1. 「ナカジマチカ」トップページ
  2. 台湾
  3. 台湾観光スポット情報
  4. UFO型レジャーハウス廃墟。台湾北海岸にある「翡翠湾太空玲瓏屋」を見に行ってみた
Update

UFO型レジャーハウス廃墟。台湾北海岸にある「翡翠湾太空玲瓏屋」を見に行ってみた

ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。

以前訪れた阿根納造船廠に続き、台湾北海岸沿いにある廃墟スポット『翡翠湾太空玲瓏屋』を見に行ってきました。

そこで今回は翡翠湾太空玲瓏屋へのアクセス方法や現地の様子を紹介します。それではご覧ください。

目次

翡翠湾太空玲瓏屋とは?

翡翠湾太空玲瓏屋

翡翠湾太空玲瓏屋は廃墟化した建築物の中国語名で、元々はフィンランドの建築家Matti Suuronen氏設計による『Futuro』という名前のレジャーハウスなどに使用されることを目的として1968年に開発された建築です。

UFO型の特徴あるビジュアルが目立ちますが、当時はその斬新な意匠が世界からの注目を集め各国へ輸出されました。そして今回僕が訪れた台湾北海岸沿いにある新北市萬里區でも建設が決まります。

時が過ぎやがて利用する人はいなくなりますが、現在も台湾の北海岸を前に佇んでいます。

アクセス方法

翡翠湾太空玲瓏屋がある場所へのアクセス方法は、台北市をスタートとする場合はまず台北駅の東にある『臺北車站(東三門)』というバス乗り場に向かいます。

そこから1815路線のバスに乗ります。バスチケットは乗り場のすぐ近くにある仮設のチケット売り場で購入できます。運賃は89元(約445円)です(臺北車站(東三門)→翡翠灣の場合)。

ICカードリーダー

バスが来たら車内に入って、購入したチケットを運転手さんに提示しましょう。

また、バスの運賃は悠遊カードなどのICカードでお支払い可能です。紙のチケットを購入するより少し安くなります。

バス停「翡翠灣」

バスに乗って1時間強で到着する『翡翠灣』で下車します。

バリケードが置かれた道路

バスを降りたら、茶色いホテルがある方に向かって先へ進んでいくと廃墟化した建築物が見えてきます。

現地の様子

廃墟化したレストラン

さて目的の建築がある場所へ向かう途中、円錐屋根を擁したお城のようなデザインの建物が目に付きます。

こちらはレストランなどが入る施設だった建物です。遠目で見ると綺麗なので現役のように見えますが廃墟化しています。

封鎖された正面玄関

近づいてみましたが正面玄関は封鎖されており立ち入ることは出来ないようになっています。ガラス扉だったので中を軽く覗いてみましたがテーブルやインテリアなどが一部残っているくらいでガランとしていました。

2つ並んだ翡翠湾太空玲瓏屋

上の施設を通り抜け日光路という道路を進んでいくと、今回の目的の『翡翠湾太空玲瓏屋』と呼ばれるUFO型のレジャーハウスが見つかりました。

住居を支える土台

レジャーハウス本体を支える土台部分が、ドラゴンボールのセルが過去に戻る時に使用したタイムマシンを彷彿とさせますね。

土台部分の空間に設けられたテーブルと椅子

その土台部分の空間に設けられたテーブルと椅子。バーベキューなどをする際に利用したのか、はたまた誰かが後で持ち込んだのか…。それにしても頭上にすぐ家があるので何だか寛ぎきれない。

施錠された扉

居住スペースに続く階段をのぼって扉の前まで行ってみましたが、このエリアに6つある全UFO型レジャーハウスは外から施錠されており中に入れないようになっていました。

翡翠湾太空玲瓏屋の窓

ただ窓が開いているレジャーハウスがいくつかあったので、外から内部の様子を覗いてみることに。

飛碟屋のキッチンカウンター

こちらはキッチンカウンター。棚に残された調味料等が見えます。

翡翠湾太空玲瓏屋のキッチンカウンター周りにあるスペース

そのキッチンカウンターを囲むように設けられた円弧状のソファだったもの。

翡翠湾太空玲瓏屋の寝室

マットレスと枕が少し見えます。奥は寝室になっているようですね。

バルコニー

楕円状の窓からは目と鼻の先にある海を眺めることができます。

洗濯物ハンガー

比較的新しい洗濯物ハンガーが掛かった家も。最近まで誰かがここで生活していたのでしょうか。

翡翠湾太空玲瓏屋を建てるために設けられたスペース

このタイルが敷き詰められたスペースは、これからレジャーハウスが建つ予定だった足場なのかもしれません。

植物に覆われた翡翠湾太空玲瓏屋

未来を感じる形状なのが相まって、こうやって植物に覆われた姿はまるでタイムトラベルでやってきた未来人が残していった文明を見ているかのようです。

レジャーハウスVenturo

さて今回訪れた萬里區ではUFO型レジャーハウスFurutoの他に別の建築物の姿も見ることができます。こちらはFurutoの後に発表された同じくレジャーハウスの『Venturo』。流線型の特徴ある形状をしています。

立ち並ぶVenturo

このエリア内においてVenturoはUFO型のレジャーハウスFurutoより多く見かけますが、Furutoと同様にほとんどが廃墟化しています。ただ現在も利用されている雰囲気のある家もありました。

壁のガラスが割れてしまっているVenturo

このように壁のガラスが割れてしまい、中へ自由に出入りできる状態になっているVenturoも多いです。

リクライニングチェアとマットレス

当時の生活を感じさせるリクライニングチェアにマットレス。

転がったブラウン管テレビ

手前に転がっているのは今は見ることが少ないブラウン管テレビですね。

翡翠灣

廃墟化した建築物がある以外はよくある海沿いの町といった雰囲気で、散歩中の地元の方をよく見かけました。

最後に

翡翠湾太空玲瓏屋外壁

以上、台湾北海岸にある『翡翠湾太空玲瓏屋』とその付近にある廃墟化した建築物の紹介でした。

冒頭で紹介したように台湾北海岸沿いは阿根納造船廠など他にも色々な廃墟があります。興味ある方はマナーを守った上で見に行ってみてください。

施設情報

翡翠湾太空玲瓏屋

新北市萬里區聽濤路23號地図(Googleマップ)で見る

※1元=5円で計算(2025年12月13日現在)

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立。台湾で10年間暮らした後本帰国し、現在は神奈川を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

詳しいプロフィールを見る

本ブログの更新情報をチェック

翡翠湾太空玲瓏屋
ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立。台湾で10年間暮らした後本帰国し、現在は神奈川を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

詳しいプロフィールを見る

今週の人気記事 TOP5