日本を出て海外で暮らしてみたいと思ったことはありますか? ども台湾在住のナカジマチカ(@nakazimachica)です。
海外生活を考えたことのある人の中には、日本から近く旅行先としても人気の高い台湾での生活を検討したことがある方もいるんじゃないかと思います。そして僕は今その台湾(台北)で部屋を借りて一人暮らしをしています。
そこで今回は台湾に住んでいる僕が、台湾で暮らすことを検討している方のために、台湾で生活をした時にかかる1ヶ月の費用の詳細を紹介したいと思います。どうぞご覧ください。
目次
台湾で生活をする際にお金がかかる項目
はじめに台湾で生活をするにあたりお金がかかる項目を紹介します。
- 家賃(ネット代・水道代・ケーブルテレビ代込み)
- 光熱費(電気代のみ)
- 通信費(スマホのネット代)
- 食費
- 交通費
- 日用品代
- ファッション代(クリーニング代込み)
- 交際費
基本は以上です。生活に必要な最低限の支出は日本とほとんど変わりません。
また上記の項目に加えて、台湾でビザを出してもらって働く人やその他ビザから居留証を取得して180日間経過した人は台湾の健康保険(全民健康保險)に加入する必要があるので毎月健康保険料の支払いがあります。
健康保険料は職種や収入などによっても大きく変わるので詳しくは割愛しますが、滞在目的によっては健康保険料の支払い義務があることをご留意ください。
次の段落では項目別にどのようにお金を使っているのかを詳しく説明していきます。
生活費の各項目の詳細
家賃(ネット代・水道代・ケーブルテレビ代込み) 49,500円(11,000元)
タイトルには台北と書きましたが、厳密には台北市の隣の新北市というエリアのマンションの一室を借りています。
家賃と部屋のグレードは上を見ればキリがありませんが、過去に台北で一人暮らしをしている日本人に借りている部屋(套房)の家賃を伺ったところ、経済的に余裕がある方や補助などを受けている場合を除き、大体の方が10,000元(約45,000円)前後だったので、僕が借りている部屋の家賃はその相場内と言えます。
交通は最寄り台北MRT駅まで徒歩7分で、そこから台北MRTに乗れば15分ほどで台北駅にも着くのでさほど田舎というわけでもありません。日本の都市に例えるならば東京の隣だけど横浜よりは印象が薄い、けど生活が便利な川崎市って感じでしょうか。
住環境については、生活に必要な家具・家電は全て揃っており、家賃には水道代・ネット代・ケーブルテレビ代が含まれます。また24時間ゴミを捨てることができる共用のゴミ捨て場もありました。この条件なら個人的にこの家賃はかなりお得だと思います。
しかも偶然にも僕が借りた部屋の大家さんは日本語がペラペラなのでトラブルがあったとしても安心感が違います。台湾生活1年目の日本人としては台湾人大家さんによる日本語サポートという点だけ見ても月1,000分の価値はあったんじゃないかと思います。
光熱費(電気代のみ) 4,342円(965元)
台湾は比較的暑い日が多いのでクーラーの稼働時間が長い点とお湯を沸かすのに電気で行うことが多いため、家賃と比較すると電気代だけ高くなりがちです。
電気代は家賃とは別に大家さんに支払うようになっていることが多く、僕の借りてる部屋では毎月締め日の前日になると大家さんから「外にある自分の部屋の電気メーターの写真を送ってください。」というLINEが飛んでくるのでそれに従い写真を送ります。
それを大家さん側で確認してメーターの度数から電気代を算出するという方法を採用しており、家賃とあわせた電気代を月の締め日前後に銀行振込で支払います。
生活費を計算した時は、まだ3月だったのでエアコンを稼働しておらずこの程度で収まっていますが、本格的な夏がやってくると1,500元(約6,750円)近くになることもあります。
通信費(スマホのネット代) 2,025円(450元)
家賃にはインターネット代(有線LAN+Wi-Fi)が含まれ、学校にも無料で利用できるWi-Fiがあります。加えて活動エリアは家と学校がメイン、そして街には無料Wi-Fiがガンガン飛んでいるので上手くやれば基本的に通信費は無料です。
ですが外出の際にWi-Fiがない場所でも困らないようにするためと、台湾での電話番号確保のために、3ヶ月に1度台湾現地キャリアのプリペイドSIMカードにチャージする形でスマホでネットを利用しています。
生活費を計算した月はちょうどその3ヶ月に1度のチャージによる支払いを行った月でした。3ヶ月450元のプランを1ヶ月分に換算すると150元(約675円)ですね。
食費 40,140円(8,920元)
毎日の食事については現在借りている部屋にキッチンがないいこともあり、自炊は一切せず3食とも外食です。
