台湾で旧正月を迎えるのはこれで3回目、ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。台湾はおとといの2018年2月16日に農暦の1月1日を迎え、現在旧正月休み(春節)真っ只中です。
僕が台湾で暮らしはじめ、初めて台湾の旧正月を迎える時は台湾人の友人達に「旧正月休み中はお店が全部閉まって、ちゃんと準備をしておかないと食べ物に困るよ。」等と散々脅かされたものですが、実際の街の様子は想像とは多少異なります。
今回は実際の旧正月休み中の台湾現地の様子をお届けするため、旧正月の元旦(※2018年は2月16日)に台北に住んでいる僕が街の様子がどんな風になっているのか近所を見にいってみました。それではご覧ください。
目次
旧正月休み期間中の台湾はどうなる?
簡単に言うと、旧正月休み中は台湾の大部分が日本の大晦日・元旦のような状態になります。
旧正月休みの期間と休み自体の長さは毎年変わりますが、台湾では農暦の12/31〜1/3の4日間に土日(または土日の振替休日)を加えた合計6日間を旧正月休みとすることが多いです。例えば2018年は2/15〜2/20が旧正月期間に該当しました。
この間、公共交通機関は全て動いていますが、お店に関してはその旧正月休み6日間を全て休みにしたり、その6日間中の何日かを休みにしたり営業時間を短縮するなど、旧正月期間中はお店を閉めるところが多いです。
全てのお店が閉まるわけではない
ただ全てのお店が完全に閉まってしまうわけではなく、何日間か営業時間が変わることもありますがコンビニ・スーパー・外資系飲食チェーン店などは旧正月休み中も営業しているので、旧正月中に台湾へ旅行に来ても餓える心配はありません。
街の様子を見に行ってみた
台北駅
台北の交通の起点となる場所です。人もいつも通り多く、駅の建物に直結しているショッピングセンター「微風」に入っているお店は通常通り営業しています。
西門町
細い路地に入っていくと小さなお店は閉じていましたが、西門町もほぼいつも通りです。
迪化街
迪化街は閉まっている店をちらほら見かけるものの、人の出は多く年貨大街の熱を若干引きずっていることもあり、観光地としてはそれなりに楽しめます。
永康街
マンゴーかき氷や買い物、マッサージなど色々楽しめる永康街もほぼいつも通りです。ただこの永康街にある鼎泰豐(ディンタイフォン)本店に関しては農暦の大晦日・元旦はお休みでした。
東区エリア
このエリアは百貨店も多いので人の出はいつも通り。ただ裏路地を入っていったところにある小さなカフェ、飲食店、洋服屋、雑貨屋などはほとんど閉まっていました。
士林夜市
士林夜市の観光客はむしろ通常の土日より多いくらいです。かき入れ時ですからね。
林森北路の飲み屋街
「林森北路」は正確には道路の名前ですが、林森北路と言えば「日本語が通じやすい飲み屋・飲食店が多いあのエリア」と同義で扱われていますよね。
このエリアにあるスナックやクラブは5〜6日間、バーやその他飲食店は1日間〜5日間の休みを取る店が多いようでした。しかも日本人ならこの周辺を歩いていれば必ず遭遇する客引きの方々もいないためいつもより寂しい雰囲気になっていました。
まとめ 旧正月休み中でも台湾の観光地はいつも通り賑わっているが、ゆっくり観光したい人は旧正月期間を避けたほうが無難
旧正月休み中の台湾はゴーストタウンのような状態にはなるわけではなく、同じく旧正月休みを過ごす国の人々が観光で台湾を訪れる稼ぎ時でもあるので、むしろいつもより人の出は多い印象がありました。そして有名な観光地はほぼ問題なく楽しめます。
ただ決して多くはない営業中のお店に客が殺到するので、開いているお店はどこへ行っても人が沢山いますし、そこへ行くための交通機関もかなり混雑します。今回は確認していませんが九份などの有名観光地についても同じことが言えるでしょう。
よって観光で来る場合は旧正月休みとなる一週間前後を避けた方がより台湾を満喫できると思います。1月〜3月あたりに台湾旅行を検討している方は事前に台湾の祝日・休日カレンダーなどを参照して旧正月期間を確認した上でいらしてくださいませ。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。