ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
たまには日記みたいなのを書いてもいいんじゃないかと思いまして、今回は台湾人の友人のお姉さん宅で開催されたBBQパーティーに日本人ひとりで緊張しながら参加してきた話を書きたいと思います。
ご存じない方のために説明すると、台湾では中秋節(旧暦の8月15日)に家の前でBBQをしたり焼肉を食べに行く習慣があります。
今回の記事の補足を少しすると、中秋節は特に何もせず終わり「あー台湾で過ごす初めての中秋節は結局台湾らしいこと何もやらなかったなぁ…」と思っていたところ、台湾人の友人から「中秋節でやらなかった分のBBQをお姉ちゃんの家でやるから来ない?」と誘っていただいたときのBBQパーティーの様子です。ではではご覧ください。
目次
まずは今回のBBQパーティーの参加者を紹介

- 友人(3姉妹の末っ子)
 - 一番上の姉
 - 一番上の姉彼氏
 - 真ん中の姉
 - 真ん中の姉旦那
 - 真ん中の姉子供
 - 真ん中の姉の元クラスメイトA
 - 真ん中の姉の元クラスメイトAの旦那?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトB?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトBの旦那?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトC?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトCの旦那?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトD?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトE?
 - 真ん中の姉の元クラスメイトF?
 
真ん中の姉の元クラスメイトA以降、キングスライムができそうなくらい適当なんですが自分を誘った友人ですら誰が誰なのか把握できていない状態なのでお許しください。
こんな感じで台湾人総勢15名が集まる中、外国人はぼく1人です。僕以外もちろん日本語は喋れません。語学センターに通い始めた頃クラスメイトがみんな英語で会話し出した記憶が蘇りムズムズしてました。
BBQパーティーの様子

まず最初に友人と駅で待ち合わせをして、原付に乗せてもらって一緒に姉夫婦の家へ向かったんですが着いた時は準備真っ最中。
ウロウロして見てるだけだとつまらないし、外国人だからって感じでゲストみたいな扱いもされたくないので、何か手伝えることはないか聞いて僕も一緒に準備をするところから参加しました。

最初は「バーベキューコンロの火を起こしてくれ!」と言われたんですが、「起こせない」と答えたら、火も起こせない小僧は奥へ引っ込んでな!と言われたので(誇張)、その後はキッチンでひたすら椎茸を串刺しにする作業を続け、パーティーに参加してる感を演出していました。
ちなみにこの頑張って串を刺した椎茸たちは結局アルミホイル焼きにされることになり焼く直前で串から外されバラバラにされます。3マス戻る。

焼く食材の準備があらかた終わったと同時にバーベキューコンロの準備も完了。火起こしの様子を少し観察していたところ、炭を着火させる際ドライヤーを使って風を送ったりしてました。なるほど。
後から思ったんですが10人以上食べる人がいるのに、このサイズのバーベキューコンロは少し頼りないですよね。多分2~3人用でしょう。実際、中秋節の時も町中では大人数に対してちまっとしたバーベキューコンロで焼き肉というアンバランスをかなり見かけました。

肉、第一陣参りました。

「食パンの上にこの豚肉を乗せて食べるのが台湾スタイルやで。」と教えてもらう。

続々と焼けていく食材。日本と比べるとピーマンやトウモロコシ、にんじん、キャベツとかは焼かないので若干彩りが寂しい。

友人のお姉さん手作りスープを頂きました。正直に言うとマジすみません味がない。日本の濃い味に慣れてしまった自分は台湾で汁物を飲むと、粒状の鰹だしを追加で入れて再煮沸かけたくなります。

虫が出たら女性陣は我先にと自らの足で踏み潰しにいきます。
台湾男性陣はひたすら縁の下を支える存在で黙々と各自の仕事をこなしていました。みんな腰が低くて優しいです。日本のおじさんにありがちな「ほら、飲め飲めーい!」みたいな下品なノリは一切ありません。そもそも若い人は酒自体飲まない。

暗くなってきたので電球を傍にあった自転車に括りつけてBBQは第2フェーズに突入。更に焼き続けます。このあたりは街灯も少なく薄暗いです。

外から今回の会場となった家の様子を見るとこんな感じ。
少し構造を紹介すると、こちらの家の造りはまず道路に面したところに鉄の扉があり、その中に洗濯物を干すエリアがあり(庭と玄関を兼ねているスペース?)、そこを通り抜けると室内に入る玄関扉があります。

ここが玄関扉を開けてすぐのところ。日本の家のように段差はありません。
家の中には誰もいないのに扇風機(写真左の筒状の物体)が稼働しているのは、家の中が炭臭くならないよう外に向けて回しているそうです。

食材が残り1/3くらいになったところで自分も焼くの手伝う。実際は喋るのに集中しすぎて「口と同時に手を動かせ!」と友人に何度も叱られています。
僕の対面に座ってた南部出身のおばちゃんが面白くてずっと台湾語を教えてもらってました。南部の人はノリがいいですよね。

焼く物がなくなりみんなお腹いっぱいになって、あっという間にお開きです。

準備のときもそうだったけど最後も一丸となってお片づけ。コンロを置いていた道路を掃除する時、普通にデッキブラシが出てきて台湾っぽいと思ってしまった。

友人姉夫婦のお子さん(1歳3ヶ月)。台湾人はみんな子供大好き。接し慣れているというかなんというか。
中国語は大人が小さい子相手に話す赤ちゃん言葉みたいなものがあまり無いのが個人的には好きです。喋るならちゃんとした言葉を教えれば良いのにって日本にいる時はいつも思ってました。
僕は日本代表としてまだ言葉が喋れない子を相手に日本語で動物の名前を教え込みました。

最後に少しだけ家の中を見せてもらいます。今日お邪魔させてもらったお宅の友人姉夫婦は昨年に結婚されたそうで新婚さんです。
台湾の新婚の家庭では各部屋の扉に写真のようなたもの(喜聯)を貼るそうです。へー。(興味は廊下の壁に掛けてあった実物と差が激しい結婚式写真に移っている。)
台湾のBBQパーティーに参加してみた感想

今から大体10ヶ月前、台湾に住み始める前の日本にいた頃の話なんですが『台湾に住んだらやってみたい事リスト』を作りました。台湾で生活することを通して台湾文化を深く知ることを目的に作ったTodoリストです。
どれも積極的に動かないと達成できないそうにないくらいハードルは高めに設定しました。実は台湾の家庭でBBQがそのリストのうちのひとつでした。無事達成できて嬉しいです。
実際参加してみた感想としては、BBQがどうこうというより日本より人間関係の広がりがスピーディーだなぁということをひたすら考えていました。(不明確だけど)友人の姉の元クラスメイトの旦那さんとか日本での交流の範囲だったら絶対知り合うことのない繋がりです。
また今回は上で紹介した小さなお子さんの他に、出産間近の妊婦の方も参加していたのですが、他の参加者たちがその妊婦の方が座りやすい高さの椅子を用意したり、細かいところまで皆気配りを行っていました。
日本と比べ、人同士の繋がりが濃い分、年齢層はもちろん、様々な人との接し方に慣れている印象があります。
台湾人に「日本に1年近く帰らない予定なんだよね? 帰りたくならないの?」聞かれると、いつも「いや全く考えたことない。」と答えるくらい家族や親戚との関係が希薄な自分としては、非常に新鮮な体験ができた1日でした。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立。台湾で10年間暮らした後本帰国し、現在は神奈川を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。
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