1. 日本人だらけの台湾師範大学語学センター。日本人が多い環境は中国語を学ぶ上でどんな影響があるのか?

2015.11.102018.08.30 Update

日本人だらけの台湾師範大学語学センター。日本人が多い環境は中国語を学ぶ上でどんな影響があるのか?

台湾師範大学は台湾で中国語(台湾華語)を教える学校として、一番歴史があり規模も大きく知名度も高い学校です。そのためこの学校で中国語を勉強しようと考える人はとても多いです。僕も例に漏れず現在この学校で中国語を学んでいます。

そして留学生としての生活をこのようにブログに綴っていると、ご覧になった日本人の方々から時々台湾師範大学の語学センターについての質問を頂くことがあります。

その質問の中で比較的多いのは「台湾師範大学の語学センターは日本人の学生が多いそうですが、それについてはどうお考えですか?」といった類の問です。

つまり台湾師範大学の語学センターに通うことを検討しているものの「日本人だらけの環境で中国語がちゃんと身に付くのか?」ということに対して不安を持たれている方が非常に多いということですね。

ということで今回は、台湾で中国語を学ぶことを検討している方々のために、日本人の学生が多い環境における中国語の習熟度について僕自身の考えをちょっと書いてみたいと思います。どうぞご覧ください。

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目次

台湾師範大の語学センターにはどのくらい日本人がいるのか?

台湾師範大学7階

まずは公式サイトから台湾師範大の語学センターの全体の規模を紹介します。

MTCは1956年秋に成立され、国立台湾師範大学に付属する中国語教育のための組織です。現在毎学季(3カ月間)は世界70カ国以上から約1700名の学生がここで学習しています。MTCは台湾で最大、最も著名な中国語語学センターです。

国語センターの紹介-国立台湾師範大学国語教学センター

毎学期(3ヶ月間)の生徒は約1,700人ということで結構多いです。勿論授業の時間帯・クラスが細かく区切られているので、1,700人が一挙に集まるわけではありません。登校した時に見掛けるのはせいぜい100人程度でしょう。

じゃあその1,700人の日本人の割合はというと、台湾留学サポートのサイトの調べでは日本人は全体のおよそ30~40%と言われています。学校に半年以上通ってますが僕もそのくらいだと思います。

台湾師範大学の語学センター内で10人の学生を見かけたら4人は日本人、その内3人が韓国人で、残りの3人が他の国の人といった感じ。最近は東南アジアの国から来た学生も増えています。

クラス内の割合は、最大人数が8人のインテンシブコースなら2,3人は日本人、最大人数が10人のレギュラーコースなら4人は日本人。これが1クラスの平均的です。

中には日本人が9割みたいなクラスも時々できるらしいのですが、僕はまだそういったクラスに当たったことはありません。

中国語を学ぶ日本人にはどんな人がいる?

植木

当然ですが皆それぞれの背景や目的があって中国語を学びに台湾へ来ています。僕が出会った日本人にはどんな人がいるのか大まかに紹介してみたいと思います。

  • 交換留学生
  • 大学を休学して自分の意志で中国語を勉強しにきた大学生
  • 日本ではなく台湾の大学へ進学しようと思っている人
  • ワーキングホリデービザで台湾に来ている人
  • 台湾で生活をするため(仕事を探すため)に中国語を勉強している人
  • 台湾を拠点に仕事をしているフリーランス
  • 旦那が台湾人で現在台湾で生活をしている日本人妻
  • 台湾に支社を持つ会社に務める日本人駐在員
  • 駐在員妻

年齢層は20~60代くらいまでとかなり幅広いですが、やはり「第二外国語で中国語を履修していてその流れで」「中国語(外国語)も使う仕事に就きたい」「就活に有利になるかも」といった背景やねらいを持った大学生が大多数を占めます。

ついでに出身地について触れておくと、僕が出会った人は愛知県より西出身の人が圧倒的に多く、その中でも大阪出身の人は非常に多いです。誇張なしに語学センター内で聴こえてくる日本語は関西弁の方が多いくらい。

上記に挙げたカテゴリーの中で僕は「台湾で生活をするため(仕事を探すため)に中国語を勉強している人」と「台湾を拠点に仕事をしているフリーランス」の2つに属すわけですが、平日は学校、休日は家で仕事というライフスタイルで台湾で生活している人は少数派です。

たまに以前は学校に通っていた、或いは中国語はちゃんと勉強したことないけど、台湾でフリーランスをやりながら生活している人にも出会います。実際中国語が全然できなくても台湾は生活できちゃいますからね。

現地で中国語を学ぶ日本人の日本人に対しての接し方は大きく分けて2タイプ

台湾師範大学1階

ここでちょっと学校内で日本人が日本人と出会った時、相手の日本人がどういう風な行動を取るか個人的な分析を。

僕が今まで見たきた感じだと、台湾師範大学の語学センターに在籍する大部分の日本人は大きく分けて2タイプに分類できます。

  1. 日本人と積極的に交流する人
  2. 日本人との接触は控えめにして中国語学習環境を自分で作ろうとする人

多国籍の人間の輪の中に常にいる日本人…見たありませんね。こればっかりは文化の違いと英語が関係してて仕方無さそう。というわけでざっくり分けるとこの2タイプです。

あとのタイプは1と2の属性を持っているけど、どっち寄りかどうかってだけです。僕もこのタイプで、辺鄙な所に住んでることも関係してやや2寄りだけど日本人との交流は避けているわけではありません。日本人と知り合う場所が学校、もしくは紹介という方法だけに限られ、機会が少ないだけなのでむしろ歓迎。

