居留ビザ申請を通して普段考えないことを沢山考えて喋った6ヶ月目。台湾師範大学で中国語を学んで6ヶ月が経過したので、中国語の上達度を報告します
はいこんにちは台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
8月だというのに「最近は台北より東京の方が暑い!」みたいな話も伺っておりますが、月末ということでいつものように「台湾師範大学で中国語を学ぶとどれだけ上達するのか!?」シリーズをお送りしていきたいと思います。
早いもので2月から台湾に住み始め半年が経過して8月になりました。8月は僕のビザの停留期限がやってくる月だったので、タイトルにあるよう停留期限延長のために、ほぼ毎日居留ビザ(と居留証)のことを考えて行動していたような気がします。
その居留ビザ申請用の資料を集めるために色々な場所に行く必要がありました。それに伴い普段学校の友人や、台湾人の友人、言語交換相手と喋ることとは全く違うことを中国語で話す機会が多かったです。
そんな外国人として台湾人と話す場面で自分がどんな事を思ったのか、また半年という節目を迎え何を考えたのか等を書いていきたいと思います。今月もどうぞよろしくお願いいたします。
目次
居留ビザ申請用の資料のために色々な台湾人と会話
冒頭でも書いたよう、今月は居留ビザ申請用の資料のため銀行だったり病院だったり外交部だったり移民署だったりと、普段は行かない場所に行き、普段話さない台湾人と会話をすることが多かったです。
ここでやはり台湾に住む日本人なら「手続きは何事もなく上手く出来るかなぁ」と不安に思ったりしますよね。当然スムーズにはいきません。
初めて行うことですし、ましてや母国語でコミュニケーションを取れるわけではないので致し方ないことです。普通に日本で暮らしていても役所等の手続きってつまづく事があるじゃないですか。
だからか台湾で生活したことがある他の日本人のブログを見ていると、こういう時は台湾人の友人に手伝ってもらったりする人が多いようです。僕もそれに越したことはないと思います。
僕の場合はそういった頼れる友人がいなかったってこともありますが、半年間勉強した自分の中国語力をちょっと試してみたいという好奇心もあり(ということにしておいてください)全て自分で手続きを行いました。
すると意外に、相手の言ってることが6,70%くらいは分かるし、不明点は自分から質問できたりするんですね。
特に銀行に関しては、残高証明書発行のために久しぶりに窓口を訪ねたのですが、1回目の時(口座開設)と比較して銀行員さん達の話す中国語が当時とは全く別物に聞こえました。
僕は台湾で生活できるようになるという目的をもって台湾に引っ越してきたので、生活の手続きを全て自分の力で行って、それで初めてスタート地点だと思っています。
留学エージェント? いいんじゃない?(←日本語を勉強している台湾人の友人に最近教えた、とても日本人っぽい相槌)
台湾師範大学で中国語を勉強する日本人についてちょっと思ったこと
日本人グループ
台湾師範大学内で生徒の国籍を観察していると韓国人もそこそこ多いんですが、前から言っているように師範大学は日本人が特に多いです。で、やはり自然と日本人同士のグループが出来上がっていきます。
現地で外国語能力を向上させる鍵として、(極力母国語に頼らず)その言語にどれだけ触れていられるかがひとつあると個人的には考えているんですけど、日本人のみの仲の良いグループが出来上がってしまい行動を常に共にするようになるとそれがなかなか難しくなるような気がします。
あと、日本人と常に行動している日本人の方と中国語を使って会話したりすると、相手が何を言っているのか分からないことがあるんですね。日本人が照れて使う中国語といった感じのネイティブとは違う少し不自然な中国語というかなんというか。そして僕も引きずられていくという。
日本人同士で中国語を回す内に、駄サイクル(はちょっと誇張しすぎですが)的な状態が起きてしまっている可能性がないとは言い切れません…。
滞在場所の環境
僕が台湾師範大学で知り合う日本人は、台湾師範大学も含め台湾にある学校に通う外国人向けに作られた『国際宿舎』という施設に住んでいる方が多いのですが、そこに住むある日本人から聞いた話をちょっと紹介します。
その方から聞いたのは、国際宿舎も日本人が多く、台湾に住んでいるのに毎日宿舎にいる日本人と日本語で会話をして、日本にいるのと何ら変わりのない生活になってしまっている。けどこういった場所で出逢えた人たちとの関係を無下にすることもできないという、なんとも日本人らしいお話です。
学校内での日本人グループの話もそうなんですけど、「海外で出会った日本人との付き合い方をどうするか」って誰もが一度は考える事なんじゃないでしょうか。中には日本人とは絶対話さない! と決め込んでいる方もいると思います。
僕が今のところ出している結論は「特に何も考えず普段通り付き合う」なんですが、日本人の中には上述したように考え方が異なる方もおり、そういう方と出会った時にどうすればいいのか結構悩んだりするので、人によっては日本人が周りにいない環境に住んだほうが合う場合もあります。
中国語を学んで半年間の成果はぶっちゃけどう?