ここ新北市では大衆向けレストランで食事をすると1食大体100~150元(約450円〜675円)くらいで、僕は2食しか食べない日も多いので、1日300元(約1,350円)以内に収まります。
とはいえ週に1,2回くらいは台湾ローカルフード以外のものを食べたりカフェに行ったり、友人と一緒に食事をして気兼ねなく食べたりしたいので、そういう時は1回で300元~500元(約1,350円〜2,250円)くらいの出費をすることもあります。
交通費 3,600円(800元)
今僕は学生なので、月~金曜日は学校と家を往復しているわけですが、台湾では通学・通勤定期の概念がないので毎日通常料金でMRT(地下鉄)に乗って学校へ通っています。
公共交通機関を利用する際は日本で言うSUICAのような悠遊カードというICカードを主に使用しています。よって僕の場合はこの悠遊カードにチャージした合計額が月の交通費です。
僕の家から学校までは往復で40元、それにかけることの20日分で、最低でも月800元(3,600円)は掛かります。あとは放課後や休日に外出する分を含めると、ひと月合計で大体1,000元~1,200元(約4,500円〜5,400円)くらいになることもあります。
それでも台湾の公共交通機関は日本と比べれば全然安いので助かります。もうJRとか乗れません。
日用品代 1,453円(323元)
学校で使用する文房具、ティッシュや洗剤などの生活用品がこの日用品代に含まれます。
ちなみに僕はシャンプーや洗顔料、化粧水などの日々体に触れるものは日本から持ち込んでいまして、これらの水回り用品に関しての費用はかかっていません。
ファッション代(クリーニング代込み) 2,700円(600元)
台湾で生活している時は服自体をほとんど買っていないのですが、それでも消耗していく衣類はどうしてもあるので、肌着や靴下などは必要な時に都度買い足しています。
また、家に洗濯機はあるものの構造上の問題で服が干せないので、週に1回服を乾かすためにコインランドリーの乾燥機を利用しています。それが1回50元x4週で200元(約900円)のクリーニング代になっています。
交際費 1,620円(360元)
レジャー代や友人等との交際に関連する費用がこの交際費に含まれます。
友人が少ないので普段は滅多に発生しない交際費ですが、この月はレジャー施設の入場料を払ったり、友人への誕生日プレゼントを用意したりしました。
台湾での1ヶ月の生活費まとめ
項目 | 日本円 | 元(台湾ドル) |
---|---|---|
家賃(ネット代・水道代・ケーブルテレビ代込み) | 49,500円 | 11,000元 |
光熱費(電気代のみ) | 4,342円 | 965元 |
通信費(スマホのネット代) | 2,025円 | 450元 |
食費 | 40,140円 | 8,920元 |
交通費 | 3,600円 | 800元 |
日用品代 | 1,453円 | 323元 |
ファッション代(クリーニング代込み) | 2,700円 | 600元 |
交際費 | 1,620円 | 360元 |
合計 | 105,380円 | 23,418元 |
ご覧のように僕の台湾(台北)における1ヶ月の生活費は日本円で105,380円という結果でした。
台北以外の場所で暮らした場合の生活費の目安
実は台湾における最大の節約方法は「台北に住まないこと」と言われるほど、台湾内において台北は飛び抜けて生活コストが高く、特に家賃・食費で大きな差が出ます。
ここでは台北以外の地方都市で暮らした場合の1ヶ月の生活費の目安も記しておきます。
家賃に関しては、台北以外の台中や台南、高雄などの地方都市では5,000元(約22,500円)出せば、台北の家賃10,000元(約45,000円)の部屋と同程度の部屋に住むことができるでしょう。
食費も台北での生活にかかる金額から2,000元(約9,000円)は減らすことができると考えられます。
すると今回紹介した台北の生活費から7,000元(約31,500円)を引いた73,880円が、台北以外の地方都市で暮らした場合の1ヶ月の生活費の目安になります。
最後に
以上、台湾在住日本人による台湾の1ヶ月の生活費の紹介でした。
外資系レストランで食事したりお酒を飲んだり、旅行やクラブへ行くなど等の台湾で比較的お金のかかることをせず節約すれば、台湾(台北)での一人暮らしの生活費は10万円ちょっとになりそうです。
これから台湾に住もうと考えている方は是非ご参考ください。
ナカジマチカ / nakazimachica
神奈川県出身。日本で会社員として約7年間働いた後に独立し、中国語を学ぶための台湾語学留学を経てそのまま台湾移住。現在は台中市を拠点にWebコンテンツ制作の個人事業主として生活中。