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台湾の結婚式に出席。服装やマナー、ご祝儀の相場、式の雰囲気を紹介

ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。先日、台湾で行われた日台国際カップルの結婚式に出席してきました。

台湾で行われる結婚式に出席するのは初めてのことだったので、事前に台湾人の友人やネットで台湾のマナーを調べたり学んだりしつつの出席となりました。

そこで今回は台湾の結婚式について、招待から実際に式へ出席するまでの過程を紹介しつつ、服装やマナー、ご祝儀の相場、式の雰囲気などを説明していきたいと思います。それではご覧ください。

目次

結婚式出席の事前準備

結婚式の招待状が届くまで

事前に結婚式を行う事はLINEでお知らせされていたのですが、まずFacebookのメッセージでとあるURLが送られてきました。

遅れてきたURLのリンク先は出席確認を行う集計システムのページで、出席候補者はこちらのシステムを使い出席の意思を伝えるようになっていました。

招待状

システム上で出席確認を行い数ヶ月後…、式が行われる月の初旬に自宅へ正式な招待状が届きました。

ご祝儀の用意

紅包

式の日程が近づいてきたら、まず「紅包」と呼ばれる日本で言う祝儀袋を用意します。この祝儀袋は台湾であれば書店やコンビニ等でも売っていますし、日本でも普通に手に入ります。

この祝儀袋選びの際に気をつけることはです。日本では白い祝儀袋でも問題ありませんが、台湾において白いものは「葬式」を連想させるので、必ず紅いものを選びます。

紅包の記入例と包む金額

紅包が用意できたらお祝い言葉を記入します。書き方は右上に祝+お二人の名前、右下に自分のフルネーム+敬賀または賀を筆ペンで書くのがスタンダードです。

真ん中のお祝いの言葉(賀詞)は書いても書かなくても問題ありません。定型文がいくつかあるので書いてみたい人は「賀詞」で検索してみましょう。

次に包むお金についてです。一般的に金額は相手との関係性、式会場の種類によって決まります。

結婚吧という台湾最大のブライダル業界の会社を探すことができるサイトあるのですが、そのサイトがアップしてくれている記事の中に紅包に関する実用的な記事があるのでご参考ください。

僕は台湾人の友人に相談し、2,000元を包むことにしました。この金額を見て「おやっ」と思った方もいるかもしれませんが、台湾は日本と逆で基本的に偶数の金額を用意します。

また数字の「4」は中国語でも台湾語でも「死」と同音になり縁起が悪いので、400元や4,000元など包む金額に「4」が入るのは避けましょう。

座席表の確認

台湾の結婚式に出席するための準備も大体済み、式もいよいよ後3日となったところでLINEで座席表が別で送られてきました。が、僕はこれを見て非常に驚きました。

友人から送られてきた式の座席表

なぜなら会場のテーブルは全部で27卓あり「主卓」と呼ばれる主役達が座るテーブルと予備の2テーブルを除くと招待客のテーブルは全部24卓になるのですが、その内12卓が(新婦の)お父様お母様の友人で埋まってるんですね。

前々から噂には聞いておりましたが、流石にこの状況には僕も率直に台湾の結婚式は親のためにあるという感想を抱きました。

式当日! 出席者は会場に着いたら何をする?

式開場前

というわけで日が経ちまして結婚式当日。会場は台湾の某ホテルです。ところでやけに人が多い気がする…

同じ日に式を挙げる新郎新婦

それもそのはず、エントランスに置いてあった案内を見ると本日は1,2,3,4,5…なんと6組が同じホテルで同時に結婚式を行うようです。

台湾も日本のように式を挙げるに相応しい日がありまして、それに合わせていくとどうしても他の式を挙げる方々と日程が重なっちゃうようですね。友人達が何階で式を挙げるのか確認して会場に向かいます。

ホテルエントランス

大きい荷物を持っている場合は、入口の近いところに荷物を預かってくれるカウンターがありますので、そこへ行き「我要把行李寄放…荷物を預けたいです。」と言って荷物を預かってもらいましょう。

式会場別受付

会場の前へ行くと受付があります。受付にいる方に用意した紅包を「恭喜恭喜…おめでとうございます」と言いながら渡し、新郎新婦どちらの招待か伝えます。

受付が済むと(新婦側からの招待の場合は)引き菓子(喜餅)を渡されますので、そのまま事前に案内されていたテーブルに座ります。日本と違うのは指定されたテーブル内なら座る場所は自由です。

自分が座っていたテーブル

なのでばっちりステージが見える席を確保させて頂きました。さてこの時点で開場から30分経過していますが自分のテーブルに座ってるのは僕1人です。これも噂には聞いておりましたが、台湾の結婚式は出席者が遅刻刻してくるのはデフォルトのようです。

式会場の様子

他のテーブルを観察をしてみると結構揃ってますね。事前に新婦に聞いた話では出席者は300人になるとか…。規模大きすぎ。

式の様子を簡単に紹介

司会の方

そこから更に30分ほど司会の方が間をもたせましていよいよ式の始まりです。ちなみに式が始まった時に同じテーブルに座っていたのは僕を含めて2人です。

新郎のお父様お母様

最初に新郎新婦が登場して「ワーッ!」となるのかと思ったら、まず始めに入場してきたのは新郎のお父様お母様です。

新郎と新婦のお母様

次に新郎と新婦のお母様、

新婦と新婦のお父様

そして新婦と新婦のお父様の順に入場してきます。

新婦と新婦のお母様の抱擁

会場の真ん中で両家で手を取り合った後、新婦と新婦のお母様が抱擁をして、こちらのお二方の立ち位置がくるっと変わりました。なるほど!

