ども台湾を拠点に時々東南アジアの国々を旅行しているナカジマチカ(@nakazimachica)です。
東南アジアの国々にあるもので僕が特に好きなのが現地にある所謂“東南アジアグルメ”と呼ばれる料理で、台湾で生活している中でいつもとは少し違う物を食べたい気分の自分を助けてくれる物のひとつでもあります。
幸い台湾にはベトナム料理やタイ料理などのレストランが沢山あるので、気軽に東南アジア料理を食べることもできるのですが、今回は気分を変えて以前から気になっていた新北市にあるミャンマー人街を訪れ、普段台湾で見かける料理とは少し雰囲気の異なる料理を堪能してきました。
というわけでミャンマー人街の様子とそこで独自形成されたグルメの紹介をしていきたいと思います。どうぞご覧ください。
目次
ミャンマー人街とは?
ミャンマー人街の本来の名前は「華新街」と言い、ミャンマーやタイの華僑が生活するための新天地を求めたのが始まりで、その華僑達が後に家族、親戚、友人などを呼び発展していった場所と言われています。
このミャンマー人街にはミャンマーだけではなくベトナム、タイ、インド、雲南、香港などなど国籍豊かなレストランが並びます。
「華新街」とはまた別に「南洋觀光美食街」という名前も存在していますが、「緬甸街(ミャンマー人街)」という名前の方が台湾に根付いている様子です。
このように最寄り駅であるMRT「南勢角」駅の出口案内にも「華新街(緬甸街)」と表示されています。
ミャンマー人街へのアクセス方法
まず台北MRTに乗ってオレンジ色の線(中和新盧線)の端っこの「南勢角」駅まで行きます。
「南勢角」駅の4番出口から出て10分ほど歩いた場所にあります。
ミャンマー人街の様子
ミャンマー人街にあるお店はビルマ料理のレストランに限らず看板にビルマ語が併記されているお店が多いです。
お店によってはビルマ語だけのメニューも貼ってあったり。
ただありがたいことにこの辺りのお店は写真付きのメニューを貼ってくれているお店も多いです。何店舗か見て回ってみましたがやはり台北では少し見慣れないメニューが多いですね。
ハラール料理も豊富です(ハラールは中国語で「清真」)。
このカットだけ見ると、アジア圏のどこの国にいるのか分かりづらいですね。ビルマ式カフェでしょうか?
地元の人達の会話に耳を澄ませてみたのですが、どうも中国語(台灣國語)を喋っている人は少ない様子。雰囲気的に台湾語+他の言語(?)で会話をしているようでした。ただお店の人と中国語でコミュニケーションを取ることは可能です。
ミャンマー人街グルメを食べてみる
というわけで今回ミャンマー人街を訪れた目的の話に入ります。せっかくなので僕の住んでいる家に周りでは食べることができないミャンマー人街グルメを選んで食べてみました。
まずはこの「椰汁雞雞湯麵」60元(約216円)です。「ラクサ」に分類される麺料理でしょうか。
どちらにせよ手前に鴨血(鴨の血を固めた料理。麻辣火鍋との相性が非常に良い。)がドカンと入っているので、ここ台湾で独自に進化した料理であることが分かります。
台湾ではなかなか食べれないドロドロ濃厚スープ系ヌードル。ちなみに横に座っていた台湾人女性は「塩っぱすぎる!」って言ってお湯を足してもらっていましたが、決して日本の家系ラーメンのように極端に塩分が濃いわけではありません。
こちらは「印度香米飯(牛)」150元(約540円)。これまた台湾ではなかなか食べることができない濃厚なインドカレーにビリヤニを添えた一品。(台湾の「咖喱飯」はカレーにあらず)
ドロドロのルーとそれに絡みつく牛肉とパサッとしたビリヤニの相性が最高。具材として肉以外に入っているほどよく蒸されたジャガイモも口の中でとろけます。
カレーを注文するとセットで提供される、お店のおばちゃんオススメのエビを細かくした少しピリ辛のふりかけ? をビリヤニにかけると、コクと食感に更に奥行きが出ます。
「印度奶茶(冰)」40元(約144円)と「奶油烤餅」30元(約108円)。インド定番の飲み物チャイと平たいナンのようなお菓子です。ラクサとインドカレーを食べた後では流石に胃袋も限界だったので締めにデザートとして頂きました。
チャイが入ったコップが台湾のレストランでよく使われる紙やプラスチックのコップではなく陶器コップなのがいい味出してますね。
最後に
以上、台北にあるミャンマー人街の簡単な紹介と、そのミャンマー人街で食べたグルメの紹介でした。
グルメだけではなく、街自体に一瞬台湾にいることを忘れてしまうような新鮮な雰囲気もあるのでまた時間を見つけて来たいと思います。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。