ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
留学や仕事などで台湾に長期間滞在している方の中には、ある程度まとまった現金が必要になり、台湾を旅行する時より大きい額の日本円を台湾ドルに両替する機会もあるかと思います。
そこで考えるのが「高額の日本円を台湾ドルに両替をする時、どこでどう両替するのが一番良いのか?」という疑問です。
数日の台湾旅行なら数万円程度の両替で済んでしまうと思うので、台湾ならどこで両替しても基本的にはほとんど差はありません。ただ高額となると少し話が変わってきます。
そこで今回は台湾に長期滞在していて高額の日本円を台湾ドルに両替する場合、最もお得に両替できる方法を紹介します。どうぞご覧ください。
目次
高額の日本円を台湾ドルへ両替するのはどこがおすすめか?
先に高額の日本円の両替はどこで行うのが良いかを簡潔に言うと、正攻法では台湾の街中にある銀行で両替するのが一番良い方法です。これを詳しく解説していきます。
最初に考えるのはどの銀行で両替をするのかという話なのですが、それは日によって異なります。
そこでまず台湾の各銀行の日本円為替レートを比較できるサイトFindRateを確認します。日本円を台湾ドルに両替する際、このサイトで見るべき場所は現鈔買入と現鈔手續費の2つです。
「現鈔買入」について
簡単に言うと「現鈔買入」が高ければ高いほど、たくさんの台湾ドルに両替できます。具体的には自分が両替する日本円が「現鈔買入」の数値を掛けた額の台湾ドルに換わります。
次に僕が台湾語学留学をした際、1年分の生活費として持っていった120万円を例に、両替を行うとどのくらいの台湾ドルを得ることができるか、又レートの異なる銀行で両替するとどのくらい差が出るのか見てみましょう。
- 現鈔買入「0.2200」の銀行で120万円を両替した場合
…264,000元 - 現鈔買入「0.2300」の銀行で120万円を両替した場合
…276,000元
旅行時などの少額の日本円両替とは違い、0.0100レートが違うだけで12,000元(約52,800円)もの差が出てきてしまいました。これは結構な金額です。
「現鈔手續費」とは
次に現鈔手續費です。これは手数料のことでして上述したFindRateでは大きく分けて3つの計算方法が紹介されています。
- 「免手續費」 … 無料
- 「每筆NT$100」 … 一律100元
- 「台幣總額之0.5%~1%」 … 両替した台湾ドルの0.5%~1%
当然ですが両替額が大きい場合は「台幣總額之1%」の銀行での両替はやめておきましょう。例えば0.2200のレートで先程の例のように日本円120万円を両替したとしたら、上述したように貰える額は264,000元となります。
つまり264,000元の1%は2,640元(約11,616円)なので非常に高い手数料が取られてしまい、両替手数料無料や一律100元の銀行と比べると大きな差が出るわけですね。
結論
長期滞在などで高額の日本円を両替する場合は、台湾の各銀行の日本円為替レートを確認できるサイト上で確認した、「現鈔買入」の数値が高く、「現鈔手續費」が免手續費または每筆NT$100の銀行を確認して、両替を行うのが最も良いと考えられます。
基本的には同サイトの「日幣/台幣兌換推薦銀行」にある「日幣換台幣」の横に書かれている銀行を選べば問題ありません。
またその他の両替方法として、比較的レートが良く、両替手数料も無い「銀樓」という場所での両替も選択肢としてありますが、人によってはリスクに感じる場合もあります。詳しくは下記をご確認の上、自己責任でお試しください。
台湾の街にある銀行で両替をする方法
両替を行う銀行が決まったら早速銀行へ向かいましょう。銀行の場所は銀行名をGoogleマップで入力すれば一番近い支店を表示してくれます。
両替を行うタイミングと銀行ですが、基本的に各銀行の為替レートは目まぐるしく変動しています。
日を跨ぐと0.05~0.1くらいは変動することもあるので事前に何行かアタリをつけておき、両替に出かける寸前にレートを改めてチェックして、その時のレートで両替を行う銀行を決めましょう。
今回は基本的にいつもレートが良く、手数料が每筆NT$100(一律100元)の玉山銀行を例に日本円から台湾ドルへの両替方法を説明していきます。
銀行に入ったら、入口で客の要件を聞いている係員に「我要日幣換台幣(ウォヤオリービーファンタイビー)… 日本円を台湾ドルに両替したいです。」と伝えましょう。
するとその係員が整理券の機械を操作して要件別の整理番号を発行してくれるので、それを受け取って席で待ちます。
もしそこに要件を聞いてくれる係員がいなかったら誰か来るまで待つか、整理券発行機を操作して「外幣」と書いてあるところをタッチして自分で整理券を取りましょう。
しばらく待つと銀行のカウンター上部にある電光掲示板に自分の番号が表示されその番号が呼ばれるので、呼ばれているカウンターの確認してそこに向かいます。
改めてカウンターにいる人に「我要日幣換台幣」と伝えて現金(日本円)とパスポート、(持っている人は銀行通帳と居留証)を渡します。
すると「いくら両替するのか」と「お金の使用目的」を聞かれるので答えます。空港にある銀行(両替所)ならば現金を渡せば即両替してくれますが、街にある銀行で両替を行う場合は確認項目が若干多くなります。
また、両替を行う銀行で口座を持っておらず長期滞在用ビザ・居留証も所持していない場合、外貨両替額の上限は日本円で10万円相当(約23,000元)になります。
最後に両替用に渡した日本円、現在のレート、貰える台湾ドル、手数料の4点を書面上で確認したらサインをして台湾ドルを受け取ります。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。