互いに手紙を読んでいる様子

そのセレモニーが終わった後、新郎新婦が壇上に上がり互いに相手に宛てた手紙を読み上げます。国際結婚らしく日本人の新郎は中国語で、台湾人の新婦は日本語で読んでいました。

シャンパンタワーを作成中

続いて壇上で2人がシャンパンタワーを完成させまして、グラスが皆に行き届いたところで乾杯〜

食事

そのまま飲んだり食べたりしていて気がつくと新郎新婦の姿が見えなくなっていました。

思い出ムービーの上映

と、ここで突如2人の出会いから現在に至るまでの思い出ムービーの上映が始まります。台湾はこういうプログラムの節目にハッキリとしたアナウンスはしません。いつも気が付くと次の何かが始まっています。

1回目のお色直しを終えた新郎新婦

お手洗いに行こうと会場の外に出たら新郎新婦に遭遇。お色直ししてたんですね。

新婦が嫌いな男性のタイプを当てるゲームの様子

思い出ムービーの上映が終わったタイミングでお色直しを終えた新郎新婦が再入場し、『新婦が嫌いな男性のタイプを当てるゲーム』が始まりました。ちなみに6人の選択肢は全て日本人俳優です。

新婦友人が座る各テーブルから指名された代表者が壇上に上がり答えを当てます(ちなみに正解は亀○くんでした)。見事正解した人にはブーケが贈呈されていたので、このゲームは日本でいうブーケトスも兼ねていたようです。

敬酒

その後は新郎新婦及び両家のお父様お母様が各テーブルを回って挨拶をする「敬酒」が始まりました。

日本だとこのテーブルラウンドの時に色々な演出をしたりするのが定番だと思いますが、台湾は各テーブルにいる人達と乾杯してお酒を飲みます。気になるんですがこのお酒は本当に飲まなくてはいけないでしょうか?

新郎新婦退場

最後は新婦が記念品を配りつつ、新郎はセルフィースティックを使いスマホでその様子を録画ながら退場していきました。

解散していく招待客

2人が会場を後にした後、本日の式が終了したことを知らせるアナウンスが入りまして、帰る準備ができた人からバラバラと会場から出ていきます。ここまでで大体2時間。

出口付近で新郎新婦と記念撮影

会場を出ると飴を配っている新郎新婦とその友人たちが記念写真を撮影中。こういった雰囲気はどこでも同じですね。

ウエディングフォトアルバム

私が出席した台湾の結婚式の様子は以上です。

日本の結婚式と比較した感想や気付いたこと

今回出席した式は文定宴(婚約式)

会場入口の様子

ここまでずっと結婚式と書いてきましたが、実は僕が今回出席した式は「文定宴」と呼ばれる婚約式にあたる式で、厳密に言えば結婚式ではありません(結婚式は「喜宴」)。ただ出席者からすれば婚約式も結婚式も流れはかなり似ていると思います。

日本も結納という儀式がありますが、こうして大勢の前に披露する機会を設ける家庭は少数派だと思います。台湾もそれは同様で今回の文定宴(婚約式)を行うのは少数派のようなので、それに出席できたのはとても貴重な経験となりました。

演出が台湾風味たっぷり

会場の様子

式会場の演出をちょっと注意して見ていたのですが日本ではあまり見かけない台湾ならでは? の演出が新鮮でした。エロい感じの照明とか、勢い良く発射されるスモークとか。

そもそも台湾と日本では、こういった場で「縁起が良い」とされている色も違うので会場の装飾や演出もそれに従った雰囲気になります。

服装のドレスコードは厳しくない?

出席者の服装

式に出席している方々の服装は噂に聞いていた通り本当に自由でしたね。もちろん少しキメてくる人もいましたが普段着の人の方が多いので、タンクトップに短パンとかで行かない限りは浮きません。

男性は比較的いつも通り風な方が多かったですが、女性は日本の私服OKの会社に着ていけるビジネスカジュアル風から日本人が日本の結婚式に参加する際に着るようなドレスで来ている方が多かったです。

ただし、結婚式を挙げる新郎新婦の家族と関係性が近い場合は少しフォーマルを心がけたほうが良い場合もあります。着る服に迷ったら同伴者や出席者に確認してみましょう。

最後に

以上、台湾の結婚式の服装やマナー、ご祝儀の相場、式の雰囲気などの紹介でした。

僕が今回出席した式は、日本でいう結婚式ではなく文定宴(台湾の婚約式)だったこともありますが、日本の式と異なる点が色々有り非常に興味深かったです。

台湾で行われる結婚式や婚約式に出席される日本人の方は場合は是非ご参考ください。

※今回の記事はご本人達に掲載の許可を得て作成しました。

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。

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ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。

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