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ネット上に無数にある個人発の台湾情報をどう見るべきか

ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。

台湾が好き、台湾を旅行する、仕事や学業や家族の都合で台湾に住むなどのきっかけで台湾の情報を求めることがあると思います。そのような時に無料で手に入りアクセスも容易なのがネット上で個人がシェアしている台湾情報です。

今はネット上で個人が作ったコンテンツを公開するための様々なツールや、人に見てもらうためのプラットフォームがあり、誰でも気軽にアップすることが可能です。

それ故に品質の差は大きいですが、その他メディアでは掘り下げるコストが高くなってしまうようなニッチな情報があることも稀ではないので、個人発の情報もピックの仕方によっては非常に役立ちます。

今回はそんなネット上にある個人発の台湾情報をどう見るべきか考えてみたいと思います。それではご覧ください。

目次

いきなり個人発の台湾情報を頼りにする前に覚えておくべきこと

戦後の台湾の歴史

答えがあることは個人の情報より該当機関の情報を優先する

これは僕が過去にメモとして残した台湾ビザ関連の記事が影響しているのですが、時々、本名も身分も明らかではない僕に対してビザに関する質問をしてくれる方がいらっしゃいます。

ですがこの件に関しては、基本的には該当機関側で答えが用意されており、僕が質問内容に対して僕が「Yes」と答えたところで、該当機関が「No」と言えばそれまでなので、結局「私はこう思うのですが決定権を持っているわけではないので、該当機関にご確認ください。」という答えになってしまいます。

然るべき答えがある事に関しては一次情報を公開している該当機関に尋ねましょう。

台湾関連の書籍を読む

本は単一のテーマにおいて長い歳月をかけて考究されたことが一冊に詰まっているので、物事の探求において読書は費用対効果に優れた投資方法のひとつだと思います。

シリーズものの台湾旅行ガイドブック以外で何かひとつ台湾関連の書籍を読んでみると分かりますが、多くの場合ネット上にある台湾情報を1ヶ月間だらだら読み漁るより、台湾について造詣の深い作家さんが手掛けた本を1冊読んだ方が数倍ためになる正しい知識がまとまって手に入ります。

誰の台湾情報を見るか

新光三越のパブリックアート

さて、本題のネット上にある個人発の台湾情報の話をしていきましょう。

最初は誰の台湾情報が良質なのか判断するのは難しいと思うので、自分が必要とする情報を探す中で見つけた、メディアとして最低限の基準を満たす動画や文章などのコンテンツをシェアしている人の情報を参考にしていくと思います。

僕を例にすると最初に台湾の情報が欲しかったのは語学留学生として台湾に住もうと決めた時でしたが、当然分からないことだらけでした。

その問題をどう対処していったかと言うと、ビザや語学学校の入学手続きなどに関しては各機関の公式サイトで答えを得て、それだけでは分からない細かいことや、台湾での語学留学および台湾生活の大まかな雰囲気に関しては個人のブログを参考にしていました。

今だとブログの他にも、YouTubeやInstagram、Twitterなどで台湾のことをシェアしている人が大勢いるので、それらを参考にするのも良いと思います。

その様にして見つけた台湾情報をシェアしている人を見ていく中で、

  • 役立つことを知っている
  • 未知の台湾情報を知っている
  • 自分と境遇が似ている
  • 趣味が合う
  • おもしろい
  • センスが良い
  • 魅力的な容姿
  • 素晴らしいプロフィールや経歴
  • フォロワーが多い

などなど自分に響く点があれば、その人の台湾情報を引き続き追いかけていけば良いと思います。自分とは合わない、味気ないと思った場合は参考にするのを辞めるだけです。

ただひとつ僕からあるとすれば、台湾情報をシェアする人のプロフィールや経歴、フォロワー数はその人の情報の信頼性の高さを示す絶対的な指標にはなりません。

他者からの評価ではなく、その人が今何をやっていてそれに対してどういう答えを返しているのかを見て、自分の基準で判断した方が良いと思います。

インフルエンサーについて

スクーターの上で眠る台湾の猫

個人の中で世間へ与える影響力が強い人物をインフルエンサーと呼びますが、このインフルエンサー発の情報を疎ましく思う人、インフルエンサーという単語を皮肉の意味で使用する人もいます。