続けてこの1or2のタイプに振り切ってる人に対しての、僕の見解や問題点などを書いていきます。

1.日本人と積極的に交流する人

学校にいる時も授業時間以外は時間も日本人と話をして、放課後も日本人と一緒に行動し、休日も観光感覚で日本人と遊ぶのが多い人ですね。

これは日本人だからというわけじゃなく、他の国だとしてもこういうタイプの外国人は沢山いると思います。やっぱり言葉が語弊無く通じると楽しいですよね。

半分遊びみたいな2週間~1ヶ月くらいの留学ならこういう楽しみ方もあるかもしれませんが、1年間以上の長い時間をこの調子で過ごしちゃうのは勿体無いですね。

ちなみにこのタイプの人は国際学舎に住んでいる人や大学生が多く、当然その中には同じ学校に通う人もおり、仲良しができてくると家も毎日行く場所も一緒なので、朝起きてから寝るまでほぼ日本語で生活する環境になります。

当然最終的には日本と何ら変わりのない生活になってしまっているという悩みに発展することも少なくなく、そこから急に抜け出すのは人付き合いがある以上、簡単ではないことが想像できるかと思います。

2.日本人との接触は控えめにして中国語学習環境を自分で作ろうとする人

こちらのタイプの方が一見姿勢としては偉く見えますが、少し厄介な人もいるのがこのタイプ。

人によっては同じクラスに日本人がいるとその日本人を無視するかのように接してくる場合もあるので、グループワークの時などは結構やりづらく、先生や他のクラスメイトに気を遣わせたりします。

結果、他の国の外国人ともコミュニケーションがうまくいかない状態に陥ったりするので、台湾人の友人とのコミュニケーションも例外ではないような気がします。(稀にいると思うけど他を切り捨てて台湾人とだけ仲良くなれちゃう人は凄い。)

また本来1の性質を持ち、英語が出来ない人がこの2のスタンスで留学に臨むと、留学生のほとんどは英語で雑談をするため、最終的に寂しくなって2の方に流れていくことも珍しくないです。

意味もなく人を無視したりするのは人間として当然やってはいけない行為ですが、この考え方を貫き通せる人は半年くらい経った時に、1のタイプと中国語能力を比較すると差は歴然となると思います。

日本人とばかりつるみすぎず中国語環境を作るようバランスを取っていくのは、日本人特有の気の遣い合い精神もあって結構難しいです。

日本人が多い環境で中国語を勉強するメリット・デメリット

フリーペーパー

メリット

  • 困った時、互いに助け合える
  • 情報交換がしやすい
  • 台湾人と交流できるイベントに誘ってもらえる可能性が増える

デメリット

  • 日本人が多いクラスになった時どう接するか、また相手の対応にも悩むことがある
  • 日本人との付き合いを優先しすぎると日本語環境から抜けられなくなる可能性がある
  • 人によっては日本人の前で中国語を話すことに恥じらいが生じ成長を鈍らせる要因になる

メリットの方は相手が日本人じゃなくても可能ですし、母国語だから円滑にやり取り出来るってだけなので、ややデメリットの方が重い感じです。

まとめ 明確な目標を持って自分にとって必要なことを選択できる人は、日本人が多くても関係なく中国語が伸びる

ご想像の通り「悩みの種」にも「強力な味方」にもなる可能性があるのが、同じ国から来た日本人という存在です。せっかく台湾にいるなら中国語を話したい。けど同じ国の人との関係をどう築いていくか、そのバランスはとても難しいです。

しかもそういう人達は海外にいるくらいなので結構個性的な人が多いです。面白くて良い人もいるし、同じ空間に居たくないなぁと思う人も当然います。僕自身、台湾で出会う日本人とは付き合いたくないと悩むこともありました。

多くの人は台湾で中国語を勉強しようとなった時、「台湾に行ったら台湾人の友達を沢山作って、学校では日本以外の国から来た人たちと幅広い国際交流して…」という願望を抱くと思いますが、これを強く想い過ぎると自分から日本人の存在をシャットアウトしたくなってしまいます。

勿論その積極的な姿勢は素晴らしいです。ですが最終的に思ったのは、海外で中国語学習をする上で日本人という存在を「悪」と決めつけないことが、人間関係を円滑に保ちつつ中国語を発展させる鍵かなと思っております。

なりたい自分になるために目標を立て、それに向かって自ら積極的に環境を作っていくという基本は崩さず、だけど時には日本人同士で遊んで母国語を喋って気分転換したり、情報交換したり、適度に助け合えばいいと思ってます。

これだけ沢山の日本人がいるんだから同じ姿勢の人にも必ず出会えるはず。ともに頑張りましょう。

ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

1985年生まれ。神奈川県横浜市出身。東京で会社員として約7年間働いた後、台湾で1年間中国語留学、更に1年間のワーホリを経て日本社会から足を大きく踏み外しました。現在は台北を拠点にフリーランスとして生活しています。

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ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

1985年生まれ。神奈川県横浜市出身。東京で会社員として約7年間働いた後、台湾で1年間中国語留学、更に1年間のワーホリを経て日本社会から足を大きく踏み外しました。現在は台北を拠点にフリーランスとして生活しています。

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