ども台湾在住で台湾の色々な地域へ出かけるのが好きなナカジマチカ(@nakazimachica)です。
宜蘭や花蓮などの台湾東部を訪れたことがある方は道中で見かけたことがあるかもしれませんが、台湾北東部には亀のような形状をした『亀山島』という小さな島があります。
最近、その亀山島をフェリーで周遊した後、島内に上陸することができ、更にそこへ向かう途中の海上で野生のクジラやイルカ達に会えるかもしれないという面白そうなツアーを見つけまして、早速申し込んで参加してきました。
今回はその宜蘭のホエールウォッチング+亀山島周遊クルーズツアーの参加方法や様子などを紹介していきたいと思います。それではご覧ください。
目次
ホエールウォッチング+亀山島周遊クルーズツアーの申し込みについて
ツアーの参加方法
宜蘭のホエールウォッチング+亀山島周遊クルーズツアーへの参加は、日本語ページも用意されているKKdayのツアーを申し込むのがお得且つ簡単です。
一応宜蘭公式のツーリストセンターのサイトから申し込み可能ですが、KKdayが紹介するツアー参加費より全体的に少し高い上、全て中国語でやりとりをする必要があります。
KKdayから申し込めば今回僕が参加した一番高いコースでも、費用はひとり1,500元(約6,750円)とそこまで高くありません。
ツアー催行時期
こちらのツアーは3月〜11月に行われていますが、4月〜10月の間に参加した方がイルカやクジラとの遭遇率が上がると言われていますので、なるべく4月〜10月の間にツアー申し込みをしましょう。
またツアー参加時間は9時または13時から選ぶことができます。僕は現在住んでいる台北から現地へ向かうため、早起きしたくなかったので13時からのツアーを選択しました。
KKdayの宜蘭のホエールウォッチング+亀山島周遊クルーズツアーのお申込みはこちら
- 宜蘭の自然や海を満喫する半日ツアー
- 宜蘭公式のツーリストセンターから申し込むよりお得
- ツアー参加までのやりとりは日本語対応
ツアー集合場所への行き方、ツアーの受付方法
ツアーに参加するためには申し込んだ日時の30分前までに、台湾東部の頭城鎮という地域にある『宜蘭賞鯨亀山島旅客船務中心』へ行き、受付をする必要があります。
宜蘭賞鯨亀山島旅客船務中心へのアクセス方法は色々ありますが、台湾鉄道を使うならば頭城駅まで行き、そこからタクシーで向かうのが良いでしょう。
施設情報
宜蘭賞鯨亀山島旅客船務中心
宜蘭縣頭城鎮烏石港路168號地図(Googleマップ)で見る
ただ僕は高速バスで行く方法を選択しました。台北MRT圓山駅の國光客運バスターミナルから出ている1877路線に乗ると、約80分で宜蘭賞鯨亀山島旅客船務中心がすぐ近くにある港のバス停まで直接行ってくれます。
というわけで今回は高速バスで行く方法を説明していきます。
ツアー当日になったら台北MRT圓山駅へ行き1番出口から出ます。
すぐ近くにある國光客運のカウンターでバスのチケットを購入します。値段は片道129元(約580円)です。
ちなみにチケットを買うのではなく、悠遊カードなどのICカードで乗車すると運賃が少し安くなり125元(約562円)で乗車できます。
また、1877路線では整理番号順に乗客を案内しているので、カウンターにある1877路線の整理券(序號單)を受け取るのを忘れないようにします。
「烏石港」と書かれた案内の近くで待っていると1877路線のバスがやってきます。バスは平日は1時間に1本、休日なら30分の1本の頻度で運行しています。
バスから出てきた運転手さんが整理番号を呼びながら客をバスを乗せていくので、それに従って乗車します。
ただこのバスターミナルには整理番号を案内するモニター等がないので、運転手さんの話す中国語が分からないと乗車タイミングが掴めません。自分の番号が呼ばれたと感じたら整理券を見せるなどして自分が乗車できるか確認しにいきましょう。
バスに乗ったら終点のバス停「烏石港站」まで行きます。途中で何人かの乗客は降りていきますが気にせず終点まで乗り続けます。
「烏石港站」に到着したら、宜蘭賞鯨亀山島旅客船務中心がある青い建物へ向かって歩きます。
建物1階に番号が振られたカウンターが並んでいるので、2番カウンターでツアー開始30分前までに受付をします。挨拶をして印刷したバウチャーを提出すればツアーへの参加予約が済んでいることを理解してくれるはずです。
参加者リストにサインをして、清掃およびメンテナンス費用として参加者1人につき100元(約450円)を支払います。ツアー参加費に関しては後日オンライン決済されます。
またこの時に外国人は身分証明書としてパスポートを提示することになっているので、必ずパスポートを携帯して行きましょう。
