ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
台湾北部には野柳地質公園をはじめとした波浪による侵食で形成された美しい観光地がいくつかあるのですが、今回は内部に自然発生した仏の手形があるという海蝕洞「佛手洞」を訪れてみました。
「佛手洞」への行き方や現地の様子などを紹介していきます。それではご覧ください。
目次
佛手洞とは?
佛手洞は基隆にある海蝕洞のひとつです。
日本統治時代には防空壕として使用されていましたが、現在は基隆市政府により人文景観区として再整備されて自由に観光できるようになっています。
名前の由来
洞窟の奥にある石壁にまるで仏の手形のような節理が天然風化により形成されていること、そして「仙洞巌」の隣に位置していることから佛手洞と名付けられています。
佛手洞への行き方
基隆駅(基隆車站)をスタート地点とする前提で説明していきます。
まず基隆駅から歩いて3分くらいのところにあるバス停「中山橋(高砂橋)」から301路線のバスに乗ります。
バスに乗って約10分で到着するバス停「仙洞巌」で降ります。バスの運賃は15元(約54円)です。
バス停「仙洞巌」から降りて道路の向かいに見える仙洞福徳宮の裏に佛手洞へ続く階段があります。
佛手洞の現地の様子
佛手洞の入口へやってきました。おそらくこの裏が防空壕だった時の入口でしょう。
こちらは同じ入口付近に立てられている平面図。はじめの村から出た直後のダンジョンみたいな構造です。
佛手洞の入口です。中へ入っていきましょう。
入ってすぐ中腰にならないと先へ進めない通路がお出迎え。
道が2つに分かれるパターン。ダンジョン散策といえば右側の壁に沿って歩いていくのが基本ですが…
佛手洞は案内に従って進めば、ゴールといえる仏の手形がある場所に迷わずたどり着きます。
とは言えそこまで大きな洞窟ではないので隅から隅まで観察しながら進みたいと思います。ここは行き止まり。
天井はそこまで高くありません。昔はコウモリが棲息していたこともあり日本統治時代は「コウモリ洞窟」と呼ばれていたとか。
人の手が入り最低限の整備されているものの、ベースは自然に生じた洞窟なので台湾の日常とは異なる別世界の景観です。
人工的に設えたライトや配線等も、自然に生えた苔と融合していてまた良い雰囲気なのです。
写真の場所は佛手洞のメインディッシュではありませんが、見ようによっては巨大な手が合掌しているようにも。
僕が佛手洞に入った時間帯は中に自分ひとりしかいなかった上、街の喧騒から離れたこの空間は完全に無音状態。耳が捉える音は自分の足音とカメラーのシャッター音だけです。
岩肌が湿っているところも多々ありますが、不思議とジメジメとした嫌な空気はありません。
時折洞窟内を滴る水が頭部を直撃することもあります。歩道は滑り止め用に小砂利が敷かれていますが注意して歩く必要があります。
中から不意に何か飛び出してきそうな穴。
僅かな隙間で木が根を張っています。
もうすぐ洞窟の最深部です。
ついに辿り着いました。最深部に形成された仏の手形です。天井にあったので最初は見落とてしまいました。
ちなみに佛手洞では電波が入ってきません。奥まで進むと帰り道を忘れてしまいそうですが、行きで頼りにした「佛手洞」の案内を今度は逆に辿っていきます。
無事入口まで戻ってきました。
最後に
以上、基隆にある海蝕洞「佛手洞」の紹介でした。
洞窟内部にある仏の手形も必見ですが、探検しているかのような気持ちになれる新奇な空間なので興味のある方は是非行ってみてください。
施設情報
佛手洞
基隆市中山區11號地図(Googleマップ)で見る
営業時間/08:00〜17:00
定休日/なし
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。