率直な感想を述べると思ってたより話せるようになったです。
僕が元から目指す位置が低いってこともあるかもしれませんが、完璧を目指さなければ僕のような30歳近くから中国語を勉強し始めた人間でも何とか台湾人とコミュニケーション取って生活できています。
しかし、生活できるだけで終わってしまうと面白くない。知り合った台湾人と色々な話をして、仲良くなって一緒に遊んだりして、その先に進みたいという欲を沸々と感じています。
台湾人の方から「中国語を学んで◯ヶ月にしては中国語上手いね!」と言われることがあるのですが、そうやって褒めていただくことによって、台湾人同士のような深い関係になることができないような気がして褒められて嬉しい反面、寂しさも感じます。
だからあと半年は『中国語を多少話す外国人』ではなく『ひとりの人間』として見てもらえるよう、相手とネイティブ同士のようにたくさんの言葉を交わし、より良い関係を築くのがひとつの目標にしながら中国語を勉強していきたいと考えています。
今後の予定とか
夏休みが始まっています
台湾師範大学の語学センターは24日から夏休みに入ってまして、その休み利用して台南に住む台湾人の友人と、ずっと行ってみたかった台東に行ってきます。
僕は台北から台東、友人は台南から台東、それぞれの中間地点で握手!かと思いきや、友人は僕がほとんど中国語を話せなかった頃を知っているので、僕が心配なのか初日はなんとわざわざ台南から台北まで出てきてくれて、そこから一緒に台東へ向かってくれるそうです(ありがとう)。
しかも既に電車の切符を僕の分も用意してくれていたりするので、この友人の優しさにはいつも頭が上がりません。いつかちゃんと恩返ししたいなと思ってます。やっぱり僕が好きな日本の場所を案内したいですね。
本とか読みたい
僕は普段本を全く読まない人なんですが(物が増やしたくないから買うのは嫌っていうのもある)、2年に1回くらい大量に本を読みたいなぁと思う瞬間がやってきます。それが今です。
それがいつやってくるのか分からないので、普段ネットを巡回している時に気になった本をAmazonのリストに片っ端からぶっこんでいて、今リストに入っている本のジャンルを見ると、現代史、ブログ、コミュニケーションといったものが多いです。
特に現代史についての知識は、台湾に来てから語学センターでの授業中または日本人として外国人と互いの国について話す時に必要だと思うことも多く、台湾と日本の関係や歴史を知る上でも自分でちゃんと噛み砕いておきたいなと思っております。
本を買うとなると上に書いたよう物が増えるのが嫌なので、全部Kindle版で購入しようと思ってるんですが、Amazonを眺めていると少し残念な事が発覚。
書籍の中にはKindle版が無いものもあるし、しかも極めつけは台湾からだと日本の電子書籍って普通に日本のAmazonを利用するだけでは買えず、ちょっと面倒な段取り踏まないと買えないようなんです。
というか日本以外とか現物が手に入りにくいような場所に住んでる人たちこそ、電子書籍が必要なんじゃないかと思うんだけど…。がっかり。(後に普通に購入できるようになりました。)
台湾をもっと知る
生活に慣れてきてできることも増えてきました(といっても小学校低学年がひとりでやると偉いって言われそうなことばかりですが)。
出来ることが増え、何をやるにしても感じていた不自由さが軽減されてくると「おや? 僕は台湾の日常をモノにしているな」という妙な慣れ感が出てきます。すると次第に「現状に甘んじていいのだろうか」という疑問と焦りを感じ、新たなハードルを求めはじめます。
だから今後は、中国語も少しずつ話せるようになってきてるわけですし、以前台湾を1人で旅行していた頃の気持ちを思い出して、台湾に住んでいる間に行ってみたいと思っていた場所に片っ端から行き、冒険する時間を増やしたいと思っています。
台湾に住みはじめる前より、中国語の能力も含め色々な底力が上がっているはずなので、日本からではなく内側から台湾を改めて見て、また違う印象を得ることができたら良いなと思ってワクワクしてます。
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ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立。台湾で10年間暮らした後本帰国し、現在は神奈川を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。
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