ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。居留ビザ申請のための資料集めシリーズ記事、今回は健康診断書です。
居留ビザの申請に必要な資料のひとつ「健康診断書」を取得するためには、指定された病院で健康診断を受ける必要があります。
僕がまだ台湾に来る前、ビザ取得条件をぼんやり眺めていた頃「まだまだ先のことだけど、ここが最難関だな~。」なんて漠然としていたのも束の間、ついにこの日が来てしまいました。
医療の場ということでただでさえ難しい用語が会話の中に入り込んでくるのに、それを中国語で進行していくってそりゃちょっと難易度高いんじゃないのってやつですね。
まぁウジウジしていても仕方ないので行ってまいりました台湾での健康診断。
今回は居留ビザ取得のために台湾で健康診断を受ける流れと当日の模様などを紹介していきます。どうぞご覧ください。
目次
台湾の健康診断に必要な持ち物
- パスポート
- 検査料 1,420元(約6,390円)
- 証明写真×2 [3.5cm×4.5cm]
健康診断を受けた病院
居留ビザ取得のために健康診断を受ける病院ですが、冒頭でも軽く触れたようにどの病院でもいいわけではありません。必ず指定された病院で健康診断を受けて、健康診断書を取得する必要があります。
台湾師範大学の語学センターへ通っている学生でしたら、ビザ取得などについて役立つ書類が置かれた棚があり、その書類の中に指定病院リストがあります。または外国人健康診断指定病院リストをご参考ください。
僕はリストに載っている病院の中で家から一番近い「臺北市立聯合醫院 中興院區」で健康診断を受けました。
施設情報
臺北市立聯合醫院 中興院區
台北市大同區鄭州路145號地図(Googleマップ)で見る
健康診断の流れ
- 「掛號・批價」で受付
- 「家醫科」の窓口で受付
- 診察室で問診を受け「檢驗單」を受け取る
- 「掛號・批價」で費用の支払い
- 「放射科」で胸部レントゲン撮影
- 「檢驗室」で採血
- 「家醫科」へ戻り検査のフロー表を提出
- 指定日時に家醫科の窓口へ行き、健康診断書を受け取る
1.「掛號・批價」で受付
まずは病院に入ってすぐ右にある「掛號・批價」と書かれたカウンターで、健康診断を受けるための手続きを行います。
健康診断を受けることができる時間帯は8:00〜11:00・14:00〜16:00です。土曜日はその月のカレンダー次第、日曜日はお休みで、木曜日・金曜日の午後は受付をしていないのでお気をつけください。
健康診断受付可能時間帯は変更になる可能性もあるので事前にご確認ください。
臺北市立聯合醫院は公式サイトやアプリ等から24時間オンライン受付ができるようになっていますが、もちろん事前予約無しでも受付は可能なのでよく分からない場合は現地へ直接行って指示を仰ぐ方が良いと思います。
今回のように現地で受付を行う場合は、最初に端に設置されている機械から整理券を取ります。
整理券の番号が呼ばれたら「為了申請居留簽證,我要體檢」と伝えてパスポートを渡しましょう。提出先の企業や機関から指定された検査項目表の用紙がある場合はそれも同時に渡します。
すると基本資料表を渡されるので個人情報を記入します。その間に受付の方が健康診断の手続きを進めてくれます。
手続きが済むと健康診断に必要な用紙を一部を渡されるので、それを持って2階の家醫科に行くように言われます。
2.「家醫科」の窓口で受付
2階にある家醫科へ行き、再び「我想要體檢」と伝えて、窓口に掛號・批價で渡された用紙、パスポート、証明写真2枚を提出します。この時に健康診断が必要な理由も聞かれるので、居留目的に応じて答えましょう。
その後検査項目表を渡されるので埋めていきます(指定された検査項目表の用紙がある場合はそれを使ってもらいます)。
しばらく待つと検査のフロー表等を渡され、横の診察室で問診を受けるように言われます。
3. 診察室で問診を受け「檢驗單」を受け取る
家醫科の窓口のすぐ横にある診察室前で待機し、「掛號單」の「就診號」に書かれている番号が呼ばれたら診察室へ入り、先生の問診を受けます。
問診が終わると必要な検査が記された「檢驗單」を数枚渡され、検査の流れの説明を受けます。受ける必要のない検査項目もあるので確認しておきます。
4.「掛號・批價」で費用の支払い
1階の「掛號・批價」へ戻り、最初の受付の時と同じように整理券を取って、家醫科で渡された用紙を提出します。
ここで健康診断の費用 1,420元(約6,390円)を支払うので、レシートを忘れずに受け取ります。
5.「放射科」で胸部レントゲン撮影
1階の奥にある「放射科」へ行き、窓口へ検査のフロー表と檢驗單を提出します。その場で整理番号が渡されるので、自分の番が来るまで待機スペースで待ちます。
自分の整理番号が上部のモニターに表示されている撮影室の中へ入り、担当の方に検査のフロー表と檢驗單を渡します。
胸部レントゲン撮影の流れは日本と全く一緒で、機械の前に立って撮影時に息を吸って呼吸を止めている間に撮影してもらいます。総柄のTシャツを着ていきましたが服を脱ぐ必要はありませんでした。
撮影後、その場で担当の方からスタンプが押された検査のフロー表などを受け取ります。
6.「檢驗室」で採血
2階の「檢驗室」という場所で、血液検査のための採血してもらいます。
檢驗室前に整理券発行機(號碼機)があるので「抽血」の整理券を取って待機します。自分の番号が呼ばれたら中に入り、該当する番号のスペースの席に座ります。
採血は日本と全く同じやり方です。腕を出しゴム管で血管を圧迫して注射→採血です。
7.「家醫科」へ戻り検査のフロー表を提出
最後に家醫科の窓口へ行き、「體檢完成了」と言って全検査項目の完了スタンプ又はサインがある検査のフロー表、領収書、掛號單を提出します。
すると領収書を持って指定日時(翌日から1週間前後)に家醫科の窓口へ検査結果を取りに来るよう言われます。何も問題がないことを祈りましょう。
8. 指定日時に家醫科の窓口へ行き、健康診断書を受け取る
指定日時に再び家醫科の窓口へ行き「我要拿體檢報告」と言って、先日の領収書を渡します。何事もなければこれで健康診断書を取得することができます。
例外として、自分のように「麻疹(はしか)の抗体がない」等の理由で健康診断書をもらえないケースもあり、停留期限が迫っていてビザ申請のために健康診断書が必要な場合は、なるべく早めに抗体を接種して健康診断書を発行してもらわなくてはいけません。
この時、同じ病院で麻疹の抗体を接種してもらった様子は別記事にまとめました。
台湾の病院で健康診断を受けてみた感想
台湾での健康診断は日本と比べるとラフな印象もありますが、その分サクサク進行します。無駄な待ち時間はほとんどなく検査自体は30分ほどで全て終了しました。
また検査料に関して、台湾師範大学の語学センターで貰える指定病院リストには検査費 2,000元(約9,000円)と書いてありましたが、これはおそらく検査項目をフルで受けた場合の金額なのでしょう。
1,420元(約6,390円)だったので想定していた額より500元以上安くなりました(ただし追加の麻疹のワクチン接種代で+494元)。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。