ども台湾の台北市に住んでいるナカジマチカ(@nakazimachica)です。
一時はUFOキャッチャー店で島が覆われてしまうのではないかと心配しましたが、台湾の街はやっぱりコンビニの多さが目立ちます。
台湾にあるコンビニがどのくらい多いかというと、台北市某所に住む僕の家から徒歩3分以内の距離でもサッと数えただけで4,5軒は見つかります。コンビニがある区画の次の区画の角にまた別のコンビニがあるのは割と普通の光景です。
というわけで今回は台北にある自宅から500m圏内を歩き回り、一体何軒のコンビニが見つかるのか検証してみました。どうぞご覧ください。
目次
台湾のコンビニ密度についての事前知識
いきなり本題に入る前に台湾のコンビニ密度についての知識を共有しておこうと思います。
台湾の4大新聞のひとつ自由時報の発表したデータをもとに、日本と比較した台湾のコンビニ数と人口あたりのコンビニ数をまとめてみます。
コンビニの総数 | 人口あたりのコンビニ数 | |
---|---|---|
日本 | 55,322 | 2,248人あたり1店舗 |
台湾 | 10,662 | 2,211人あたり1店舗 |
このように結構コンビニがあると思っていた母国の日本より台湾の方がコンビニ密度が高いです。国ごとにコンビニ密度を見ていくと台湾は世界第2位、そして日本が3位と続きます。
では1位はどこかというと同じく東アジアの韓国がトップに君臨していて、そのコンビニ密度はなんと1,452人あたり1店舗だそうです。ぶち抜けていますね。
自宅周辺にあるコンビニの数を検証
条件
- 台北市の自宅から500m圏内にあるコンビニを調査(距離円表示 by Google Mapsを使用)
- セブンイレブン、ファミリーマート(全家)、ハイ・ライフ(萊爾富)、OK Martを対象とする
- 真のコンビニエンスさに欠ける地下や建物2階以上にある店舗はカウントしない
500m圏の距離感ですが、台北駅(台北車站)を中心にした場合は上記のような範囲となります。上は台北市現代美術館、下は二二八和平公園に多少かかるくらいの距離です。
検証スタート
家から出発して30秒で1軒目を見つけました。まずは王道セブンイレブンです。日本と同じで台湾でも一番店舗数が多いコンビニチェーン。
早くも2軒目。コンビニを発見するごとに店舗写真を収めていくつもりではありましたが、ただ看板や外観を撮っていくだけだと面白くないので、台湾のコンビニで売っている物や日本のコンビニとの違いなどを、コンビニを見つけた数だけ書き添えていこうと思います。
3軒目。台湾といえば食だと思っているので、まずは台湾のコンビニにある飲食物を見ていきましょう。
ドリンクスタンドが街に溢れる台湾らしく色彩豊かなパッケージの飲み物が並びます。ただ砂糖が入っていない飲み物を探すのが難しかったりします。
4軒目。ちなみに台湾のコンビニで購入できる僕のおすすめドリンクは、自分のTwitter(@nakazimachica)でも再三アップしていますが味全の農榨シリーズ。
5軒目。あと最近は各ドリンクスタンドと泰山がコラボしたドリンクシリーズもなかなか。中でもおすすめは檸檬小紫蘇(レモンバジルシード)。
6軒目。こちらは常温飲料コーナー。
恋人が生理中に冷たいものを摂取しようとすると叱ってくれるのが台湾人男子で、一緒に居る台湾人女性の生理中に何気なく暖かくないもの(生野菜のサラダなどを含む)を食べることを提案してしまい怒られるのが僕。
7軒目。南国っぽくカットフルーツが並ぶ棚も。季節によってフルーツの内容は変わります。
8軒目。検証している現在の季節は夏ですが焼き芋が売っています(一部店舗除く)。個人的には甘い食べ物が苦手でなければ台湾で是非食べて欲しい一品です。
9軒目。焼き芋同様、日本では寒い季節の食べ物というイメージの強いおでんも1年中販売。
10軒目。これも台湾のコンビニでは一般的なソーセージコーナー。初めて見た時は何だかシュールでしたが意外と美味しいです。
11軒目。多くの日本人が苦手な臭いを発する茶葉蛋。ただ台湾で数ヶ月間生活をすると何も感じなくなります。
12軒目。日本や韓国、アメリカなどのお菓子も置いてありますが、海外のお菓子の価格は大体1.5倍〜2倍に設定されているので、日本から台湾へ旅行に来ている人達は台湾で日本のお菓子を買わないようにしましょう。たまに日本メーカーの台湾限定商品もあります。
