1. 中国が肉眼で見える台湾の離島「金門」に行ってみた。アクセス方法や現地の様子、おすすめ観光スポットなどを紹介

2017.03.262017.11.21

中国が肉眼で見える台湾の離島「金門」に行ってみた。アクセス方法や現地の様子、おすすめ観光スポットなどを紹介

台湾本島にある都市はだいたい回ったので、そろそろ台湾の離島デビューをしようかなと思い台湾の北西部に位置する『金門』という島へ行ってきました。

この金門の面白い点として領土的には台湾(中華民国)なのですが地理的には台湾本島より中国大陸に近いんです。その場所柄、国共内戦の決着の舞台となった場所でもあるのですが、そこが今はどうなってるのか気になりません?

という好奇心から行ってきました金門。今回は金門へのアクセス方法や現地の様子、おすすめ観光スポット、そして注意点などを紹介していきたいます。どうぞご覧ください。

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「金門」にはどうやって行く?

マンダリン航空機内

今回は台北の松山空港から台湾国内線の飛行機で金門空港に飛びました。航空券の価格はマンダリン航空(華信航空)を利用して往復で17,000円くらいでした。他には船で行く方法もあるらしいです。

マンダリン航空の搭乗券

航空券の買い方は日本の国内線の時とほぼ変わりませんが、台湾の場合は個人情報を入力する際に台湾のIDナンバー(身分證字號)が必要です。居留証を持っている人はそのIDナンバーを入力すればOKですが僕は持っていないのでパスポート番号を入力しました。

そのため台湾で外国人である日本人はチェックインの際に身分証明としてパスポートの提示を求められます。

金門空港

飛行機に乗り離陸したらあっという間に金門に到着します。搭乗時間は約1時間。

現地の様子

金門の道路

正直言うとコテコテな軍事要塞都市を想像して金門に来ましたが第一印象はとにかく広がる大自然。台北と比べると風がよく通り空気が清々しいです。湿度も若干低め。

黄牛

こんな感じで道路を走っていると頻繁に黄牛と遭遇します。

金門の環状交差点

日本ではあまり見かけない環状交差点(中国語で圓環)。直進・左折・右折問わずとりあえず真ん中の島に沿って右側通行なら右に、左側通行なら左に進む交差点です。台湾は右側通行なので右へ。

風獅爺

この像は金門のあちこちにある『風獅爺』という守り神。沖縄のシーサーに近い存在です。

金門島内の風獅爺分布図

台湾観光協会はなぜかこの風獅爺推しでスタンプラリー的なことをさせたいようです。確かにひとつひとつ顔や身体、身につけている物が微妙に違いますが、そこまでしてコンプリートする猛者が現れるのかどうか疑問。

金門の住宅

金門の住宅は世界の人口密度が高い都市トップ10入りする台北ではなかなかお目にかかれない一軒家が多いです。緑の中にポツポツと一軒家がある風景は台湾東部の風景とよく似ていますね。

建物に貼られている沢山の春聯

そして家や建物の入口に貼ってある春聯(縁起の良い言葉が書かれた紙)は、僕が住む台北の家と比べると少しボリュームが多め。

自転車貸出所

中国大陸の中国語もちょいちょい出てきます。例えば上の写真の『自行車』。これは中国大陸の中国語で自転車という意味なのですが、台湾では一般的に自転車のことを『腳踏車』と呼んでいます。

それに加えて簡体字で書かれた言葉もよく見かけたので、台湾本島とは扱う文字の幅が少し異なるようです。

料理の下ごしらえをする金門の人

金門の人ですが物静かで無駄なことはあまり話さない人が多い印象です。また見た目も少し特徴があって肌はやや色黒で目は一重という人をかなり見かけました。

金門に住む人々

金門には約13万人が住んでいるらしいのですが20代〜40代の人はほとんどいません。街で見かけるのは幼児か高齢者ばかり。比較的体力のある年齢層の住人達はみんな金門から出ていってしまうのでしょうか。

貢糖

金門の名産は高粱や牡蠣、ビーフジャーキー等ですが正直言ってわざわざ金門で食べるほどではないと思います。個人的には金門の特産品の中なら『貢糖』というお菓子がなかなか美味しかったのでお土産にどうぞ。

金門の蚵仔麺線

また料理の味付けはかなり薄味。写真は台湾本島でも有名な台湾B級グルメのひとつ『蚵仔麺線』ですが、台湾本島の蚵仔麺線と比べると汁にとろみがなく色も半透明です。

炒泡麵

もしご当地B級グルメを食べるなら『炒泡麵』は抑えておいてください。直訳すると「カップラーメン炒め」なのですが少しジャンクな味わいがなかなかいけます。個人的には金門で食べた料理の中で一番美味しかったです。

