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忍び寄る母語の影響と軌道修正。台湾師範大学で中国語を学んで9ヶ月が経過したので、中国語の上達度を報告します

9ヶ月目終了に伴い、語学センターでの3学期目の授業も終了いたしました。残す留学及び滞在期間はあと1学期(3ヶ月)のみ。

一応台湾での1年間の留学予定を組んだ当初は、こうしようみたいなプランが脳内に存在したわけですが、やっぱり9ヶ月も学校に通っていると状況に合わせて少しずつ軌道修正しながら前に進む必要が出てきますね。

というわけで今回はちょっとそんな話をします。台湾師範大学で中国語を学んで9ヶ月目、それではご覧ください。

今更事案「2声・3声の違い」

注音付きの注意書き

今更過ぎて恥ずかしいんですが、僕は中国語を喋る時、2声(下から上に上がるやつ)と3声(始めの位置から下がって最後はちょっと上がる感じ)がごっちゃになってるんですよね。というかほとんど差を付けられない状態です。

2声はヤンキーが相手を威嚇する「ぁあ?」って感じで、3声はなんかやらかした時に発する「ぁ~あ」、みたいな認識は持っています。

あとは2声は3声に比べてちょっと音の長さが短い?ぐらいでしか判断が出来ておらず、実際喋ってる時は音の上げ下げにほとんど意識がいってません。

ゆっくり発声すれば多少は違いはつけられるんですが、普段の自分の話す速度で話すと使い分けが出来てないことを痛感します。

自慢じゃないけどカラオケとかで歌を唄っても、リズムは取れないし音痴な自信があるんですが、これって歌が上手かったり音感ある人だと「なんで違いが分からないの?」くらいの簡単なことなんでしょうかねぇ。

日本人の前で中国語を話すことの恥ずかしさとか

新入生登録の様子

ちなみに僕自身は中国語の勉強を始めてから日本人の前で中国語を話すことに恥ずかしさを感じたことは一度もありません。むしろちょっと燃える感じ。

けど過去を思い返してみると中高生の時に受けていた英語の授業はどうだったでしょうか。英文を音読する時とか恥ずかしくなかったかというと言うと、やはり僕も含めほとんどの学生が照れながら母語とは全く違う言語を喋っていました。

恥ずかしいからカタカナ英語+棒読み抑揚ゼロで音読しちゃうあの空気ですね。今思えばあの通じない英語を教科担当の先生達はどんな気持ちで聴いていたんだろう…。

だとすれば台湾で中国語を勉強している日本人の中には少なからずこういう人も存在しているはずですよね。特に大学生とか若い人は。そして最近思うのはその原因は自分だけではなく一生懸命やってる人を笑う文化にあるのかなと。

まーそりゃ大して努力もせずさらっと何でも出来たら格好良いですけどね、実際そういう人もいるでしょうけど皆結構影で努力して表に出さないだけだから!

ここでちょっと僕の実際にあったを話をさせてもらいますと、台湾に来てから何度か日本人だけの集まりに参加したことがあるのですが、やっぱり中国語を学んでいる人が揃えば何かの拍子に中国語を話したりすることもありますす。

その時、僕が真面目に喋った中国語に対してそこに居たある人が「うわ、なんか発音が◯◯みたいだね」と感想を言って周りの笑いを取ろうとしてきた時、日本人の悪い面を痛烈に感じ、とてもガッカリした経験があります。

台湾に来てもこういった事が日常的にある環境だったら皆さんだったらどうでしょう。自分のやることが他の人から見て変じゃないかなぁって萎縮してしまいますよね。

「大多数の人が正常と認識しているだけの標準」からちょっと逸れた「標準じゃない人」を嘲笑うような人がいたら距離を置いちゃって良いと思います。その人はあなたの目標の妨げになる存在ですよ。

先生による僕の中国語の評価

台湾師範大学語学センターの教室の様子

今学期の先生は4日に1回行われる1課ごとのテストの際、必ず口頭テストを行っていました。内容はその課に沿ったテーマの質問に対し自分の考えを話すという内容が多かったです。

一通り僕が話し終わった後、先生が僕の喋った中国語の文法の使い方や単語のミスなどについて教えてくれ、どうすれば中国語がもっと上手くなるかについて客観的なアドバイスもしてくれます。

先生曰く僕の中国語は、普段の授業では聞き取りも大体出来てるし、言いたいことも言えてる、先生も僕の話は大体理解できる、ただ日本人の話す中国語止まりになってしまっているとのことです。

