ども、台湾在住ですが日本に住んでいた時も今も、台湾の何でもない路地を歩くのが好きなナカジマチカ(@nakazimachica)です。
僕は現在台湾の台北市に住んでいるのですが、時々フラッと台北市の隣にある新北市へ行き、観光地が特に何もない駅で降りてひたすらブラブラをすることがあります。
なぜかと言うと観光客が全くいない地元の人だけが通るような道を散歩しながら台湾のローカルな街並みを眺めるのが本当に楽しいんですよね。
今回はその台湾の新北市を紹介するとともに、その新北市の街を歩きながら撮った写真を見せながら雰囲気を伝えていきたいと思います。それではご覧ください。
目次
台湾の「新北市」とは?
台北エリアにある直轄市のひとつで台北市を取り囲み、基隆市・桃園市・宜蘭縣と隣接している台湾最大の行政区です。便宜上この新北市と台北市、基隆市の3つをまとめて台北(大臺北地區)と呼ぶことも多いです。
台湾の中では台北市の名が一番知られているかと思いますが、実は台湾の行政区別の人口数はこの新北市がぶっちぎりの1位で、台中市が2位、僅差で高雄市が3位と続きます(台北市は4位)。
ちなみに日本人にとって有名な台北エリアの観光地である九份や十分、猫空、淡水なども台北市ではなく全て新北市にあります。
街歩きが楽しい台北エリアの新北市
さて皆さんが台湾の中部や南部、東部ではなく“台北”にやってきて、且つ台北市に居ると日本語が使われたお店や日本にもあるお店も少なくないので、「日本と雰囲気が似ている」という印象を抱く人も少なくないかと思います。
ところが台湾最大の人口を擁する新北市は、僕が住む台北市の隣の市であるのに関わらず台北市の街並みとはかなり雰囲気が異なります。
そこで今回は新北市の中でも台北市からのアクセスが比較的良く、歩いているだけで楽しくなれる僕の大好きな『三重区』と『板橋区』へ行き、その中で気になった街並みなどを紹介していきます。
区名 | 区内にある台北MRT駅 |
---|---|
三重区 | 台北橋、三重國小、三和國中、菜寮、三重、先嗇宮 |
板橋区 | 江子翠、新埔、板橋、府中、亞東醫院 |
新北市(三重区・板橋区)の街並みを写真で紹介
コの字型になった密度の高い住宅地。
玄関先に貼られた色々な種類の春聯(中華圏における風習の1つで赤い紙に縁起の良い対句を書いたもの)。
天井が低く薄暗い全蓋式のアーケード街。
道路へはみ出して野菜を豪快に並べている八百屋。
そして道路脇に突如出現する無造作に積まれた木の板。
プランターをかけるために用意されたカラフルな木製の壁掛け。
歩道にあるベンチと、おそらく灰皿代わりになっているマグカップの周辺の土。
中国語で「鐵窗」と呼ばれる鉄格子の窓の形状が可愛い。
家の中がどうなっているのか気になる…。
昼間なのに陽の光が入ってこないジメジメとした路地。
年季の入った看板を掲げる地元のお店。
直線と曲線が混じり合う集合住宅の建物。
ピンクの壁とシルバーの鉄門に貼られたキラキラの春聯のコントラストが渋い。
龍の彫り物が装飾された赤い門。
屋台が密集しているY字路。
住民の生活に必要なものがひしめき合う空間。
別々の建物が両サイドにある手足を突っ張っていけば登っていけそうなくらい非常に細い小路。
放置され屋根から植物が垂れ下がってきている廃墟。
コンクリートの壁と一体化しているかのような、長い時の流れを感じさせる広告。
中央に立ってポーズを決めたい衝動に駆られる廟までの路地。
最後に
以上、台北市へ旅行で遊びに来た時にも気軽に行ける新北市の街並みの紹介でした。
外国人にとってはある意味有名観光地より新鮮で面白い空間が広がっていることもあるので、興味がある方は住人の迷惑にならないようひっそりと新北市の街を散歩してみてください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。