個人的おすすめ観光地

馬山觀測站

馬山觀測站から見た中国

タイトルにあるように中国を肉眼で捉えることができる大陸に最も接近する場所です。干潮時には金門と大陸の距離は1.8km程度まで縮まるとか。

馬山觀測站の坑道

決して楽しい場所ではありませんが観測所へと続く狭く長い坑道は緊張感を高めてくれ、国共内戦時に軍事拠点となっていた「金門」を強く感じることができます。

風獅爺文物坊

風獅爺文物坊

風獅爺には全く興味はないんですが風獅爺文物坊という場所では(レアな?)帽子を被った毛沢東(を使った広告)を見ることができます。勿論それだけでなく建物自体もなかなか格好良いのでおすすめ。

毛澤東奶茶(毛沢東ミルクティー)の広告

同じ場所で彼の名を冠した「毛澤東奶茶(毛沢東ミルクティー)」なるものが売られているので話のネタに1杯飲んでみましょう。

閩南式建築がある一帯

閩南式建築

金門には珠山聚落や水頭聚落や小徑などの場所に『閩南式建築』と呼ばれる日本人がステレオタイプな中国っぽさを感じるであろう建物が沢山残されています。

閩南式建築を改装した民宿

その建物は現在でも利用されていて、今回の金門滞在時はその閩南式建築を改装した民宿に宿泊してみました。ちなみに以前紹介した台北にある林安泰古厝民俗文物館も閩南式建築のひとつです。

「錦芳布莊」の前の通り

錦芳布莊の前の通り

金門を舞台に徴兵制度や本省人・外省人、慰安所やそこで働く女性などを描いた台湾映画『軍中樂園』の1シーンに出てくる場所です。映画中に出てくる金門も今の金門の雰囲気を残しているので、どんな所かざっくり知りたい人は是非映画を観てみてください。

実は食べ物がある場所を求めて偶然足を踏み入れただけだったので映画の存在は後で知ったのですが、個人的にこういう雰囲気の場所は大好きなので行ってみて良かったです。

中華民国の愛国標語

この通りには愛国標語や中華民国の国旗が至る所で掲げられていて、お店の看板に使われているフォントも昭和臭を残したレトロスタイルなのでタイムスリップしたような感覚になります。

金門観光における注意点

移動手段は車・バイク推奨

レンタカー屋

まず金門には電車がありません。バスはありますが本数も少ないですし限られた場所しか走らないのでメインの交通手段としては厳しいでしょう。

そこで交通手段の候補として上がってくるのが外国人にとって敷居が低い自転車なんですが、結果的に僕は今回バイクを借りて金門を回りそれでもかなり大変だったので、自転車での観光は体力に自信がない限りお勧めはできません。

空港内にある金豐租車

バイクは金門空港内に受付がある『金豐租車』というレンタカー屋で125ccのスクーターを借りました。大きい荷物をバイクに載せて運ぶのは大変なので、後で宿泊施設まで届けてくれる無料サービスも付いています。

免許無しでも電動バイクに関してはレンタル可能ですが、経験上電動だとパワーがかなり非力なのと燃料(電気)が切れるのが早いので、普通自動車や中型二輪を運転できる人は中国語の翻訳免許を用意してガソリンで動く車やバイクを借りるのをお勧めします。

食べる所が本当に少ない

金門の商店街

台湾本島のような食べ物天国を期待して行くとおそらく飢えるので食事ができる場所は事前にしっかり調べて行くことをおすすめします。

写真はおそらく金門で一番栄えている場所付近なのですが、それでも食べ物にありつける場所は数えるほどでした。

お店は遅く開き早く閉まる

シュウマイ屋

その数少ない飲食店なのですがコンビニなどを除き、大体のお店が13時以降に開き19時までには閉まってしまうという遅く開いて早く閉まる金門タイム(勝手に呼んでるだけ)が存在します。

これはおそらく需要量からくる問題ですが、お店は限られた時間しか営業していないことを覚えておき、お目当てのお店がある場合は事前に営業時間をしっかり調べてスケジュールを組みましょう。

残留地雷がある

武装が残る金門の浜辺

僕が金門に行く前に周りの台湾人から散々脅かされたのですが、金門には国共内戦時に埋められた地雷がまだ残っているそうです。

今ではかなり処理され整備された道路を走る分には全く問題ありませんが、念のため普段人が通っている形跡のない草が生い茂った場所や浜辺の脇道などには足を踏み入れない方が良いでしょう。

最後に

榕園

以上、台湾本島とはどこか違う空気が流れる台湾の離島『金門』へのアクセス方法や現地の様子、おすすめ観光スポット、注意点でした。

実は歴史を見ていくと今日の台湾があるのは金門という島があったおかげと言っても過言ではないのですが、台湾人でも金門に行ったことがある人はかなり少ないので、機会がありましたら訪れてみて周りの台湾人に金門の様子を話してみてください。

金門のホテルを探すならこちら

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ナカジマチカ / nakazimachica

1985年生まれ。神奈川県横浜市出身。東京で会社員として約7年働いた後、台湾で中国語を1年間勉強、更に1年間のワーホリを経て日本社会から足を大きく踏み外しました。現在は台北を拠点に据えフリーランスとして生活してます。

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