ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
師範大学の語学センターに通っていた時に出た「中醫(東方医学/伝統中国医学)」の選択授業で紹介されてからずっと行ってみたかった「刀療(包丁マッサージ)」を受けに行ってみました。
包丁マッサージという字面だけ見ると物騒に思う方もいるかもしれません。けど、どんなマッサージなのかちょっと興味が湧きませんか? そしてその包丁マッサージを台湾では気軽に受けることができます。
というわけで今回は実際に台湾で刀療(包丁マッサージ)を体験してみた僕が、刀療の簡単な説明と刀療の施術内容などを紹介していきたいと思います。どうぞご覧ください。
目次
刀療(包丁マッサージ)とは?
中国の周の時代に始まったと言われている、特殊加工された中華包丁を使って身体に刺激を与える民間療法です。
包丁を使うことで通常の手のマッサージでは届かない肉体の深部まで刺激を与えることができると言われています。
刀療を受けた場所
今回は台北地下街Y区のY16出口付近にある「先天刀療大法(中正支店)」という場所で受けました。台北地下街Y区を通る度にいつも気になってたんですよね。台北地下街Y区に行ったことある人なら見かけたことがある人も多いと思います。
お店の人の話によると台湾にある刀療の店舗はほぼ今回僕が訪れた店舗が属している先天世界刀療協会の傘下だそうです。また海外では日本やマレーシア、タイなどに同協会の支店があるとのことです。
施術の流れ
それでは刀療を受けてみましょう。予約などは必要ないので直接現地へ行き受付の人に声をかけます。
「包丁マッサージ」などの必要最低限の日本語は理解できるようなので、身振り手振り+「包丁マッサージ」と言えば分かってくれるはずです。
次に何分間のコースを受けるか下記から選択します。
時間 | 料金 |
---|---|
10分コース(お試し) | 220元(約990円) |
30分コース(上半身のみ) | 660元(約2,970円) |
45分コース(全身) | 880元(約3,960円) |
60分コース(全身) | 1,220元(約5,490円) |
僕は今回この中から45分コースを選びました。
コースを選ぶとすぐ近くにあるベッドに案内されます。ベッドは施術毎に消毒され、枕元には使い捨てのフェイスカバーも置いてあり衛生的です。
ベッドで横になる前に、体に身につけているものを全てベッドの下にある収納ボックスに入れます。
基本的に包丁を使う際邪魔になるようなものはポケットから全て出し、ズボンやスカート等に通したベルトも外します。よって刀療を受ける際は金属やプラスチック製などの装飾品が付いた服を着ていくのは避けたほうが良いでしょう。
そしてこれが施術に使う中華包丁です。
今回僕が訪れた所は、調理などに使う包丁と違い、切れないよう特殊加工された中華包丁を使用しますが、聞くところによるとどうやら切れる包丁を使う所もあるらしいです。
よく見ると刃の部分に「マサキヨ」というカタカナ表記がありますね。中華包丁なのに完全に日本製でした。
横になった後の流れを簡単に説明すると、
- タオルを全身にかける
- スースーするハッカ系の軟膏を首・手首・足首に塗布
- 体をほぐす
- 包丁を使ったマッサージ
- 仕上げに再度手でマッサージ
という順番で進行していきます。
施術はタイマーで計って時間いっぱい使ってやってくれて、全行程が終わるとお茶を一杯入れてくれます。
個人的な感想と刀療を受けた後の身体の状態
手でのマッサージは日本の整体で受けるものと似ています。肝心の包丁マッサージの部分ですが、タオルごしに叩くので見た目の痛々しいイメージほど痛みはなく、鋭利な刃物で叩かれているというよりは、MacBook Airを縦にして叩かれているような刺激がリズミカルに身体へ届きます。
次に刀療を受けた後の身体の状態です。僕は最近常に胃に少し圧迫感があり、不快感があったり食欲を失くしたりしていたのですが、それらの症状がかなり軽減されました。
店員さん達はとても愛想が良く、気軽に写真撮影に応じてくれたり、尋ねれば施術内容を色々説明してくれました。
もちろん普通のマッサージとしても利用できますし、中華包丁を使ったちょっと特殊なマッサージを体験すればお土産話にもなりますので、是非足を運んでみてください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。