インフルエンサービジネスという言葉があるように、影響力を持った時の経済効果を狙って、人から注目されやすいキャッチーな表現と誇張した情報でフォロワーを集め、インフルエンサーたる存在になろうとする人もいるのが現状です。これが煙たがられる“インフルエンサー”が存在する一因だと思います。

他方で米津玄師さんというシンガーソングライター(イラストレーター・映像作家)がいます。彼の生み出す音楽は発表される度にYouTubeで億再生され、Twitterでひとつツイートすれば万のいいねがつく、紛れもなく現代を代表する本物のインフルエンサーのひとりです。

ですが彼に対し「フォロワーを増やして、お金儲けのために音楽作りやがって。」なんて野暮なことを言う人はあまりいないと思います。

それは、彼はニコニコ動画出身という誰もが夢を重ねられる等身大の来歴であることに加え、内側にある表現したいものを音楽や絵という手段を使ってより良い形にしようと努め続けていて、その姿勢が作品にも表れ、支持者たちにも伝わっているからではないでしょうか。

よって情報を享受する側は、凄そうな人を見つけた時に、その人がインフルエンサーになることを目的にしているのか、物事に心酔している内にその活動内容がプロフィールとして自然に定着して影響力を持った人なのかどうかを見極めておく必要があると思います。

もちろん誰もが高みに登り詰める才能や継続する力を持っているわけではないので、僕はビジネスとしてコンテンツを提供しようと努力する前者を否定するつもりはありません。ただし人間的に好きなのは断然後者であり、信用したいと思わせてくれるのも後者です。

ナカジマチカの台湾情報は信頼に値するのか?

台北市立動物園のキリン

僕がネット上にアップしている台湾情報は、主な使用ツールである本ブログとTwitterで雰囲気は少し異なりますが、他の誰かに台湾生活/旅行の魅力を伝えることを大義にしているわけではなく、自分が台湾生活の中でやってみたことや起こったこと、考えたこと等などのライフログを基本としています。

ですが誰もが閲覧できる状態になっている以上、人から見られていることは意識しているので、信頼性という観点で自分を客観的に評価してみます。

前提として、僕が本当に信頼すべきだと思っているのは、周囲の反応を伺いながら偏った見方で台湾上げ下げを行う人ではなく、自身の知識や経験、美意識を基準に、物事を多方面から分析して台湾の良い点も悪い点も述懐できる人です。

その上で結論を先に申し上げると、僕の台湾情報は自分の足と時間を使って得た知見や事象をシェアしていますが、台湾に住み始めた経緯も相まってスタート時点から台湾にやや肩入れしている分、台湾に対する感想はやや公平性を欠く内容になっているかもしれません。

正直に言えば、僕が台湾に住み続けている理由のひとつに「自分が好きな台湾に関することを語れば、みんなの反応を得ることができる。」がないと言えば嘘になると思います。そのため無意識の内に自分の台湾情報を見てくれている人が喝采する表現に流されている可能性も否めません。

また、ネガティブなことで沢山の人の支持を集めたり反応を得てしまうと、その行為が癖になったり、ひいては言語化したものが個人の性格として定着していくのが恐いです。

先鋭化していくならポジティブなことを言っていた方がまだ救われるだろう、という判断で台湾の負の面をストレートに言うことはあまりありません(前向きすぎるのも人間として気持ち悪いと思うので、自分のバランスを取るために言いたい時は遠回しに言います)。

最後に

以上、僕が考えるネット上に存在する個人発の台湾情報をどう見るべきかという話でした。

誰の情報をどう見るか、その個人発の情報に対してどのような感想や意見を持つのかは限りなく自由です。

その上で情報を選ぶ側が、対象の真偽・善悪・美醜を正しく評価できる審美眼を持つことができるようになれば、情報の淘汰が進み、その分野と繋がりを持つ人々にいい形で還元されていくと考えています。

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。

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ナカジマチカ

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