出港時間の15分前になると2番カウンター前で係員がツアー参加者に呼びかけるので、その指示に従って船に乗ります。
今回はおそらく僕が中国語で受付をしたので点呼も全て中国語で行われましたが、受付の時点で中国語が話せないことが伝っていれば何とか対応してくれるはずです。
ツアーの様子
さて、いよいよフェリーで出港です。
フェリーに乗ったらまずはライフジャケットを身に着け、空いてる席に座ります。
フリーWi-Fiが飛んでいます。ただし感度はやや弱め。
お手洗いもちゃんとありますね。
ガイドさんも乗船していて宜蘭および亀山島の歴史や知識を紹介してくれます。ただし説明は全て中国語です。
表情が明るく写真撮影などをして過ごすまだ余裕のあるツアー参加者。ちなみに日本人の参加者はどうやら自分だけの模様。
亀山島が近づいてきました。
ギリギリまで近寄って海上から眺める亀山島は緑に覆われていて非常にフォルモサです。
かつて大航海を経て台湾(島)を発見したポルトガル人もこんな気持ちだったのでしょうか。
みなさんこの亀山島の美しい姿を愉しんでいると思いきや、この日は波がそこそこ荒れていてフェリー内は常時大揺れ、その影響でツアー参加者達の半分以上がダウン。
飼い主に連れられ一緒に乗船した犬達も目に光がありません。
さて亀山島を海上から眺めながら旋回したら、次はいよいよ亀山島に上陸します。
船酔いに耐えてようやく亀山島到着。海のグッドルッキングガイがお出迎え。
身体のダルさがいっきに吹き飛ぶ素晴らしい気候と空気です。台湾東部は比較的雨が多い地域ですがこの日は運良く晴天。
ガイドさんの案内で亀山島をまわります。
こちらは軍事坑道。亀山島が軍事管制区と定められた後に掘られたトンネルです。
約800mある薄暗いトンネルを進んでいくと砲台が現れます。
このトンネルに限らず、島内には他にも国共内戦時の様子を感じさせるものが多く残されています。
お次は軍事トンネルの後ろに広がる湖に沿って歩いていきます。
現在の亀山島は観光関係の人の往来はあるものの住人はいません。
こちらは当時住んでいた島民が信仰に殉じていた亀山島唯一のお寺「拱蘭宮」です。
日本統治時代に日本語を教える学校として建てられた校舎。終戦後は普通の学校として利用されていましたが、住人がいなくなり建物だけが残っています。
亀山島の植物生態系は台湾本島のものとは若干異なり、亀山島だけで見られる植物もあるそうです。
島をひと通りまわったら再びフェリーに乗って烏石港へ戻ります。
帰りはまっすぐ港に向かいあっという間に到着。約4時間に渡るツアーが終了しました。亀山島にいたのは1時間ほどだったので、ほとんどフェリーの上で過ごしましたね。
さてみなさん、船酔いでヘトヘトになっていましたがひとつ大事なことを忘れていませんか?
そう、イルカやクジラ!
残念ながら僕がツアーに参加した日は現れませんでした。こればっかりはタイミングもあるので仕方ありません。また何年後かに再チャレンジしたいですね。
ツアー参加前に準備しておくべきこと
日焼け対策
フェリーで身を乗り出して周囲の様子を見る時やもちろん、亀山島内も日陰になっているところがほとんどありません。日焼け止めを事前に塗った上で、帽子、上着、日傘などを持っていき日焼け対策を万全にしましょう。
また晴天の日は非常に眩しいので、亀山島の美しい風景を見るためにもサングラスがあると便利です。
船酔い対策
僕は酔い止め薬を飲んでいたので概ね問題ありませんでしたが、ツアーの様子でも触れたようにフェリー内では波に揺られ具合が悪くなる人が続出しました。
実際フェリー内には至る所にエチケット袋とティッシュが準備されていて、それくらいフェリーに乗っている時に気分が悪くなる方が多いということなんだと思います。
万が一日本から酔い止め薬を持ってくるのを忘れてしまっても台湾の薬局で1錠から購入することができるので船酔い対策は必ず行いましょう。酔い止め薬は中国語で「暈船藥(ユンチュアンヤオ)」と言います。
最後に
以上、宜蘭のホエールウォッチング+亀山島周遊クルーズツアーの参加方法や様子でした。
イルカやクジラは見ることはできませんでしたが、船酔いに抗いながらフェリーで海外の小島に行くのはなかなか楽しかったです。
日本人の参加者はまだまだ少ないようなので、台湾へ遊びにいらした際は是非ツアーへの参加を検討してみてください。
KKdayの宜蘭のホエールウォッチング+亀山島周遊クルーズツアーのお申込みはこちら
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ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。