13軒目。日本のアイスはべらぼうに高い。ガリガリ君は驚異の39元(約175円)で日本の約2.5倍。
14軒目。日本人観光客が多く滞在するエリアのコンビニではお酒コーナーの充実度が高い気がします。
15軒目。台湾のフルーツビールシリーズ。昔はマンゴーやパッションフルーツ、桃などのフレーバーもありましたが最近見かける機会が減りました。
16軒目。時給が良くない割に色々なことをやらなくてはいけないコンビニのアルバイト。セブンイレブンでは業務のひとつにタピオカミルクティー(黑糖珍珠撞奶)の販売があります。
17軒目。ここから飲食物以外のものを紹介していきます。台湾の北部・東部のような雨の多い地域では必需品の傘。置いてある傘はパステルカラーが多め。
18軒目。使い捨ての雨合羽もあります。雨が降りがちな九份や雨の日の夜市へ向かう際に1枚買っておくと役立ちます。安いのは30元(約135円)で購入できるお手頃価格。
19軒目。日本では結婚式の祝儀の包みのベースカラーは白ですが、白は中華圏では葬式を連想させてしまう色なのでタブーとなっており、めでたい場においては紅い封筒を使用します。
20軒目。書籍コーナーは日本に比べて小さいか書籍コーナー自体がありません。そんな限られたスペースの棚に日本語の学習本が置いてあり日本人としては嬉しい限りです。
21軒目。日本のクレジットカードで台湾ドルをキャッシングできるATMも設置してあります。
台湾ではどこで日本円を台湾ドルに両替するのがお得なのか? について台湾に来る誰もが一度は考えることだと思いますが、旅行で使う程度のお金でしたら空港の銀行で両替するかATMでキャッシングするのが一番良いです。
22軒目。店内にある端末を使用すると、各種交通機関のチケットを購入やネット上で予約したチケットの受け取りができるので、観光の際にうまく活用すると旅がスムーズになります。
23軒目。台湾のスーパーも同じですが、客の導線を遮る品出しも辞さない。
24軒目。日本のコンビニとの大きな違いですが、台湾のコンビニはお手洗いがある店舗が非常に少ないです。
台湾東部ではトイレ付きのコンビニもよく見かけましたが、基本的に台北で街を歩いている時に催したらコンビニではなくマクドナルド(麥當勞)などのファーストフード店を探すのが賢明です。
25軒目。逆に日本にコンビニであまり見られない台湾のコンビニで一般的なものは、客が自由に利用できる(建前上はそのコンビニで商品を購入した人のみ)イートスペースです。
大体はお店の一部をスペースに当てることが多いのですが、たまに地下や2階をまるまるイートスペースにしている店舗もあります。
また無料で利用できるWi-Fiも飛んでいますし、基本的に何時間居ても文句を言われることはないので喫茶店代わりに利用している人もいますね。
検証結果
さて約2時間に及ぶ自宅から500m圏内にあるコンビニの調査が完了しました。まずはコンビニの分布概念図をご覧ください。
図全体の方位はランダムに変更しておりますが、台北市にある僕の自宅周辺のコンビニ密度はこの通りです。
今回検証した500mの半分の距離である250m圏内でも既に8軒のコンビニがあるので相当な密度です。ちなみに250mは徒歩にして大体3〜4分の距離。
次に各コンビニの店舗数と合計です。
店名 | 店舗数 |
---|---|
セブンイレブン | 13 |
ファミリーマート | 9 |
ハイ・ライフ | 3 |
合計 | 25 |
各コンビニの店舗数の比率は台湾全体にあるコンビニの比率から見ても順当で、1位はセブンイレブンで13軒、2位がファミリーマートで9軒、3位がハイ・ライフで3軒、ちなみに台湾全体に1,000軒弱しか店舗がないOK martは0軒でした。
台北市に住む僕の自宅から500m圏内にあるコンビニの総数は25軒という結果になりました。
最後に
以上、コンビニ密度世界第2位台湾は伊達じゃないことが分かる検証結果でした。
検証前は「大体15軒くらいかな?」と想定していたのですが、あまりに次から次へと見つかるので途中で数えるのが嫌になりました。
みなさんも台湾へいらした際には、このように比較的すぐに見つかる台湾人の生活に密接している台湾のコンビニに入って、台湾の特色や日本との違いを楽しんでみてください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。