ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
台湾には世界時価総額ランキングトップ10に入る(2021年10月現在)、TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング)という大企業があり、近年台湾企業への株式投資に興味を持った方もいるのではないかと思います。
日本でも証券口座によってはいくつかの台湾株を購入することは可能ですが、台湾で証券口座を開設するとより多くの企業への株式投資が可能になります。
そこで今回は日本人が台湾で証券口座を開設する方法を紹介したいと思います。どうぞご覧ください。
目次
台湾で証券口座を開くために必要な物と事前準備
必要なもの
- 居留証
- 第二身分証明文書(パスポート、台湾の保険証や免許証)
- 日本のマイナンバー
- 印鑑
事前に準備しておくと手続きがスムーズ
証券会社を通して、投資信託や株式を売買するためには証券口座が必要ですが、その取引に使うお金を出し入れするための銀行口座もセットで用意する必要があります。
証券会社によっては任意の銀行口座を選んで入出金手続きができますが、証券口座を開設したい証券会社と同系列の銀行口座を予め開設しておくと、証券口座の開設手続きや証券口座との連携がよりスムーズになります。
利用したい特定の証券会社があるけどその証券会社と同系列の銀行口座をまだ持っていない場合は、多少時間はかかりますが直接希望の証券会社へ行けば銀行口座開設カウンターも併設されているので、証券口座と銀行口座の開設手続きを同時に進めることも可能です。
台湾で証券口座を開く流れ
今回は僕が玉山証券で証券口座を開いた時を例に、口座開設の流れを紹介していきます。
証券会社によって実店舗の多さ、手数料の割引額や定期積立サービスの有無、といった違いがあるので、証券口座を開設する際は自身の投資スタイルに合った証券会社を選ぶのをおすすめします。『證券戶 推薦』等のキーワードで検索すると色々な情報が出てきます。
さて開設方法なんですが、台湾人は玉山銀行の口座を持っていれば銀行や証券会社に足を運ばなくてもオンライン上で証券口座を開設できます。
ただし外国人は銀行口座の有無に関わらず開設のために証券会社の窓口まで行く必要がありました。これは玉山に限らずどこもそうなのではないかと思います。
自宅最寄りの証券会社の支社を訪れ、入口で「我要開證券戶 … 証券口座を開設したいです」と伝えます。
証券口座開設用の窓口やブースに案内されるので、居留証と第二本人確認書類(パスポートや台湾の保険証、免許証)を提出します。
証券口座開設に必要な書類を渡されるので個人情報を記入していきます。
記入項目は住所、氏名、電話番号、メールアドレス、収入、勤務先の情報、緊急連絡先、年収、総資産額、投資歴など。意味が分かりにくい項目は質問すれば教えてくれるはずなので、ある程度中国語ができれば手続きに関するやりとりは問題ないと思います。
申込書の中に『稅籍編號』という項目が出てきますが、これは日本で2016年1月から行政手続における利用が始まったマイナンバーのことです。
台湾で証券口座を開設するにあたりマイナンバーは必須記入項目ですが、中にはマイナンバー制度が始まる前に海外に住み始め(海外転出届を提出)、以来一度も日本で住民登録をしておらずマイナンバーが付番されていない方もいると思います。
そういった事情からマイナンバーがない場合、なぜマイナンバーを持っていないのかを口頭で説明できればマイナンバー未記入でも問題ない証券会社もあるようです。僕が今回証券口座を開設した玉山証券ではマイナンバーがなくても口座開設に支障はなく、証明書類などを提出する必要もありませんでした(2021年9月時点)。
銀行口座の開設もそうですが、日本人が台湾で手続きをする際、マイナンバーがないと断られたり手続きが難航するケースをネット上で見かけることがありました。今後台湾の各機関でマイナンバーを持っていない日本人に対する理解が進むといいですね。
書類に記入を済ませ証券口座の開設手続きが終わった後ですが、おそらくほとんどの方はスマホアプリやPCで専用サイトにアクセスして投資を行うかと思います。
口座開設手続きを終えて証券会社を離れる前に、開設した証券口座で投資を行う際に必要なアプリ、アプリの基本的な操作方法、アプリにログインするためのID・PWの取得方法など、今後スムーズに投資を行うために必要な情報はしっかり確認しておきましょう。
既に同系列の玉山銀行口座を所持している場合は、最後に玉山銀行へ行き証券口座と銀行口座の紐付け手続きを行います。紐付ける口座は台湾ドル口座か(開設済の場合は)外貨口座を選べるので、投資対象に合わせて口座を選びます。
玉山証券における証券口座開設に伴う当日の手続きはこれで終了です。
その後は翌日〜5営業日以内に口座開設が正式に完了し、口座開設が完了したことを知らせるメールが届きます。
そのメールに書かれている案内に従い、玉山證券の取得電子平台密碼單というページで個人情報を入力し、専用アプリや専用サイトにログインするためのID確認、パスワードの設定を行います。
こうしてログイン用のID・PWが揃えば専用アプリなどを利用して台湾で投資を始めることができます。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。