を移すと、それまでの新しい出会いの形が変化し、過去自分の周りにはいなかったようなタイプの方々とも知り合う機会もあると思います。
更にTwitterなどのSNSを使うとそういった人達の存在が可視化されやすくなりますよね。
中には自身の生活をつまびらかにしていて、経済的に豊かだったり、人間関係に恵まれていたり、容姿が良かったり、豊富な知識や優れた技術を持っていたり、社会的に高い地位に就いていて、自分より華やかな海外生活を送っているように見える人もいるかもしれません。
日本で生活していた時には関係ない世界にいた人達が、Twitterを通じて同じ国(地域)に住んでいることを知ると、まるで同じフィールドにいるように感じて自分と比較してしまい、嫉妬して憎悪を向けたり、嘆いたり、それら負の感情を抱くことによって自己嫌悪に陥ることもあるでしょう。嫉妬される対象になった場合もまた別の辛さがあります。
フォローの有無で生まれるモヤモヤ
ある程度フォロワーが増えてきてTwitterを使い続けていると、同じコミュニティ(以下「特定の目的や話題について交流する人の集合」という意味で使います)にいる、以前自分をフォローしてくれていた人が、いつの間にか自分をフォローしていないことに気付くことがあります。
フォローしていた人のフォローを外す理由ですが、これに関しては振れ幅が大きすぎるので、僕はあまり深刻に受け止めない方がいいと思っています。
もしかしたら相手の環境の変化によりTwitter上で自分をフォローする必要性を感じなくなったからフォローしなくなっただけで、フォローを外すという行為が相手に対し嫌悪感を抱くまでの意味を持つことは稀だと考えます。単純に相手が誤ってフォローボタンを押してしまって後日それに気付くパターンもありますし(それはそれで寂しいか)。
ただフォロー機能の性質上、白黒ハッキリした状態を相手に知らせることになり、SNSで形成されている「○○在住日本人」という比較的閉じたコミュニティ上では、人によってはなんとなく自分の人格そのものを肯定/否定されたような気分になることもあるでしょう。
エアリプに対して疑心暗鬼になる
これは海外生活アカウント周りだけで起こっていることではありませんが、Twitterを利用してコミュニティが自分の周りに形成されたり、または既存コミュニティの一員になり、コミュニティを構成している人達と交流を続けていると、中には当然ネガティブなツイートや見たくない内容のツイートをする方もいます。
それ自体は仕方がないことないことですが、そのネガティブなツイートがリプライ形式ではないけど特定に誰かに向けて発言している、またはそう見えるツイートで、自分のことを言っているんじゃないかと疑ってしまうこともあります。
コミュニティ内のフォロワーが多い人の発言に引っ張られる
これも海外生活アカウント周りに限りませんが、ご存知の通りそれなりにフォロワーがいる人はそのフォロワー数の多さゆえに、各ツイートのいいね・RTも伸びやすくなります。
その可視化された数字の多さも含め、同じコミュニティに属している人達の賛同的リプライが集まると、そのコミュニティの人全てがその人の意見(ツイート)を支持していて、正しいことだと錯覚してしまうことがあります。
そこまではいいとして(本当は良くないけど)、もっと良くないのはそのフォロワー数の多い人の意見・主張ツイートに対して異論があったとしても、コミュニティから排除されるのを恐れて自分の考えを公にできない空気になることです。
特に言及せずさらっと流して、表面上は周りと話を合わせて良好な関係を維持するのも大人の対応なのかもしれません。ただその回数が増えてくると、最初は自由だったTwitterが徐々に思想の自由を奪われる場所に変わり、ストレスとなって自分に悪影響を及ぼす可能性もあります。
Twitterで海外生活をつまらなくしないために
海外生活に何かを求めて始めたTwitter、場合によっては上述したようにTwitterのせいで海外生活がつまらなくなってしまうこともあります。ではどのようにTwitterと付き合えば良いのでしょうか。
利己的な目的で使う
1つ目は、Twitterを利己的な目的で使うのが良いと思います。
例えばひとこと日記、事業のPR、アウトプットの発表、映え映えの写真や面白いことを共有してみんなの反応を得たい、はたまたROMでもいいです。
僕の@nakazimachicaもTwitterを使っていてつまらなくなりそうな要素を極力少なくするため、使い方は「台湾生活における自分用の記録」をメインとしています。
基本的に自分はこれを気持ち良くできればOKなので、海外生活アカウントに期待することで書いたような副産物は重視していません。
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)というだけあって、Twitterに興ざめする理由の多くは構築された人間関係からくるものだと思います。そこでひとつ追求したい自分にとっての利益が確立していれば周りの声に右往左往せずに済みます。
何も考えない
2つ目。素敵な繋がりが欲しいとか、いいことを言って周りから称賛を得たいみたいなことを考えて背伸びをせず、他の誰がなんと言おうが、等身大の自分で感じるままに使いましょう。これで大分楽になれます。
Twitter社も本来はユーザーに対して、考え抜かれたツイートを時々してもらうより、感じたことや起こったことを気軽に共有するために使ってほしいと思っているはずです。
海外生活アカウントを作らない・使用しない
最後の3つ目はTwitterで海外生活アカウントを作らない・使用しないです。
これでTwitterを使うことで生まれるかもしれないメリットはなくなりますが、気苦労も全てなくなります。今まで書いてきた長い説明が台無しですね。
「SNS疲れ」「SNSデトックス」なんて言葉がある現代。Twitterを使っていなくても生活は案外変わらないかもしれません。むしろ見ず知らずの他人の人生に首を突っ込む時間を自己投資に充ててより充実した生活を送れたり?
最後に
以上、Twitterの海外生活アカウントは暮らしを豊かにするのかというテーマについて考えてみました。
当たり前なんですがTwiterは使い方や心持ちによっては海外生活を豊かにしてくれますし、逆につまらなくする可能性もあります。
ごちゃごちゃ書きましたけど私Twitter老害的にはそれでもTwitterを使いたい人はあまり深く考えず使いたいように使って欲しいです。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。