でももしネイティブ並の中国語を目指していきたいならば、日本語の言い回しの影響を受けている部分を改善して、中国語のロジックでものごとを考えることが出来れば更に伸びるとのことです。

その具体的な訓練方法ですが、

  • 中国語の文章をもっと沢山読む
  • 台湾人がどんな風に中国語を話すかを注意深く聞く

という2つの方法を教えて頂きました。

実を言うとこれは僕の苦手なツートップです。特に文章を読むのは苦手ですね。そもそも普段から本も読んだりするなどの文字を目で追いかける習慣もありません。

漢字・ひらがな・カタカナ・数字を扱う抑揚のある日本語の文章に慣れていると、漢字だけが並ぶ文章って目がチカチカするんですよ(しますよね?)1000文字も読めばお腹いっぱい。

ただ、あれだけ最初は何言ってるかわからなかった中国語も、数ヶ月かけて今は何となく聞き取れるようになったわけですから、それを同じように日常化していくのみなんでしょうねぇ。慣れだ慣れ。

ということで最近は台湾や世界のファッション・アート・カルチャー・デザインなどなど、僕の興味あることばかりを取り扱っている台湾発のFLiPERというサイトを購読しております。文字量が少なすぎず多すぎずで丁度良いです。

街の人による僕の中国語の評価

出張販売アイス

ついでに街の人の評価的なものも。中国語を話す機会が多いのが学校、台湾人の友人との会話に続き、街の人(お店の)とのやりとりです。特に飲食店なんかは口頭で注文しないといけないお店が多いので必ずコミュニケーションが発生します。

そういった飲食店で注文すると「日本から来たの?」と不意に聞かれることもあります。で、「なんで分かるの?」って聞き返したりすると、「日本人的口音(「日本人訛り」的な意味)」といったことを言われることが多いです。

もう何百回とやってきたはずの注文でもこの評価なので、やっぱり日本人臭さというか外国人臭さを完全に抜くのは難しいんですかねぇ。

声調にしても発音にしても多分通じてるからなぁなぁになっている悪習みたいなものがあると思うので、今後はそういった染み付いてしまった癖を矯正していくのも課題です。

そういや日本人訛りって何って話なんですが、僕個人の意見だと僕も含め日本人の中国語は英語圏の人に比べてカチコチしてるイメージがあります。ひとつの文章のリズムを放物線で表すと、柔らかな曲線を描くことが出来ず急上昇・急降下って感じ。

ただ、音楽を趣味でやっていたり過去に音楽関係に従事していた経験を持つ、耳が良かったり歌を唄うのが上手い人は、このあたりネイティブに近い音を出すことが出来る人が多い気がするので、ちょっと羨ましく感じています。

次学期はレギュラーコースを選んでみました

インテンシブコースの広告

先月から悩んでいた次学期の予定ですが、3学期分(9ヶ月間)ずっとインテンシブコースで授業を受けてきたので、その流れで学期終了1ヶ月前くらいに行われる次学期の希望を提出する際はいつも通りインテンシブコースで出しました。

ですが今回は悩んだ末、土壇場(新学期の新入生登録が行われた日)でレギュラーコースに変更してきました。時間も今までの14:20からではなく10:20からに変更。

上にも書いたように次学期に受けたいクラスの希望を書いた紙を提出する機会があるのですが、この時の希望は絶対ではなく、まだ学生の振り分けが終わっていない状態なら601教室の一番奥に座っているクラス編成を考えている人達に言えば変えてくれるようです。

コースを変えるに至った要因は色々あるのですが、授業内容が難しくなってきたので少しゆとりを持って進めたいというのが一番大きいです。短期間でより多くの物事を学ぶよりじっくり噛み砕きながら前進したほうが身になりそうという結論に至りました。

また、難しくなっていく授業の中、毎日の宿題・復習・予習・小テストは学生を離れて長いこと経っている自分には結構堪えました。つまり逃げの1手です。

今まで一度も無かったので今後も無いとは思いますが、万が一このブログを読まれている方が僕と同じクラスになって僕に気付いたとしても、決して消しゴム等は投げずに仲良くして頂けたらと幸いです。タイムカードの切り方とか教えてください(切実)。

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ナカジマチカ

ナカジマチカ / nakazimachica

神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作のフリーランスとして生活中。

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